スマートフォンの普及で「動画」の楽しみ方に変化が!? 2013年の注目トレンド、キーワードは“手の中動画” 専門家が語る“手の中動画”活用トレンド
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2013年のトレンドとして、“手の中動画”に注目し、レポートします。
現在、スマートフォンの普及にともない、携帯電話の活用方法にも変化が見られています。中でも、スマートフォンを利用しはじめてから、携帯電話で日常的に「動画」を楽しむようになったという人は多いようで、最近ではスマートフォン対応の動画配信サービスやアプリなども多数登場しています。
今回、トレンド総研では、こうしたスマートフォンで楽しむ動画を“手の中動画”と名付け、一般消費者への意識調査結果や専門家へのインタビューコメントなどをもとに、その活用トレンドについてレポートいたします。また、携帯キャリア各社から登場している動画配信サービスについてもご紹介いたします。
1、【消費者意識調査】 スマートフォンユーザーの“手の中動画”活用実態
はじめに、一般のスマートフォンユーザー(10~30代 男女500名)を対象に、“手の中動画”の活用実態について調査をおこないました。
■約7割のスマートフォンユーザーが“手の中動画”を「週に1回以上」利用
まず、「スマートフォンで動画を見たことはありますか?」と聞いたところ、スマホユーザーの83%が「ある」と回答。
また、「スマートフォンで動画を見る頻度」を聞くと、「2~3日に1回程度」(28%)、「1週間に1回程度」(26%)が多い結果となったほか、「毎日」と回答した人も13%にのぼりました。これらを合計すると、週に1回以上、スマートフォンで動画を見ている人が67%と約7割にのぼることになり、多くの人が日常的に“手の中動画”を楽しんでいる様子がうかがえます。
■スマートフォンユーザーの約8割が「携帯電話で動画を見る機会が増えた」
さらに、「フィーチャーフォン(従来型の携帯電話、いわゆる「ガラケー」)」利用時との差異を調べるため、「スマートフォンを利用しはじめてから、携帯電話で動画を見る機会は増えましたか?」と聞くと、46%が「とても増えた」、30%が「やや増えた」と回答。スマートフォンを使いはじめたことで、約8割の人が“手の中動画”の利用率が増えたと自覚しているようです。
また、具体的にどのように“手の中動画”を活用しているかを聞くと、
・ミュージックビデオの映像を見てダンスの振り付けを覚えている。(19歳・女性・学生)
・寝るときに、布団に入って横になって見ている。(28歳・男性・会社員)
・子供がぐずったときに泣きやませのために動画を見せている。(29歳・女性・主婦)
・料理や手芸の作り方を見て、手順を覚えている。(37歳・女性・会社員)
・電車での移動中の時間つぶしに見ている。(27歳・男性・会社員)
など、年代や職業ごとにさまざまな回答があがりました。
“手の中動画”は、すでに日常生活のいたるところで活用されていると言えそうです。
[調査概要]
・調査期間:2013年2月26日~2月28日
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
・調査対象:10~30代 スマートフォンユーザー 男女 500名
2、【専門家インタビュー】 専門家に聞く“手の中動画”活用トレンド
続いて、商品ジャーナリストの北村森氏に、“手の中動画”がトレンドになっている背景について、お話をお伺いしました。
■スマートフォンの普及により、「動画」が急速に一般化
“動画コンテンツをネット経由で楽しむ”という動きが一気に拡大したのは、ここ10年足らずのことだと思いますが、「動画配信」や「ビデオオンデマンド」などの仕組み自体は、すでに90年代には存在していました。しかし、なかなかその時には一般に浸透しきれなかった印象があります。それが今の時代になって急速に一般化した要因としては、やはり「スマートフォン」の普及が大きいでしょう。
まず、スマートフォンが登場したことで、動画を好きなときに再生できる「ハードウェア」が個人に行きわたりました。これにより、端末さえ持っていれば、「ラクに」「誰にも邪魔されず」「いつでもどこでも」動画が楽しめるようになったと言えます。
さらに、「データ通信速度」が向上したことも大きなポイント。携帯キャリア各社が、LTEと呼ばれる高速データ通信規格を採用するようになったことで、フィーチャーフォンが全盛だった時代とは比べものにならないほどデータの取り込みがスムーズになり、容量の大きい動画でもストレスなく閲覧できるようになりました。
