日本最大級の学園祭。2日間に懸ける600人の365日
「早稲田祭2014」運営スタッフ
米原 翔馬さん/深谷 朋宏さん/柴田 香名さん
2014年3月の「valuepress3万社突破キャンペーン」の賞品は「3万回のプレスリリース配信権利」。
厳正なる抽選により権利を射止めたのは、日本最大級の学園祭を主催・運営する「早稲田祭2014」運営スタッフ。
2014年度は11月1日(土)、2日(日)に行われる「早稲田祭2014」の成功を目指す運営スタッフの皆さんにお話を伺いました。
“早稲田生らしさ”が最高潮に達する2日間
Qまずは「早稲田祭2014 」運営スタッフの活動概要について教えてください。
米原さん
「早稲田祭2014」運営スタッフは、年に一度、2日間行われる早稲田祭を主催・運営しています。大学から独立し、学生の自己責任のもと運営されています。
Q今年で13年目とのことですが、毎年早稲田祭のテーマは異なるのでしょうか?
米原さん
今年は自分が代表を務めさせていただくことになったのですが、「“早大生らしさ”が最高潮に達する2日間」を目指したいと思っています。ちょっとした壁にも早大生が撮った写真が飾られているなど、細部にまでこだわっていきたいですね。
Q早大生らしさ…ってどんなものでしょう?
米原さん
実は自分自身、日々“早大生らしさ”とは何か模索しているところなのですが…(笑)。
たとえば「100キロハイク」という早稲田のイベントがあるんですけど、埼玉の本庄から大隈講堂まで2日間かけて歩くという…。そのイベントに出るために、いつ配られるかわからない整理券を1日中待つ学生が大勢いるんです。その光景を誰ひとりバカにしない、それが当たり前。
勉強に一生懸命な人も、勉強以外で何かに打ち込む人もお互いに尊重し合って、高め合うことができる。それが早大生らしさなのかなと。サークルで頑張ってる人、個人で頑張ってる人、学外で頑張ってる人たち全員が、早稲田で、内に秘めてる思いを解き放てる2日間にしたいと思っています。
Q「早稲田祭2014」運営スタッフの組織体系について教えてください。
米原さん
人数は全体で約600人です。運営局、広報制作局、会計局など8局で構成されています。各局はそこからさらにチームに分かれています。
深谷さん
たとえば僕が局長を務めている広報制作局は、早大生に向けた広報を行うチーム、一般の方に向けた広報を行うチーム、当日の装飾を行うチーム、公式サイトを制作するチームなどに分かれています。
600人の2単位よりも価値ある時間を
Q今年は広報制作局としてどのような活動を?
深谷さん
毎年、局ごとに方針を設定するのですが、今年の広報制作局は、情報やイメージの発信によって早稲田祭の価値を向上させることを目指して活動を行っています。米原が言った「“早大生らしさ”が最高潮に達する2日間」というテーマがうまく伝わるように制作・広報活動を行い、早稲田祭に来場者数が増えれば価値が向上したことになります。また、来場者にこの制作物いいなと感じてもらえたら、それも早稲田祭の価値が上がったということなので、そこに寄与できるように活動していきます。
Q広報制作局は代表のビジョンを体現するために、頻繁にミーティングを設けたりしているのでしょうか?
米原さん
広報制作局だけでなく全体的にミーティングが多いです。種類もチームごとのミーティング、各局長が集まるミーティング、600人が集まる全体ミーティングがあります。
Q600人でミーティング?!
米原さん
局の活動をしていると、お互いの局のことに疎くなります。なので全体ミーティングでは各局の局長が報告を行っています。自分は「組織は人」だと思っています。どんなに理念が通っていても、人がついてこなければ意味がありません。600人で行う全体ミーティングでは、報告も大切ですが、ひとりひとりの顔を見るということを重要視しています。同じ時間、同じ場所に全スタッフが集まることが全体ミーティングの意義だと思っています。
全体ミーティングがあるのが木曜日なので、その日は皆授業を取れないんです。本来なら2単位取れてたかもしれない時間。だからこそ、600人の2単位よりも価値のあるミーティングにしたいといつも思いながら、毎週スピーチを考えています。
上ではなく、前に立つ
Qちなみに、皆さんが運営スタッフになったきっかけは何だったのでしょうか?
