花粉症の人の91%が悩む、「目のかゆみ」 3人に1人が「目薬を持ち歩いていないと不安」 花粉症対策の注目トレンドは「人工涙液での洗眼」
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、このたび、「花粉症」をテーマにレポートします。
今や日本人の4人に1人が苦しむと言われる花粉症。2014年2月中旬は大雪に見舞われたこともあり、花粉の飛散数が少ない状態が続いていましたが、3月に入り花粉の飛散量はまさにピークを迎えています。
トレンド総研では、今回、「花粉症」をテーマに、20~49歳の花粉症の人への意識・実態調査や、皮膚科認定専門医であり、「私のクリニック目白」理事長・院長である、平田雅子氏のコメントをご紹介してまいります。
[調査概要]
調査名:「花粉症」に関する意識・実態調査
調査対象:20~49歳 花粉症の男女500名(各年代・性別 均等割付) ※花粉症になってから3年目以上の方
調査期間:2014年2月20日(木)~2月21日(金) 調査方法:インターネット調査
■ 花粉症の目の症状、対策1位は「目薬」 平均「1日に3.9回」使用
まず、「花粉症の症状」について聞いたところ、多かったのが「鼻水」(92%)と「目のかゆみ」(91%)。以下、「くしゃみ」(86%)、「鼻づまり」(82%)、「目の充血」(39%)、「肌のかゆみ・かぶれ」(33%)、「涙目」(30%)と続き、「鼻の症状」だけでなく、「目の症状」にも悩む人は多いようです。
花粉症の「目の症状」に関するエピソードとしては、「朝起きたときに両目が涙と花粉で張り付いていて、全くあかなかった。(47歳・女性)」、「目がはれて、営業中に顧客に指摘された。(39歳・男性)」、「目がはれて、合コンへ参加できず。(37歳・男性)」などの回答があがり、仕事やプライベートに大きな影響を及ぼしていることがわかります。
また、「花粉症の目の症状に関する対策」について聞くと、最も多かったのは「目薬」で81%。次いで、「飲み薬」(44%)、「空気清浄機」(27%)、「食品(ヨーグルトなど)」(23%)と続き、話題の「花粉対策用メガネ・ゴーグル」は15%にとどまりました。
ちなみに、「花粉症の時期に、1日に何回くらい目薬を使用しますか?」という質問をすると、平均は「3.9回」。1シーズンあたりの目薬消費量は、平均「2.2本」となりました。「目薬を持ち歩いていないと不安に思う」という人は31%と3人に1人となり、花粉症の人にとって、この時期目薬は手放せないアイテムのようです。
■ 話題の花粉対策用メガネ、8割が「人前ですることに抵抗あり」
次に、花粉対策用品を人前で使用することに関する意識について調査を行いました。「マスクを人前ですることに抵抗はありますか?」という質問をしたところ、「抵抗がある」と答えた人はわずか21%。これに対して、「花粉対策用メガネ・ゴーグルを人前ですることに抵抗がある」と答えた人は、80%にも上りました。
花粉が入らないように目を覆いたいという意識はあっても、人前で「花粉対策用メガネ」をすることには抵抗がある人が多いようです。
■ 皮膚科医が語る!「人工涙液」で花粉を洗い流す注目の花粉症対策
最後に、皮膚科認定専門医であり、「私のクリニック目白」理事長・院長平田雅子氏に、花粉症の目の症状に関する対策についてお話をうかがいました。
『鼻の症状は薬である程度治まりますが、目の症状は薬では治まりにくい傾向にあります。目の症状は、コンタクトレンズを入れられなかったり、女性だとお化粧ができなくて困ったりしますが、何より一番困るのは「かゆいこと」。花粉の飛散時期は、目の周りの皮膚が荒れることが多く、当院にも多くの花粉症患者さんがいらっしゃいます。
対策は、目の周りを十分に保湿し、できるだけ花粉を浴びないことが基本です。一度目についた花粉はなかなか厄介。特に最近はドライアイの人が多く、涙の量が少ないので「瞬き」だけでは、なかなか花粉は流れません。またスギ花粉は、単に花粉がのるのではなく、皮膚や粘膜にしがみつくように付着するので、なかなか落ちにくいのです。
そこで有効な対策は、涙と同じ成分の「人工涙液」の目薬での洗眼です。やり方は、「人工涙液」の目薬を普段の点眼より多めにさすだけ。花粉の飛散が始まったら、早めの時期から習慣的に使うとよいでしょう。ちなみに、カップタイプの洗眼剤は、目の周りの皮膚が強い人にはよいですが、花粉の飛散時期は皮膚も弱るので、「目はキレイになったけど、皮膚は荒れてしまった」ということが起こりがちです。涙と同じ成分で洗い流せば、皮膚も傷つかないのでよいですね。
目薬だと持ち歩きもできて便利です。また、外出先から帰ってきたら、「手を洗う」と同時に「目も洗う」といった習慣をつけるとよいでしょう。』
平田 雅子 (ひらた・まさこ)
「私のクリニック目白」理事長・院長
1988年、日本大学医学部卒。医学博士、皮膚科認定専門医。東京医科大学、同大学八王子医療センター皮膚科学教室を経て、2003年10月に『私のクリニック目白』を開業。院長として診療にあたる。
時間をかけて話を聞く診療に定評があり、テレビ、ラジオ、雑誌にて健康相談コーナーなど、多数出演。女性専門医療の第一線で活躍中。女性医療ネットワーク理事、日本医師会産業医、臨床研修指導医、豊島区医師会理事を務める。