そして、「動画共有・提供サービス」が広まり、良質なコンテンツが気軽に楽しめるようになったことも、大きく影響しています。特に「YouTube」の存在は、現在の動画人気を語る上で、欠かすことができないものでしょう。最近では、「YouTube」以外にも、さまざまな動画コンテンツがスマートフォンに対応するようになり、“手の中動画”は完全に日常的なものになったと言えます。
■「有料でも良質な動画が見たい」というニーズに応えたサービスもぞくぞく登場
動画コンテンツがなかなか世間に広まらなかった時代には、「消費者は、高音質・高画質な状態でなければ動画を見ない」という仮説が根を下ろしており、それゆえ動画配信が一般化しないのは仕方がないことと考えられていました。しかし、現在の “手の中動画”の普及を考えると、高音質・高画質とは言えなくても、「趣味性の高い動画を、個人で、手軽に見られること」に価値を感じる人も非常に多いということがわかります。動画配信サービス自体が必要とされていないわけではなく、それを「どのような方法で」、「どのような価値を」提供するかが重要だったのです。
また、以前は「世の中に無料コンテンツが充実した現在では、有料コンテンツにお金を払う人はほとんどいない」と考えられていました。しかし、実際には近年、「お金を払ってでも良質なコンテンツを見たい」という消費者に向けた、定額見放題の動画配信サービスが人気を集めているほか、携帯キャリア各社においても公式の有料動画配信サービスが提供されています。
こうしたユーザーのニーズをとらえるべく、今後は各サービスにおいて、目玉コンテンツの定期的な供給や、オリジナルコンテンツの提供が、より重視されていくと思われます。
3、【サービス紹介】 携帯キャリア各社が提供する“手の中動画”サービス
最後に、携帯キャリア各社が提供している、“手の中動画”サービスをご紹介します。
■ UULA (ソフトバンク)
「UULA(ウーラ)」は、ソフトバンクモバイルのスマートフォン向け定額動画配信サービス(月額490円)。約6万ものコンテンツ数を誇る、総合エンタメアプリです。
「UULA」の特長の1つは、映画・ドラマ・アニメなどだけでなく、音楽関連のコンテンツも充実していること。特にミュージックビデオやライブ映像が多く提供されており、なんとカラオケ映像までラインアップされています。
また、自分の好みにあったミュージックビデオをノンストップで連続再生してくれる「AUTO PLAY」機能など、音楽をより楽しむための機能も充実。さらに、キャッシュ(一時保存)したコンテンツは、電波の届かない場所でも再生可能なため、移動中や外出先でも、ストレスがありません。
ちなみに、毎日更新される編集部おすすめの特集ページや、「UULA」でしか見ることのできない、豪華オリジナルコンテンツなども公開。音楽も映画も楽しめるエンタメプレーヤーとして、毎日飽きることなく、いつでもどこでも自由に楽しむことができます。
▼「UULA」詳細情報
http://uula.jp/
■ dビデオ (NTTドコモ)
「dビデオ」はNTTドコモのスマートフォン向け定額動画配信サービス。月額525円で、国内外の映画からドラマ、アニメ、音楽、さらには完全オリジナル番組を提供する「BeeTV」まで、約7,000タイトル・約57,000コンテンツが見放題となります。
豊富なコンテンツの中でも特に力を入れているのが、映画やドラマ。メガヒット作から不朽の名作まで、映画だけで約900タイトルを提供しています。ドラマも、国内から韓国、海外の人気シリーズや、懐かしのトレンディドラマなどが多数ラインアップされています。
また「dビデオ」はマルチデバイス対応のため、複数の機器でコンテンツを楽しむことができるのも嬉しいポイント。ドコモのスマートフォン・タブレットのうち、いずれか1台で会員登録をすれば、スマートフォン・タブレット・テレビの中から最大5台で「dビデオ」が利用可能になります。自宅でも外出先でも、自由に「dビデオ」を楽しむことができます。
▼「dビデオ」詳細情報
http://video.dmkt-sp.jp/
■ ビデオパス (au)
「ビデオパス」はauのスマートフォン向け定額動画配信サービス。月額590円で映画・ドラマなどの動画が見放題になるほか、旧作だけでなく新作も、月に1本まで見ることができるため、料金を気にすることなく、気軽に映像作品を見ることができます。
もちろん映画・ドラマのほかアニメやミュージックビデオなど、幅広いエンタメコンテンツを用意。移動中にスマホで見ていた映画の続きを、自宅のパソコンやテレビ(HDMI接続)で楽しむこともできます。Wi-Fi接続でさらに高画質での視聴も可能です。
