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公明正大に教育と向き合う使命

学習塾「栄光ゼミナール」を中心に、1人ひとりに最適な学びを提案する教育サービスの担い手「栄光グループ」。グループ広報部の主力メンバー・倉重紘子さんは、インタビューの中で教育者の一面を見せる。

「インフルエンザ対策」で気付いた、発信だけでない広報の役割


Qグループ広報部の体制と業務内容について教えてください


メディアや官公庁および企業などからの問い合わせ対応、社内報の制作補助、CSRなどを、私を含めた3名で担当しています。当グループは基本的にB to Cのビジネスなので、お客さまからの学習内容や進路相談といった問い合わせ窓口はとても充実しているのですが、企業や官公庁などからの問い合わせ窓口は、私たちのグループ広報部かIRを担当する経営管理部しかありません。社外からのあらゆるアクセスに対応しているという感じです。

 

Q社会と会社の接点ですね


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当社の情報を社外に伝える役割だけではなく、世の中の動きを社内に伝える窓口といった機能もあると思っています。たとえば、2008年に新型インフルエンザが流行する恐れが生じた際、文部科学省は「児童・生徒が1人でも発症したら県単位で1カ月休校する」といったガイドラインを定めました。それを受けて、ある記者の方が「塾はどうするのか?」と問い合わせてきたのです。その時に、同じお子様を預かる企業として、当グループでも導入すべきと動きました。

結果的に、大手学習塾として真っ先にインフルエンザ対応を打ち出すことができました。塾業界は、大手でも広報部を持つところは少ないと思います。社会との窓口として、広報担当のいるメリットを感じた瞬間でしたね。同様に、個人情報管理の厳格化や、安心・安全に対するニーズの高まりといった動きも社内に伝え、真っ先に必要な体制を講じることができました。

 

 

子どもの成長に携わる者として、真摯に仕事に向き合う


Q商品知識と業界知識はどのように仕入れているのですか?


誠心誠意、対応するということに尽きると思っています。弊社の場合、「テレビドラマの撮影で塾の教室を使わせてほしい」といった要請や、クイズ番組で出題される問題の監修を依頼されることもあります。

ですが、当グループの社名がクレジット表記されないことも多々。見返りを求めない、“Give & Give”の精神ですね。メディアの方は「協力してくれそうな企業」をいつも探していますので、精一杯期待に応えたいと思っています。

 

Qその他に思い出深い経験はありますか?


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当グループは宮城県に25の教室を展開していましたが、東日本大震災でその多くが被災しました。とはいえ、子どもたちの学習をストップさせるわけにはいきません。社長直轄の「復興支援室」が現地に作られ、私は広報として現地と東京の本部をつなぐ役に。さらに、「宮城の子は負けない」プロジェクトを企画し、復興教育支援活動にも従事しました。塾生だけでなく、1人でも多くの被災地の子どもたちに、学びの機会を取り戻すための企画です。

活動の一環として、震災発生の翌月4月から、万華鏡の製作キットを避難所に運び、子どもたちみんなと万華鏡をつくる催しを各地で十数回行いました。その時に感銘を受けたのが、笑顔で万華鏡づくりをしている子どもたちを、ビデオで一生懸命撮影していた保護者の姿です。こんな災害が起きても、子どもたちは元気に成長を続けている。子どもの成長は、保護者の一番の楽しみなんです。子どもの成長を支援できる「教育」に携わるというのはすごいことで、真摯に向き合う必要があると再認識しました。

 

Q広報の方がプロジェクトの中心になるのは珍しいですね


もともと宮城地区の広報を担当していたので、震災時には職員や生徒の顔が目に浮かびました。宮城の職員がしたいこと、経営陣がしたいことを一連の企画としてまとめ、社会に知らせることが私の役割だと考えたのです。震災から6日後には社長に企画を提出し、2011年度には20回ほど現地に入り、メディア対応をしました。支援活動が新聞やニュースで何度も取り上げられることで、社員が自社に誇りを持つ機会にもなったと思います。

 

 

マーケティング部と連携して、積極的な社外広報を


Q部署内における、倉重さんの強みは何でしょうか?


私は、長く社内報を手がけてきたことで、社内に情報収集するパイプが多数存在しています。これが強みになっているのではないでしょうか。特に新規事業部門とは、その動きを頻繁に教えてもらえる関係を作れているので助かっています。現在は、弊社の業績も好調ですが、将来的には、少子化で主力の学習塾マーケットは縮小します。そのため、新規事業展開は経営戦略において重要な位置にあるのです。

 

Qスキルアップのために、意識的に取り組んでいることはありますか?


新聞などを読む際、いろいろな立場を考えて読み分けてみるといったことでしょうか。学習塾経営者、先生、利用者、学校関係者、一般人など、同じ記事でもそれぞれの立場で受け取り方は異なるからです。また、自分個人や自社への批判精神を失わないことですね。弱点を常に認識し、それを改善するように意識し続けることが大切だと思っています。

他にも、社外の勉強会などへ積極的に参加しています。いろいろな人の活躍する姿や意見は刺激になりますし、ネットワークを広げる接点づくりにも役立ちます。

 

Qグループ広報部の今後の展開について教えてください


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最近、マーケティング部と連携して、栄光グループのブランディングへの関与も強めています。少子化の流れの中で、広告だけではなかなか成果につながらないという現実があるからです。アンケート調査を行ってリリースしたり、パブリシティ企画を仕込んで露出機会を高めています。

また、積極的な社外広報も課題です。「栄光ゼミナール」を運営する株式会社栄光は1996年に東証二部に上場しましたが、広報部ができたのは2006年のこと。上場に伴いIRの担当部署は創りましたが、対外的なPR活動にはあまり積極的ではありませんでした。「人様に対してモノをいう」ことに対して謙虚だったのだと思います。

そうした傾向が、広報部ができて変わりました。2011年に弊社がホールディングス化し、部署がグループ広報部となって、もうすぐ1年半が経ちます。グループ全体の資源を活用した、より戦略的なPR活動を展開していきたいと考えています。

倉重 紘子氏

企業名
栄光ホールディングス株式会社
部署・役職
グループ広報部 係長
設立
2011-10-01
所在地
東京都千代田区富士見二丁目11番11号
URL
http://www.eikoh-hd.co.jp/
プロフィール
社内報の制作・執筆業務を手がける仕事に惹かれ、2004年に栄光へ入社。2011年、栄光ホールディングス設立と同時にグループ広報部へ異動、現在に至る。前職は中国の大学での日本語教師。

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