今週の注目プレスリリース5選(2月6日~2月12日)
今週のアクセス数の多いプレスリリースを挙げて、「なぜ閲覧数が上がるのか」をValuePress!セレクション編集部が分析してみました。 皆さまのリリース作成の参考になればと思います。
【1】シーズンにぴったりのテーマ
Q株式会社リピート
【リリースページ】
2015年高校入試で人気の出そうな私立高校
【分析結果】
アクセス数が多かったのは、このリリースのテーマが「受験」だからと思われます。
2月~3月は受験シーズンです。全国の私立、公立高校の入試のほとんどが、この時期に行われます。この間に受験に関するモノをテーマにしたコンテンツを作り、リリースを配信すると、他の時期に出すより閲覧数が上がる傾向があります。
【2】具体的な数字と旬なキーワード
Q株式会社bitFlyer
【リリースページ】
総額500万円のビットコイン・プレゼント、「bitFlyerでビットコインをはじめよう!バレンタインキャンペーン」のお知らせ
【分析結果】
まず、タイトルに「総額500万円のビットコイン・プレゼント」とあります。具体的な数字が入っており、見た人が、このキャンペーンに参加したら得られるメリットをすぐに理解できる仕様になっています。
また、「バレンタインキャンペーン」と書いてあります。バレンタインデーの2月14日が間近に迫っているので、閲覧数が上がります。テーマを時勢に絡めると、注目が集まります。
【3】過去の受賞履歴で信頼性を担保
Q一般社団法人東京ニュービジネス協議会
【リリースタイトル】
第9回IPO大賞 ルーキーをサイバーダイン株式会社、グロースを株式会社エスクリ受賞
【分析結果】
ベンチャー企業のIPOが活発な中で配信されたプレスリリースということもあり閲覧数も伸びています。
また、こちらをご覧ください。
このように過去の受賞企業を列挙することで、このIPO大賞の歴史がわかります。
さらにこちらをご覧ください。
この各項目の下の部分を抜き出したのが下記です。
ルーキー部門 サイバーダイン株式会社
グロース部門 株式会社エステリ
今回受賞に至った企業の、選考理由が書かれています。
これらの気配りによって、仮にIPO大賞のことを知らない方がリリースを読んでも、どういう賞であるかがわかり、賞自体に対して信頼を得ることができるのです。
【4】アイデアの組み合わせで魅力アップ
Qハッカドロップス
【リリースタイトル】
日本刀の名前を模したラテアート・ステンシル・テンプレート発売開始
【分析結果】
このリリースは、ネタの面白さがアクセスに繋がったと思われます。
「日本刀 + ラテアート・ステンシル・テンプレート」
という組み合わせが面白いです。
「ひとつの要素だけでは、平たくて目立たない印象のものも、いくつかの要素と組み合わせることによって奥行きのあるものに見えてくるものです。」
これは、「プレスリリースはラブレター」という、放送作家であり戦略的PRコンサルタントである野呂エイジロウ氏の本に書かれていた言葉です。
※ここから先、お化け屋敷にまつわる画像がございます。苦手な方は画面から顔をそむけて一気に下へスクロールし、通過してくださいませ。
【5】動画と丁寧な描写で恐怖を伝達
Qお化け屋敷製作委員会
【リリースタイトル】
ミステリアスで幻想的な中華街の真ん中に衝撃のリアルお化け屋敷出現!!『オバゲリア廃墟ビルお化け屋敷-サイコブサイク』九州長崎初上陸の新感覚ホラーアトラクション!
↓本文抜粋
【分析結果】
まずこのリリースには動画が使われています。再生ボタンを押すまでもなく、このリリースのお化け屋敷の雰囲気が伝わってきます。百聞は一見に如かずといいますが、画像や動画は、伝えたいことをとても効果的に伝えることができます。
また、お化け屋敷は夏によく開催され、ピックアップされますが、冬の開催は珍しいです。そこも、目に留まるポイントの一つでしょう。
このプレスリリースは、本文がとても丁寧で情報豊かに書かれています。基本である5W1Hの記載はもちろんされていますが、他にも素晴らしい部分があります。
まず、お化け屋敷製作者のマイケルティー・ヤマグチ氏の実績が書かれています。
本文抜粋↓
これを読むことにより、読者は、お化け屋敷のクオリティを想像することができます。
次に、開催の背景が書かれています。
本文抜粋↓
これを読んだ読者は、このお化け屋敷を「開催する意義があるイベント」だと認識するでしょう。
更にこのリリースには、プレス向け体験会の日程も記載されています。
本文抜粋↓
プレスリリースは記者向けに出すものなので、プレス向けの体験会や、サンプル商品などを提供する準備をすると、記者に親切なものになります。
いかがでしょうか。
これらのリリースは全て週間ランキングTOP10に入ったものです。参考になる部分も多いかと思われますので、リンク先の本文をご覧になってみてはいかがでしょうか。
私たちの分析とはまた違った考えが得られるでしょう。