[都道府県のPR]「おしい」県！広島にみるプロモーション
都道府県のPRコーナー第二弾は、様々な観光資源をもっているにも関わらず、いまいちパッとしない「おしい」県、広島県。ゆるキャラではなく、県そのものを使い、その県知事、県民を巻き込んだプロモーションをご紹介します。
愛知県出身の加藤です。
先日関西弁の進撃の巨人がバズりましたね。負けじと名古屋弁の進撃の巨人もバズっていまして、マウンテン！マウンテン！(続きはWEB
で)ケンミンショーではないですが、自分たちではあたりまえだと思っていたことでも、外に出てみると「うわっ…私の方言、強すぎ…？」となりかねないです。花粉でらえらいで…
というわけで、第二回は「広島県」のPRをご紹介します。
なぜ、広島県かというと、3,4月は真牡蠣が一番美味しい季節という理由でございます。
カメラ趣味であれば一度は撮りたい安芸の宮島も、宇宙戦艦ヤマトファンなら訪れたい呉大和ミュージアム
も広島県ですね。「おしい！ 広島県」というプロモーション
広島県といえば、ユニコーンとPerfumeとポルノグラフィティですね。
ユニコーンの代表曲の「大迷惑」が1989年4月29日ですので同い年ですね…時代の流れはレーザービームで、幸せについて本気出して考えてみてるとあっという間ですね。
2年程前に、「おしいは、おいしいの、一歩手前。」というキャッチコピーに、観光大使の有吉を中心にした「おしい！ 広島県」観光プロモーションというものが話題になりました。
様々な観光資源をもっているにも関わらず、それが全国的に知られていないという「おしい」状況を打破し、たくさんの人が広島県に訪れ、「おしい」を「おいしい」に変えていくことを目指すといったものです。自虐ぶりが群馬に通じるところがありますね(過去記事：群馬県の認知度上昇作戦)。
"3月27日の東京での記者会見で爆発的な話題を呼び、首都圏のテレビ、新聞、ラジオ、ネットなどあらゆるメディアで取り上げられた露出の広告換算効果は、4日間で約3億円。YAHOO！映像トピックスアワード2012で芸能・エンタメ部門1位、総合部門4位の大ヒットとなりました。"(引用:itmedia
) アートディレクターが中心となり、観光課と広報課がじっくりと企画を練り、広告代理店への提案時に具体的なイメージができていたことがヒットへ繋がった要因ともしています。
2014年7月からは、「泣けるは、感動の、一歩先。」をキャッチコピーに、「泣ける！広島県＼(T▽T)／
」というプロモーションをしています。
「感動号泣旅」「うれし涙、森の旅」「失恋センチメンタル旅」「うるうるデトックス旅」といった、そのシチュエーションごとの観光ルート紹介であったり、「泣きめし」「泣景色」「泣き史」「泣クティビティ」といった、観光スポットの紹介などを配信しています。
今回の新プロモーションは、前回の自虐さは少し抜け「感動」という面が強いですね。「泣けるほど…おしい」といった深読みもできますが。
「おしい！ 広島県」に見られる、自虐ぶりは一歩間違えると印象を悪くすることも考えられたと思います。ですが、県知事が、また役所の方々がGOサインを出し、地域の方々や抱える市区町村の方々がプロモーションに乗っかっている状況はとてもいいですね。
自虐プロモーション
地方都市・単に地方となるとやはり都会にある絢爛豪華としたものは限られ、歴史ある建物、食べ物などをPRするものばかりでしたが、近頃は「どこかほっとけない」というような母性本能?地域愛をくすぐるプロモーションが多い印象が見受けられます。
さすがにやりすぎると「そこまで馬鹿にするなよ!」となってしまいますので、度合いというものがありますが、名古屋人がそんなに「みゃーみゃー」言わないのと同じで、県民(地域民)が何にプライドを持っているのか、アイデンティティを持っているのかをしっかりと見極める必要がありますね(赤味噌が一番!)。
「自虐」をすればいいというわけではありませんが、発送の転換、コロンブスの卵というものも大切ですね。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と星の王子さま(サン・テグジュペリ)でも言ってます。
(文：カトウタクミ)
泣ける！広島県＼(T▽T)／ ｜泣けるは、感動の、一歩先。
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