広報力を高める4つの習慣
広報・PRに関わるお仕事に就いたはいいけれど、上司や先輩が何でも教えてくれるとは限りません。企業によっては広報担当が自分だけのところもあることでしょう。日々の仕事をこなすだけでは、情報源やスキルアップの機会が限られてしまうのが現状です。 筆者は一人で広報を担当していた時期と、PR代理店で仕事をしていた時期があります。その前は広報に関してド素人。周囲からバカにされるレベルの知識しかありませんでした。その後、4つのことを習慣にして広報力を高めてきました。日常で簡単にできる努力。広報に関わる皆様の参考になればと思います。
【1】メディアを端から端まで見てみよう!
そのメディアの特性を知らずに情報提供するのは失礼だと心得ましょう。1日に何十、何百とプレスリリースを受け取っているメディア。その媒体に適切でない情報を発信したり、取材を受けた際に不適切な対応をすることがないように、まずはアプローチしたいメディアの端から端までチェックして熟知しましょう。
私の場合、TVについてはチャンネルを固定せず、メイン局をできるだけ満遍なくチェック。雑誌については毎週土日に週刊誌・月刊誌を子供向けから大人向けまで、男性のサブカル系から女性のファッション系まで全てを研究(立ち読みですが)するようにしていました。
アプローチしたいメディアが業界誌であるなど、コアなターゲット向けで入手できない時は、HPを探して媒体特性を把握しておくと、媒体に対しても記者に対しても親切な対応ができるはずです。
【2】広報のトレンド情報に目を光らせよう!
「広報のトレンド」と言うと少し大げさかもしれませんが、他社の面白いプロモーション情報や、マスメディア関連の記事がインターネット上にも色々とあります。ハフィントンポストのような執筆・論説が集まる場所で元メディア関連の方の意見をフォローしたり、広報担当者向けの情報をまとめているサイトをチェックするのも良いでしょう。
また、雑誌では「広報会議」「宣伝会議」(ともに、株式会社宣伝会議)で情報を得る事もできます。ぜひとも自分に合った媒体から情報収集を始めてください。
【3】他社の広報・PR活動に目を向けよう!
他社の広報・PR活動と一言で言っても多岐に渡ります。メディアでの取材対応や情報発信だけでなく、プレスリリースの書き方、公式HPでの見せ方や取引先とのコミュニケーション方法等、やはり「広報が上手い!」と唸ってしまう企業はあるものです。
「うちの公式HP、見た人にあんまり親切じゃないかも。どうしよう」と疑問に思ったら、幾つかHPを見て素敵だと思うHPとその理由をきちんと分解して考えてみましょう。研究してみる、考えてみる癖がつくだけで広報力も格段にアップするはずです。
【4】外部のメディア関連の人の生の声を聞こう!
機会があったら、外部のメディア関連の人の声を聞ける場所に積極的に行きましょう。
記者や広報担当者が集まる交流会、知人から紹介してもらった人のネットワークをできるだけ生かしましょう。
その時に深い会話をしたり、失礼がない対応をするためにも上記で触れた媒体研究は重要です。
相手が記者の場合、具体的にその媒体の魅力や、その記者の担当領域まで話ができたらより親しくなれそうです。(媒体や欄によって記事を書いた記者名も記入してあるので、要チェックです。)
最後に
今回は広報力を高めるために、私が習慣で行ってきたことを4つご紹介しました。ぜひ、多面的に知識を深めながら、実践で生かしてください。経験に勝る価値はなかなかありません。
(執筆・丸山夏名美)