世界エイズデーに際して
今日12月1日は、世界エイズデーです。現在、世界で約3300万人の人々がHIVに感染しており、毎日、約8000人もの人々がHIV/エイズで命を落としています。
12月1日 世界エイズデーに際して
HIV/エイズ治療および予防プログラム 〜モザンビーク
現在、世界で約3300万人の人々がHIVに感染しており、毎日、約8000人もの人々がHIV/エイズで命を落としています。世界70カ国で活動を行う国際協力NGO、CAREは、HIV/エイズを保健の問題ではなく、社会問題としてとらえ、HIV/エイズに対する正しい知識や その予防方法などについての教育を行うことで感染リスクを減らすとともに、 HIV/エイズに対する偏見や差別を取り除くための活動を行っています。 また、HIV/エイズとともに生きる人々が、医療面・経済面・精神面において必要なサポートを得られるよう、支援しています。
ここでは、モザンビークのHIV/エイズ事業地域からのストーリーを 紹介します。
HIV/エイズ治療および予防プログラム 〜モザンビーク
22歳のMatildeと彼女の友人たちはコンドームをもらうことをためらいません。モザンビーク北部の海岸沿いの村であるVilanculosでは、HIV/エイズの普及率が12.5%にも達しており、HIVに対する一般の理解が低い状況です。しかし、MatildeはHIVが深刻で破壊的なものであることをすでに知っています。彼女が、片脚からほぼ身体全体に広がっていた皮膚感染の状態でVilanculos地域病院を初めて訪れたのは、ほんの数カ月前のことです。そのときは、何週間にもわたって咳と下痢が続いており、体調が悪い状態でした。
CAREのHIV予防プログラムによって運営面および資金面において支援を受けているこの病院では、彼女の症状に対する処方と、血液検査を行いました。その結果、皮膚感染やその他の体調不良は、HIVに感染していることにより免疫システムが弱くなっていることが原因であるとわかりました。1週間以内に、彼女は日和見感染への免疫システムを活性化するための抗レトロウィルス治療を始めました。
モザンビークのこの地域におけるHIV/エイズのまん延には、これまでエイズや感染経路について誤った情報が普及してきたことが関係しています。CAREは、ポルトガル語で「more life」を意味するMais-Vidaという新しい包括的なプログラムを実施し、こういったニーズに対応するための活動を行っています。このプログラムでは、患者のニーズに応えるためのカウンセリングや教育を行うとともに、エイズの症状を早期に発見し、さまざまな予防措置をとることができるよう、モザンビークの行政スタッフに対してトレーニングと教育を行うことで、同国の医療システムを支援しています。このプログラムの巡回診療サービスは、最も遠隔の地域にまで行き届いており、自ら遠くの病院まで行くことのできない人々のニーズに応えることができています。プログラム対象地域を含む3つの地域において、このVilanculos地域病院がHIV感染を発見した件数は以前の2倍以上になり、またこれまでに92人の医療従事者が、HIV/エイズの発見・治療・アフターケア、そしてよく見られる二次感染についてのトレーニングを受けました。
Matildeは病院を初めて訪れてから、HIVの診断と治療を勧める活動を行うようになりました。「私は、友人や家族に巡回診療所に行き、検査を受けるよう勧めています。私は、母親と妹、6歳の娘を連れて行きました。全員が陰性という結果でした」。Matildeは、CAREとこの病院から受けている教育と治療が彼女の命を救ったと強く思っています。「もしここに診療所がなかったら、私はどうしていたか、わかりません。私はとても体調が悪かったですし、家族には私を助ける手立てはありませんでした」。現在、彼女は診療所に定期的に通い、免疫システムが弱まらないよう、サポートとカウンセリング、治療を受けています。現在、感染の再発の症状は見られず、初めてこの病院に来て以来、11キロも体重が増えました。CAREのプロジェクト・ディレクターであるDr Giwaは次のように話しています。「これは、治療がうまく行っているということを示す主な指標の一つになります。彼女が初めてこの病院に来たときは、やせていて、身体の至るところに皮膚感染が見られました。抗レトロウィルス治療によって、二次感染の症状はなくなり、彼女は人生を楽しむことができています」。体重が増えたことだけでなく、そのはにかんだ笑みからも、彼女がまた人生を楽しむことができていることがわかります。まさに「more life」と名づけられたそのプログラムによって、Matildeはより人生を楽しむことができる機会を得られ、HIV/エイズのまん延から自分自身や周りの人々をどのように守るかということも知っています。そして恐らく何よりも重要なことは、彼女は自ら学んだことを友人たちと分かち合っているということです。
*2007年10月〜2008年9月までVilanculos地域において実施したMais Vidaプログラム
・これまでにカウンセリングおよび検査を行い、その結果報告を受けた妊婦の数:10,160人
・抗レトロウィルス薬の3種処方を開始した新たな患者の数:627人
・抗レトロウィルス薬、母子感染予防、日和見感染・結核について正式なトレーニングを受けた保健省の職員の数:92人
・母親が妊娠中に胎児としてHIV感染の危機にさらされ、治療とサポートを受けた子どもの数:682人
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ケア・インターナショナル ジャパンは、
60年の歴史をもち現在世界70カ国で活動を行う
国際NGO、CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
