皆様、おはようございます。
小学生以来、テレビゲームとは全く無縁の生活を送っている須佐美です。
ときたま遊ぶゲームといえば、ゲームセンターでの
「ウイニングイレブン」。
ブラジルが日本に0-4で敗れる、という惨澹たる試合内容に、
一緒に遊んでいた友人を震撼させたこともあります(笑)
そこで羞恥心を覚えたワケではありませんが、
流石に「世の中の関心事についていけないのもマズイ」ということで、
知人にゲームリテラシーの低い自分にも無理なく遊べるゲームを
教えてもらいました。
そこで手にしたのが、「どうぶつの森」。
http://goo.gl/2n7rR
どうぶつの森の住民である主人公が、
魚釣り・昆虫採集・ガーデニング・家具のコーディネートなど
自由気ままにのんびりと暮らす、、、と、内容は至ってシンプル。
残念ながらニンテンドー3DS版の最新シリーズが売り切れだったのですが、
知人に勧められるまま、ニンテンドーDS版の旧作をプレイすることに。
こういったゲームはプレイした経験が全く無かったのですが、
見事にハマってしまい、
煩雑な草むしりも、まめに行っております(笑)
さて、この「どうぶつの森」、今年11月に発売された3DS版の最新シリーズが、
任天堂社が発売前に立てた予測をはるかに上回る販売推移となり、
品薄状態が続いていることが話題となっています。
このゲーム自体も、2001年に任天堂社からシリーズ第1作が発売されてから、
10年以上、根強い人気を誇っていますが、
何故、「どうぶつの森」には、こういった安定した人気があるのでしょうか。
一部のユーザーからは、「ポケモン」や「スーパーマリオ」に見られる、
図鑑を集める・ラスボスを倒す、といったゴール目標が与えられていない、
という声もあります。
http://goo.gl/y4X8G
「どうぶつの森」は、勝ち負けといった明確な指標が無いため、
ルールにこだわらずプレイできる側面があり、
長期的にやり込む要素は確かにあると思います。
ただ、個人的に感じているこのゲームの魅力は、
他のゲームでは解消できない、 ユーザーの抱える“欲求”に
フォーカスを与えた内容だから、ということです。
人間には、5つの基本的欲求というものが存在している、と言われています。
・“楽しみ”の欲求…新たな知識を欲する欲
・“生存”の欲求…飲食、睡眠など身体的な欲
・“愛、所属”の欲求…満足な人間関係を求める欲
・“力”の欲求…認められたい、勝ちたい欲
・“自由”の欲求…自分のやりたいようにしたい欲
http://goo.gl/GTnnk
世に出ているヒット作(その多くは、RPG)の類は、
ラスボスを倒した・与えられた課題をクリアした、
といった、“力”の欲求に応えるものが多いと思います。
ですが、「どうぶつの森」は、
街で他のどうぶつと繋がる・自分の好きな家具をカスタマイズできる、といった
“愛、所属”の欲求にマッチする内容です。
また、根気のいる作業ではありますが、
自分でドット絵を打ち込むことで、
お気に入りのデザインで服やインテリアを表現することもでき、
“自由”の欲求にも合致しています。
10~20代の女性がこのゲームを多く遊んでいるようですが、
それは、“力”の欲求にあまり興味が無いユーザーを
上手く引き込んでいることの裏返しだと思いますし、
ヒット作に乏しい昨今のゲーム市場にあって、
「どうぶつの森」が、
好調な売れ行きを生んでいる要因ではないか、と思います。
自社商材を他社と比べ、差別化を図ることは、
どの企業にとっても重要な課題だと思いますが、
コンテンツ内容とともに、
どのターゲットの、どんな欲求にフォーカスをあてるのか、
「どうぶつの森」のヒットから、一度考えてみると、
面白いかもしれません。
それでは、本日も宜しくお願い致します。