公共コミュニケーション学会設立大会開催、自治体・NPO・大学関係者ら総勢70名参加
公共コミュニケーション学会は、6月7日(土)午後、都内で設立大会を開催しました。全国から自治体職員や議員、NPO・大学・報道関係者ら総勢70名が駆けつけ、「公共コミュニケーションを担う人材とは」をテーマにパネル討議が行われました。
プレスリリース
2014年6月10日
公共コミュニケーション学会
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公共コミュニケーション学会、6月7日に設立大会開催
自治体、NPO、大学関係者ら総勢70名参加
「公共コミュニケーションを担う人材」をテーマに視覚化しながら議論
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公共コミュニケーション学会(会長理事:河井孝仁、http://www.pras-net.org/ 事務局:東海大学文学部河井研究室)は、6月7日(土)午後、都内で設立大会を開催しました。大会には、全国から自治体職員や議員、NPO・大学・報道関係者ら総勢70名が駆けつけました。大会では、行政外部からの自治体任用職員として多くの広報成果をあげる、大垣弥生氏(生駒市)、河尻和佳子氏(流山市)、松下麻理氏(神戸市)らが登壇し、本学会会長理事の河井孝仁モデレーターを中心に「公共コミュニケーションを担う人材とは」をテーマにパネル討議が行われました。討議にあたっては、東海大学ビジュアルミーティングチーム*1がパネリストと会場参加者らの意見をリアルタイムに視覚化しながら進めました。終了後の情報交換会には、45名が参加し、活発な意見交換が行われました。
【設立大会詳細】
冒頭、公共コミュニケーション学会設立までの経緯と活動内容の説明がなされ、その後、設立大会シンポジウムとしてパネル討議が行われました。登壇者は次の通りです。
■パネリスト:
松下麻理氏(神戸市広報官)
河尻和佳子氏(流山市マーケティング課 メディアプロモーション広報官)
大垣弥生氏(生駒市広報広聴課広報広聴係長)
■モデレーター:河井孝仁 (東海大学)
○論点1:公共コミュニケーションを担う人材とは?
「街に恋するのが出発点ではないか」「どうしたら街好きスイッチが入るのか」「好きでも公言できないジレンマがある」「街の全てが好きだとどう好きなのか語れない」「街を語るのは行政の仕事なのだろか」「行政には限界があるが、できない、とは言えない」「できない時には企業はNPOと連携すればよいのでは」「広報誌をうまく活用すれば効果が出るのでは」等、街が好きという気持ちを具体的に表現できる人材の育成や具体的手法の必要性が課題として出されました。
○論点2:公共コミュニケーションとは?
「市民性を育むこと」「自分達の行政区だけでなく近隣区域も含めて相互に価値を高めること」「CSR意識の高い企業と組むことで実現するのではないか」といった意見が出されました。しかし、この公共コミュニケーションを実現するため越えなければならないハードルとして、「前例がない」「民間だからできる」といった言葉が職員から出ること。「ほめる文化がないから、良いことでも言いたくない、といった状況が問題」と指摘がありました。具体策として「意識を変えるには、職員の顔出し紹介でモチベーションを上げることが有効」など実務家ならでは意見も出されました。
○論点3:あなたが考える公共コミュニケーションとは?