HIV/エイズ治療および予防プログラム 〜モザンビーク
現在、世界で約3300万人の人々がHIVに感染しており、毎日、約8000人もの人々がHIV/エイズで命を落としています。世界70カ国で活動を行う国際協力NGO、CAREは、HIV/エイズを保健の問題ではなく、社会問題としてとらえ、HIV/エイズに対する正しい知識や その予防方法などについての教育を行うことで感染リスクを減らすとともに、 HIV/エイズに対する偏見や差別を取り除くための活動を行っています。 また、HIV/エイズとともに生きる人々が、医療面・経済面・精神面において必要なサポートを得られるよう、支援しています。
ここでは、モザンビークのHIV/エイズ事業地域からのストーリーを 紹介します。
HIV/エイズ治療および予防プログラム 〜モザンビーク
22歳のMatildeと彼女の友人たちはコンドームをもらうことをためらいません。モザンビーク北部の海岸沿いの村であるVilanculosでは、HIV/エイズの普及率が12.5%にも達しており、HIVに対する一般の理解が低い状況です。しかし、MatildeはHIVが深刻で破壊的なものであることをすでに知っています。彼女が、片脚からほぼ身体全体に広がっていた皮膚感染の状態でVilanculos地域病院を初めて訪れたのは、ほんの数カ月前のことです。そのときは、何週間にもわたって咳と下痢が続いており、体調が悪い状態でした。
CAREのHIV予防プログラムによって運営面および資金面において支援を受けているこの病院では、彼女の症状に対する処方と、血液検査を行いました。その結果、皮膚感染やその他の体調不良は、HIVに感染していることにより免疫システムが弱くなっていることが原因であるとわかりました。1週間以内に、彼女は日和見感染への免疫システムを活性化するための抗レトロウィルス治療を始めました。
モザンビークのこの地域におけるHIV/エイズのまん延には、これまでエイズや感染経路について誤った情報が普及してきたことが関係しています。CAREは、ポルトガル語で「more life」を意味するMais-Vidaという新しい包括的なプログラムを実施し、こういったニーズに対応するための活動を行っています。このプログラムでは、患者のニーズに応えるためのカウンセリングや教育を行うとともに、エイズの症状を早期に発見し、さまざまな予防措置をとることができるよう、モザンビークの行政スタッフに対してトレーニングと教育を行うことで、同国の医療システムを支援しています。このプログラムの巡回診療サービスは、最も遠隔の地域にまで行き届いており、自ら遠くの病院まで行くことのできない人々のニーズに応えることができています。プログラム対象地域を含む3つの地域において、このVilanculos地域病院がHIV感染を発見した件数は以前の2倍以上になり、またこれまでに92人の医療従事者が、HIV/エイズの発見・治療・アフターケア、そしてよく見られる二次感染についてのトレーニングを受けました。
Matildeは病院を初めて訪れてから、HIVの診断と治療を勧める活動を行うようになりました。「私は、友人や家族に巡回診療所に行き、検査を受けるよう勧めています。私は、母親と妹、6歳の娘を連れて行きました。全員が陰性という結果でした」。Matildeは、CAREとこの病院から受けている教育と治療が彼女の命を救ったと強く思っています。「もしここに診療所がなかったら、私はどうしていたか、わかりません。私はとても体調が悪かったですし、家族には私を助ける手立てはありませんでした」。現在、彼女は診療所に定期的に通い、免疫システムが弱まらないよう、サポートとカウンセリング、治療を受けています。現在、感染の再発の症状は見られず、初めてこの病院に来て以来、11キロも体重が増えました。CAREのプロジェクト・ディレクターであるDr Giwaは次のように話しています。「これは、治療がうまく行っているということを示す主な指標の一つになります。彼女が初めてこの病院に来たときは、やせていて、身体の至るところに皮膚感染が見られました。抗レトロウィルス治療によって、二次感染の症状はなくなり、彼女は人生を楽しむことができています」。体重が増えたことだけでなく、そのはにかんだ笑みからも、彼女がまた人生を楽しむことができていることがわかります。まさに「more life」と名づけられたそのプログラムによって、Matildeはより人生を楽しむことができる機会を得られ、HIV/エイズのまん延から自分自身や周りの人々をどのように守るかということも知っています。そして恐らく何よりも重要なことは、彼女は自ら学んだことを友人たちと分かち合っているということです。
*2007年10月〜2008年9月までVilanculos地域において実施したMais Vidaプログラム
・これまでにカウンセリングおよび検査を行い、その結果報告を受けた妊婦の数:10,160人
・抗レトロウィルス薬の3種処方を開始した新たな患者の数:627人
・抗レトロウィルス薬、母子感染予防、日和見感染・結核について正式なトレーニングを受けた保健省の職員の数:92人
・母親が妊娠中に胎児としてHIV感染の危機にさらされ、治療とサポートを受けた子どもの数:682人
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企業情報
企業名 | 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン |
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代表者名 | 関口 房朗 |
業種 | 未選択 |
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