ちなみに、500アプリを取り放題の「スマートパス(390円/月)」と「ビデオパス(590円/月)」をあわせて780円/月でご利用いただける、お得なプランもあります。
▼「ビデオパス」詳細情報
http://www.videopass.jp/
今回、トレンド総研では、こうしたスマートフォンで楽しむ動画を“手の中動画”と名付け、一般消費者への意識調査結果や専門家へのインタビューコメントなどをもとに、その活用トレンドについてレポートいたします。また、携帯キャリア各社から登場している動画配信サービスについてもご紹介いたします。
1、【消費者意識調査】 スマートフォンユーザーの“手の中動画”活用実態
はじめに、一般のスマートフォンユーザー(10~30代 男女500名)を対象に、“手の中動画”の活用実態について調査をおこないました。
■約7割のスマートフォンユーザーが“手の中動画”を「週に1回以上」利用
まず、「スマートフォンで動画を見たことはありますか?」と聞いたところ、スマホユーザーの83%が「ある」と回答。
また、「スマートフォンで動画を見る頻度」を聞くと、「2~3日に1回程度」(28%)、「1週間に1回程度」(26%)が多い結果となったほか、「毎日」と回答した人も13%にのぼりました。これらを合計すると、週に1回以上、スマートフォンで動画を見ている人が67%と約7割にのぼることになり、多くの人が日常的に“手の中動画”を楽しんでいる様子がうかがえます。
■スマートフォンユーザーの約8割が「携帯電話で動画を見る機会が増えた」
さらに、「フィーチャーフォン(従来型の携帯電話、いわゆる「ガラケー」)」利用時との差異を調べるため、「スマートフォンを利用しはじめてから、携帯電話で動画を見る機会は増えましたか?」と聞くと、46%が「とても増えた」、30%が「やや増えた」と回答。スマートフォンを使いはじめたことで、約8割の人が“手の中動画”の利用率が増えたと自覚しているようです。
また、具体的にどのように“手の中動画”を活用しているかを聞くと、
・ミュージックビデオの映像を見てダンスの振り付けを覚えている。(19歳・女性・学生)
・寝るときに、布団に入って横になって見ている。(28歳・男性・会社員)
・子供がぐずったときに泣きやませのために動画を見せている。(29歳・女性・主婦)
・料理や手芸の作り方を見て、手順を覚えている。(37歳・女性・会社員)
・電車での移動中の時間つぶしに見ている。(27歳・男性・会社員)
など、年代や職業ごとにさまざまな回答があがりました。
“手の中動画”は、すでに日常生活のいたるところで活用されていると言えそうです。
[調査概要]
・調査期間:2013年2月26日~2月28日
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
・調査対象:10~30代 スマートフォンユーザー 男女 500名
2、【専門家インタビュー】 専門家に聞く“手の中動画”活用トレンド
続いて、商品ジャーナリストの北村森氏に、“手の中動画”がトレンドになっている背景について、お話をお伺いしました。
■スマートフォンの普及により、「動画」が急速に一般化
“動画コンテンツをネット経由で楽しむ”という動きが一気に拡大したのは、ここ10年足らずのことだと思いますが、「動画配信」や「ビデオオンデマンド」などの仕組み自体は、すでに90年代には存在していました。しかし、なかなかその時には一般に浸透しきれなかった印象があります。それが今の時代になって急速に一般化した要因としては、やはり「スマートフォン」の普及が大きいでしょう。
まず、スマートフォンが登場したことで、動画を好きなときに再生できる「ハードウェア」が個人に行きわたりました。これにより、端末さえ持っていれば、「ラクに」「誰にも邪魔されず」「いつでもどこでも」動画が楽しめるようになったと言えます。
さらに、「データ通信速度」が向上したことも大きなポイント。携帯キャリア各社が、LTEと呼ばれる高速データ通信規格を採用するようになったことで、フィーチャーフォンが全盛だった時代とは比べものにならないほどデータの取り込みがスムーズになり、容量の大きい動画でもストレスなく閲覧できるようになりました。
そして、「動画共有・提供サービス」が広まり、良質なコンテンツが気軽に楽しめるようになったことも、大きく影響しています。特に「YouTube」の存在は、現在の動画人気を語る上で、欠かすことができないものでしょう。最近では、「YouTube」以外にも、さまざまな動画コンテンツがスマートフォンに対応するようになり、“手の中動画”は完全に日常的なものになったと言えます。