パネル討議後には会場参加者と意見交換がなされました。会場参加者からは、「市民参加が重要だ」「自治会も活用もできるのではないか」「教育におけるコミュニケーションと市民参加はどうあるべきか」「ボランティアに頼りすぎるのはどうか」「企業と行政のコミュニケーションは何が違うのか」といった意見や質問が出ました。
このほか、NPOにおける公共コミュニケーションのあり方、広報・コミュニケーションはどう評価するか、について問題提起がありました。
なお、今回の設立大会で議論された内容を基に、東海大学ビジュアルミーティングチームが「イシューマッピング」を作成しました。「イシューマッピング」は、本学会ホームページに近日中に掲載される予定です。
公共コミュニケーション学会会長理事の河井孝仁は、設立大会を終えて次のように述べています。
「公共に関わるコミュニケーションという領域は既存の学会を含め、多様なところに部分的に埋め込まれていますが、この領域だけを対象にした『場』が存在しません。そこで、公共コミュニケーション学会を仲間と共に立ち上げることにしました。研究者だけのソサイエティではなく、実務者・研究者・市民のゆるやかなネットワークをイメージしています。私達は特に『人』との繋がりを意識した学会にしたいと考えています。行政・議会・大学・NPO・医療・ソーシャルビジネスという場で、広報やステークホルダーとのコミュニケーションに関わる方々が本学会の『場』を活用してくださることを願っています」。
*1「東海大学ビジュアルミーティングチーム」
東海大学教養学部芸術学科専任講師の富田誠氏が率いるチーム。ビジュアルミーティングとは、会議での意見のやりとりや議論の流れをイラストや文字を使って分かりやすく視覚化する手法のことです。メンバーにiPad用を配布し、そこに意見や質問、イラスト等自由に書き込みをしてもらいます。描かれた内容は、会場のスクリーンに投影されただけでなく、参加メンバーに配られたiPadにもリアルタイムで配信されます。直接質問や意見を言う機会がない人も書き込めるため、議論をより多角的に深めることができます。
東海大学 教養学部芸術学科 デザイン学課程 http://www.shc.u-tokai.ac.jp/design/
【公共コミュニケーション学会について】
http://www.pras-net.org/
2014年6月1日設立。
行政広報、議会広報、大学広報、NPO広報、医療福祉やソーシャルビジネスなど、非営利組織の広報・コミュニケーションに関わる実務者や研究者、大学院生、学部生による交流と研鑽の場として設立。関連団体とも連携し、研究会、発表大会、論文集発行、交流会等の活動を行う。運営はオープンなネットワーク型とし、インターネットの機能を活用しながら、SNS、電子出版、Web配信などにも積極的に取り組む。入会費、年会費共に無料。第1回研究発表大会は、2015年1月25日に開催予定。
<設立発起人理事>
◎会長理事
河井孝仁(東海大学)
◎理事
石川慶子(広報コンサルタント)
印出井一美(千代田区)
大野 伸 (早稲田大学パブリックサービス研究所)
高橋輝子(千葉県)
中田健吾(国際医療福祉大学)
野崎哲平(コミュニケーション科学研究所)
2014年6月10日
公共コミュニケーション学会
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公共コミュニケーション学会、6月7日に設立大会開催
自治体、NPO、大学関係者ら総勢70名参加
「公共コミュニケーションを担う人材」をテーマに視覚化しながら議論
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公共コミュニケーション学会(会長理事:河井孝仁、http://www.pras-net.org/ 事務局:東海大学文学部河井研究室)は、6月7日(土)午後、都内で設立大会を開催しました。大会には、全国から自治体職員や議員、NPO・大学・報道関係者ら総勢70名が駆けつけました。大会では、行政外部からの自治体任用職員として多くの広報成果をあげる、大垣弥生氏(生駒市)、河尻和佳子氏(流山市)、松下麻理氏(神戸市)らが登壇し、本学会会長理事の河井孝仁モデレーターを中心に「公共コミュニケーションを担う人材とは」をテーマにパネル討議が行われました。討議にあたっては、東海大学ビジュアルミーティングチーム*1がパネリストと会場参加者らの意見をリアルタイムに視覚化しながら進めました。終了後の情報交換会には、45名が参加し、活発な意見交換が行われました。
【設立大会詳細】
冒頭、公共コミュニケーション学会設立までの経緯と活動内容の説明がなされ、その後、設立大会シンポジウムとしてパネル討議が行われました。登壇者は次の通りです。
■パネリスト:
松下麻理氏(神戸市広報官)
河尻和佳子氏(流山市マーケティング課 メディアプロモーション広報官)
大垣弥生氏(生駒市広報広聴課広報広聴係長)
■モデレーター:河井孝仁 (東海大学)
○論点1:公共コミュニケーションを担う人材とは?