目や鼻だけでなく、肌にも影響する花粉症。今年の花粉症対策は、涙と同じ成分で花粉を洗い流す「人工涙液での洗眼」が、目にも肌に優しい対策として注目を集めそうです。
トレンド総研では、今回、「花粉症」をテーマに、20~49歳の花粉症の人への意識・実態調査や、皮膚科認定専門医であり、「私のクリニック目白」理事長・院長である、平田雅子氏のコメントをご紹介してまいります。
[調査概要]
調査名:「花粉症」に関する意識・実態調査
調査対象:20~49歳 花粉症の男女500名(各年代・性別 均等割付) ※花粉症になってから3年目以上の方
調査期間:2014年2月20日(木)~2月21日(金) 調査方法:インターネット調査
■ 花粉症の目の症状、対策1位は「目薬」 平均「1日に3.9回」使用
まず、「花粉症の症状」について聞いたところ、多かったのが「鼻水」(92%)と「目のかゆみ」(91%)。以下、「くしゃみ」(86%)、「鼻づまり」(82%)、「目の充血」(39%)、「肌のかゆみ・かぶれ」(33%)、「涙目」(30%)と続き、「鼻の症状」だけでなく、「目の症状」にも悩む人は多いようです。
花粉症の「目の症状」に関するエピソードとしては、「朝起きたときに両目が涙と花粉で張り付いていて、全くあかなかった。(47歳・女性)」、「目がはれて、営業中に顧客に指摘された。(39歳・男性)」、「目がはれて、合コンへ参加できず。(37歳・男性)」などの回答があがり、仕事やプライベートに大きな影響を及ぼしていることがわかります。
また、「花粉症の目の症状に関する対策」について聞くと、最も多かったのは「目薬」で81%。次いで、「飲み薬」(44%)、「空気清浄機」(27%)、「食品(ヨーグルトなど)」(23%)と続き、話題の「花粉対策用メガネ・ゴーグル」は15%にとどまりました。
ちなみに、「花粉症の時期に、1日に何回くらい目薬を使用しますか?」という質問をすると、平均は「3.9回」。1シーズンあたりの目薬消費量は、平均「2.2本」となりました。「目薬を持ち歩いていないと不安に思う」という人は31%と3人に1人となり、花粉症の人にとって、この時期目薬は手放せないアイテムのようです。
■ 話題の花粉対策用メガネ、8割が「人前ですることに抵抗あり」
次に、花粉対策用品を人前で使用することに関する意識について調査を行いました。「マスクを人前ですることに抵抗はありますか?」という質問をしたところ、「抵抗がある」と答えた人はわずか21%。これに対して、「花粉対策用メガネ・ゴーグルを人前ですることに抵抗がある」と答えた人は、80%にも上りました。
花粉が入らないように目を覆いたいという意識はあっても、人前で「花粉対策用メガネ」をすることには抵抗がある人が多いようです。
■ 皮膚科医が語る!「人工涙液」で花粉を洗い流す注目の花粉症対策
最後に、皮膚科認定専門医であり、「私のクリニック目白」理事長・院長平田雅子氏に、花粉症の目の症状に関する対策についてお話をうかがいました。
『鼻の症状は薬である程度治まりますが、目の症状は薬では治まりにくい傾向にあります。目の症状は、コンタクトレンズを入れられなかったり、女性だとお化粧ができなくて困ったりしますが、何より一番困るのは「かゆいこと」。花粉の飛散時期は、目の周りの皮膚が荒れることが多く、当院にも多くの花粉症患者さんがいらっしゃいます。
対策は、目の周りを十分に保湿し、できるだけ花粉を浴びないことが基本です。一度目についた花粉はなかなか厄介。特に最近はドライアイの人が多く、涙の量が少ないので「瞬き」だけでは、なかなか花粉は流れません。またスギ花粉は、単に花粉がのるのではなく、皮膚や粘膜にしがみつくように付着するので、なかなか落ちにくいのです。
そこで有効な対策は、涙と同じ成分の「人工涙液」の目薬での洗眼です。やり方は、「人工涙液」の目薬を普段の点眼より多めにさすだけ。花粉の飛散が始まったら、早めの時期から習慣的に使うとよいでしょう。ちなみに、カップタイプの洗眼剤は、目の周りの皮膚が強い人にはよいですが、花粉の飛散時期は皮膚も弱るので、「目はキレイになったけど、皮膚は荒れてしまった」ということが起こりがちです。涙と同じ成分で洗い流せば、皮膚も傷つかないのでよいですね。
目薬だと持ち歩きもできて便利です。また、外出先から帰ってきたら、「手を洗う」と同時に「目も洗う」といった習慣をつけるとよいでしょう。』
平田 雅子 (ひらた・まさこ)
「私のクリニック目白」理事長・院長
1988年、日本大学医学部卒。医学博士、皮膚科認定専門医。東京医科大学、同大学八王子医療センター皮膚科学教室を経て、2003年10月に『私のクリニック目白』を開業。院長として診療にあたる。
時間をかけて話を聞く診療に定評があり、テレビ、ラジオ、雑誌にて健康相談コーナーなど、多数出演。女性専門医療の第一線で活躍中。女性医療ネットワーク理事、日本医師会産業医、臨床研修指導医、豊島区医師会理事を務める。
目や鼻だけでなく、肌にも影響する花粉症。今年の花粉症対策は、涙と同じ成分で花粉を洗い流す「人工涙液での洗眼」が、目にも肌に優しい対策として注目を集めそうです。
企業情報
企業名 | トレンド総研 |
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代表者名 | ---- |
業種 | その他サービス |
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