前向きなアイディアを出してくれる方は有り難い
記者歴17年の経歴を持ち、長年フリーライターとして一線で活躍されてきた永峰英太郎さん。農業・町工場業界や、IT関連のニュースなど多岐に渡り取材・執筆活動を行っています。現在取り組まれている仕事内容や、印象に残っている記事についてご紹介いただきました。
Qこれまで手がけられた記事の中で、特に印象に残っているものはありますか?
東日本大震災の被害を受けた漁業や農業の現状を取材し、雑誌「WEDGE」のオンライン・メディア「WEDGEInfinity」にて、『<ahref="http://wedge.ismedia.jp/category/hisainouka" target="_blank">ルポ・被災農家の「いま」』というタイトルでシリーズ連載しているのですが、こちらは印象深いです。私は長年農家の取材をしてきたので、被災した農業・漁業関係者たちが、復興に向けて懸命に努力している姿を少しでも紹介できればとこの企画に取り組み始めました。地域や産品によって状況は様々ですが、知恵をしぼり、一歩一歩前に進んでいく様子をお伝えしています。有り難いことに読者からの反響も大きく、これまで手がけた特集記事の中でも特に印象深いものとなりました。
Qライターとして苦労されている事はありますか?
このご時世、どのように自分が取材したい領域を取材し続けたらいいかは見えないところもあり、苦労というか悩ましいところではあります。世の中が求めるものと、自分が取材したいものが必ずしも同じとは限らないので。上手に落としどころを見つけながら、自分の取材したい領域を、引き続き追い続けられたらいいですね。
フリーライターはいくつもの媒体をまたぐ事が多いので、「その媒体の記者」として覚えてもらうことはなかなか難しいものです。でも、なかには「ライター永峰英太郎」として認識し、覚えていてくださる広報もいるのですが、そういう場合はやはり嬉しいですね。
一番私が印象に残っている方は、トリンプの広報です。ビジネス雑誌の仕事で取材の依頼をし、色々無理なお願いもあったのですが、最大限こちらの希望にあった取材対象者を探す努力をしてくれました。その方とは以前別の媒体の仕事でもお世話になったのですが、その事を覚えていてくれたのもとても印象的でした。
また広報とのやり取りにおいては、こちらからの依頼を全て飲み込むだけでなく、「こういうものはどうですか?」とプラスの提案をしてくれると、さらに良い記事に仕上がることもあるので、前向きなアイディアを出してくれる方は有り難いです。
永峰 英太郎氏
- 媒体名
- フリーライター
- プロフィール
- 【執筆媒体】
WEDGE Infinity、mobileASCIIなど
【担当業界】
農業や町工場などの業界、IT業界など