「街に恋するのが出発点ではないか」「どうしたら街好きスイッチが入るのか」「好きでも公言できないジレンマがある」「街の全てが好きだとどう好きなのか語れない」「街を語るのは行政の仕事なのだろか」「行政には限界があるが、できない、とは言えない」「できない時には企業はNPOと連携すればよいのでは」「広報誌をうまく活用すれば効果が出るのでは」等、街が好きという気持ちを具体的に表現できる人材の育成や具体的手法の必要性が課題として出されました。
○論点2:公共コミュニケーションとは?
「市民性を育むこと」「自分達の行政区だけでなく近隣区域も含めて相互に価値を高めること」「CSR意識の高い企業と組むことで実現するのではないか」といった意見が出されました。しかし、この公共コミュニケーションを実現するため越えなければならないハードルとして、「前例がない」「民間だからできる」といった言葉が職員から出ること。「ほめる文化がないから、良いことでも言いたくない、といった状況が問題」と指摘がありました。具体策として「意識を変えるには、職員の顔出し紹介でモチベーションを上げることが有効」など実務家ならでは意見も出されました。
○論点3:あなたが考える公共コミュニケーションとは?
パネル討議後には会場参加者と意見交換がなされました。会場参加者からは、「市民参加が重要だ」「自治会も活用もできるのではないか」「教育におけるコミュニケーションと市民参加はどうあるべきか」「ボランティアに頼りすぎるのはどうか」「企業と行政のコミュニケーションは何が違うのか」といった意見や質問が出ました。
このほか、NPOにおける公共コミュニケーションのあり方、広報・コミュニケーションはどう評価するか、について問題提起がありました。
なお、今回の設立大会で議論された内容を基に、東海大学ビジュアルミーティングチームが「イシューマッピング」を作成しました。「イシューマッピング」は、本学会ホームページに近日中に掲載される予定です。
公共コミュニケーション学会会長理事の河井孝仁は、設立大会を終えて次のように述べています。
「公共に関わるコミュニケーションという領域は既存の学会を含め、多様なところに部分的に埋め込まれていますが、この領域だけを対象にした『場』が存在しません。そこで、公共コミュニケーション学会を仲間と共に立ち上げることにしました。研究者だけのソサイエティではなく、実務者・研究者・市民のゆるやかなネットワークをイメージしています。私達は特に『人』との繋がりを意識した学会にしたいと考えています。行政・議会・大学・NPO・医療・ソーシャルビジネスという場で、広報やステークホルダーとのコミュニケーションに関わる方々が本学会の『場』を活用してくださることを願っています」。
*1「東海大学ビジュアルミーティングチーム」
東海大学教養学部芸術学科専任講師の富田誠氏が率いるチーム。ビジュアルミーティングとは、会議での意見のやりとりや議論の流れをイラストや文字を使って分かりやすく視覚化する手法のことです。メンバーにiPad用を配布し、そこに意見や質問、イラスト等自由に書き込みをしてもらいます。描かれた内容は、会場のスクリーンに投影されただけでなく、参加メンバーに配られたiPadにもリアルタイムで配信されます。直接質問や意見を言う機会がない人も書き込めるため、議論をより多角的に深めることができます。
東海大学 教養学部芸術学科 デザイン学課程 http://www.shc.u-tokai.ac.jp/design/
【公共コミュニケーション学会について】
http://www.pras-net.org/
2014年6月1日設立。
行政広報、議会広報、大学広報、NPO広報、医療福祉やソーシャルビジネスなど、非営利組織の広報・コミュニケーションに関わる実務者や研究者、大学院生、学部生による交流と研鑽の場として設立。関連団体とも連携し、研究会、発表大会、論文集発行、交流会等の活動を行う。運営はオープンなネットワーク型とし、インターネットの機能を活用しながら、SNS、電子出版、Web配信などにも積極的に取り組む。入会費、年会費共に無料。第1回研究発表大会は、2015年1月25日に開催予定。
<設立発起人理事>
◎会長理事
河井孝仁(東海大学)
◎理事
石川慶子(広報コンサルタント)
印出井一美(千代田区)
大野 伸 (早稲田大学パブリックサービス研究所)
高橋輝子(千葉県)
中田健吾(国際医療福祉大学)
野崎哲平(コミュニケーション科学研究所)
企業情報
企業名 | 有限会社シン |
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代表者名 | 石川慶子 |
業種 | その他サービス |