■「有料でも良質な動画が見たい」というニーズに応えたサービスもぞくぞく登場
動画コンテンツがなかなか世間に広まらなかった時代には、「消費者は、高音質・高画質な状態でなければ動画を見ない」という仮説が根を下ろしており、それゆえ動画配信が一般化しないのは仕方がないことと考えられていました。しかし、現在の “手の中動画”の普及を考えると、高音質・高画質とは言えなくても、「趣味性の高い動画を、個人で、手軽に見られること」に価値を感じる人も非常に多いということがわかります。動画配信サービス自体が必要とされていないわけではなく、それを「どのような方法で」、「どのような価値を」提供するかが重要だったのです。
また、以前は「世の中に無料コンテンツが充実した現在では、有料コンテンツにお金を払う人はほとんどいない」と考えられていました。しかし、実際には近年、「お金を払ってでも良質なコンテンツを見たい」という消費者に向けた、定額見放題の動画配信サービスが人気を集めているほか、携帯キャリア各社においても公式の有料動画配信サービスが提供されています。
こうしたユーザーのニーズをとらえるべく、今後は各サービスにおいて、目玉コンテンツの定期的な供給や、オリジナルコンテンツの提供が、より重視されていくと思われます。
3、【サービス紹介】 携帯キャリア各社が提供する“手の中動画”サービス
最後に、携帯キャリア各社が提供している、“手の中動画”サービスをご紹介します。
■ UULA (ソフトバンク)
「UULA(ウーラ)」は、ソフトバンクモバイルのスマートフォン向け定額動画配信サービス(月額490円)。約6万ものコンテンツ数を誇る、総合エンタメアプリです。
「UULA」の特長の1つは、映画・ドラマ・アニメなどだけでなく、音楽関連のコンテンツも充実していること。特にミュージックビデオやライブ映像が多く提供されており、なんとカラオケ映像までラインアップされています。
また、自分の好みにあったミュージックビデオをノンストップで連続再生してくれる「AUTO PLAY」機能など、音楽をより楽しむための機能も充実。さらに、キャッシュ(一時保存)したコンテンツは、電波の届かない場所でも再生可能なため、移動中や外出先でも、ストレスがありません。
ちなみに、毎日更新される編集部おすすめの特集ページや、「UULA」でしか見ることのできない、豪華オリジナルコンテンツなども公開。音楽も映画も楽しめるエンタメプレーヤーとして、毎日飽きることなく、いつでもどこでも自由に楽しむことができます。
▼「UULA」詳細情報
http://uula.jp/
■ dビデオ (NTTドコモ)
「dビデオ」はNTTドコモのスマートフォン向け定額動画配信サービス。月額525円で、国内外の映画からドラマ、アニメ、音楽、さらには完全オリジナル番組を提供する「BeeTV」まで、約7,000タイトル・約57,000コンテンツが見放題となります。
豊富なコンテンツの中でも特に力を入れているのが、映画やドラマ。メガヒット作から不朽の名作まで、映画だけで約900タイトルを提供しています。ドラマも、国内から韓国、海外の人気シリーズや、懐かしのトレンディドラマなどが多数ラインアップされています。
また「dビデオ」はマルチデバイス対応のため、複数の機器でコンテンツを楽しむことができるのも嬉しいポイント。ドコモのスマートフォン・タブレットのうち、いずれか1台で会員登録をすれば、スマートフォン・タブレット・テレビの中から最大5台で「dビデオ」が利用可能になります。自宅でも外出先でも、自由に「dビデオ」を楽しむことができます。
▼「dビデオ」詳細情報
http://video.dmkt-sp.jp/
■ ビデオパス (au)
「ビデオパス」はauのスマートフォン向け定額動画配信サービス。月額590円で映画・ドラマなどの動画が見放題になるほか、旧作だけでなく新作も、月に1本まで見ることができるため、料金を気にすることなく、気軽に映像作品を見ることができます。
もちろん映画・ドラマのほかアニメやミュージックビデオなど、幅広いエンタメコンテンツを用意。移動中にスマホで見ていた映画の続きを、自宅のパソコンやテレビ(HDMI接続)で楽しむこともできます。Wi-Fi接続でさらに高画質での視聴も可能です。
ちなみに、500アプリを取り放題の「スマートパス(390円/月)」と「ビデオパス(590円/月)」をあわせて780円/月でご利用いただける、お得なプランもあります。
▼「ビデオパス」詳細情報
http://www.videopass.jp/
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