深谷さん
僕は早稲田の付属高校出身で、早稲田が好きだったんです。それから広報、広告に関することをやりたかった。早稲田で広報と言えば早稲田祭だよと言われて、当時の広報局長に呼ばれて入りました。
柴田さん
私は中学3年生の時に経験した後夜祭が楽しくて。以来、ずっと学園祭に関わりたいと思っていたのですが、部活の器械体操が忙しくて活動はできなくて…。
高校3年生の時に早稲田祭に来たんです。ちょうどその時、受験で落ち込んでいたんですが、その日にパワーや勇気をもらって、早稲田祭っていいなぁと。幸いにも早稲田に入学できたので、中学時代の学園祭への憧れの気持ちそのままに、早稲田祭の運営スタッフになるぞと。新歓の時から早稲田祭スタッフはどこにいるんだと探しまわっていました(笑)。
Qいい話ですね…。米原さんが代表を志したきっかけは?
米原さん
昨年(2013年)、僕は運営局のチーム長をやっていたんですが、早稲田祭の当日、自分のチーム員の子が泣いていると連絡を受けて駆けつけたんです。彼女は休憩所を作る担当で、事前に何度も打合せを重ねていました。卓上ポップを休憩所に置く手はずになって一所懸命作っていたのですが、当日になってそのポップはダメだと言われて。彼女はそのために1年懸けたと言っても過言ではないのに…。
自分がもっとできれば…自分が代表になって、こういう小さなところまで見られれば、彼女は泣くことはなかっただろうし、彼女らしさが出た休憩所を作れたんじゃないかなと。彼女ひとりの涙だったんですけど…。小さい小さい思いを形にできるような代表になりたいと思い選挙に出ました。
Q目指している代表象はありますか?
米原さん
代表は上に立つと思われがちですが、自分はそれが嫌いで。上よりも前に立っていたいんです。代表といえど、ひとりのスタッフであることに代わりはないので、関係はあくまでフラットで。前に出なければいけない時は前にいて、支えなきゃいけない時は後ろにいて、必要な時は真ん中にいて全体に発信できる代表でありたいと思っています。
学生でも受け入れてもらえた
Q今回valuepressはどういうきっかけで見つけられたんですか?
深谷さん
プレスリリース配信自体に目を向けたのは、昨年(2013年)僕が学外広報チームのチーフをやっていた時です。毎年学外広報チームはメディア200社くらいにFAXやメールでプレスリリースを送ります。でもそれだけでは足りない、やはり記事として取り上げてもらえる率が少ないという問題意識を持ちまして。
じゃあ普通の企業はどうやっているんだろう?というのを調べていったら、どうやらネットで配信できるらしいと。プレスリリースを配信しているいろんな会社に電話をかけました。「学生なんですけれども利用できますか?」と聞いていったら、4社くらいから断られて…。学生でも受け入れてくださったのがvaluepressだけだったんです。
配信できることがすごく嬉しくて。僕らはリスクがある活動をする場合は組織の承認を取ることになっています。3万円ってやはり学生には高いじゃないですか。3万円を使う価値が本当にあるのかを役員会でプレゼンして、承認がおりて利用させていただいたという経緯です。
Qそこまでしていただいていたとは…!感動です…。実際配信されてみていかがでしたか?
深谷さん
大満足です。やって良かったねということをいろんな人から言ってもらえてますね。たまたま早稲田OBで70歳くらいの大手メディアに勤めていた方とお会いした時も、「valuepressは最高だよ君」、と言われまして。
Qホントですか?我々が記事にしたらヤラセと思われかねないエピソードですね…!
米原さん
でもホントなんです(笑)。自分もつい先日交流会に行って、初めてお会いした方が、自分のことを良く知ってくださってたんです。いいこと書くねとか、去年の早稲田祭はこうしてたよねとか。今まで伝えられずに苦しさを感じていたので、逆に相手の方から知っていると言われたのが嬉しくて。
それがまた3万回の配信権利をいただいたことによって促進できるのは非常に有難いですね。
深谷が従来のやり方では記事にならないという問題意識をきっかけにプレスリリース配信して結果につながった。柴田にもスタッフ一人一人にも僕にもそれぞれ問題意識や想いがあって。それらが「早稲田祭2014」を作っていくんだなと思います。小さな想いや問題意識を大切に、今年の「早稲田祭2014」も成功させたいと思っています。
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