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名物「塩ひつまぶし」の浅草うな鐵が人気の理由

浅草の隅田川沿いでうなぎを味わえるお店「うな鐵」。テレビからの取材も増え認知度が一気に上がっているお店です。浅草うな鐵が話題にあがっている理由は味だけではなく、他店にはない魅力やその魅力のアプローチ方法にあります。今回はうな鐵が何故メディアに取り上げられファンを増やしているのか見ていきます。

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3つの「売り」が明確


浅草うな鐵は、「売り」は何かと聞かれたら次の3つを答えているそうです。

①よそではなかなか食べられない鰻の串焼き等、二十一種や、色んな鰻料理が食べられる
②東京で初めて開拓した江戸仕立ての浅草ひつまぶし
③世界でオンリーワンの塩ひつまぶし

この3点はHPでも書かれており、うな鐵が自信を持って公言できるポイントなのだと思います。

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「あなたの会社の強みを3つ挙げてください」という問いに、メンバー全員が同じ3点をあげられる組織とあげられない組織では、前者が圧倒的に信頼できます。強みが明確だからこそ、うな鐵は3つの「売り」に対して高い信頼を得ているのです。

更に、口コミについても効果があります。「売り」が明確であると、誰かに話す時に単純に「美味しかった」ではなく、どのような点が差別化されていて魅力的だったのか伝えやすいため、うな鐵を知らなかった人の関心もひきやすくなります。

 

職人技へのこだわり


うな鐵は創業1980年と歴史はそこまで古くないものの、創業者がこだわりぬいた素材と職人技から、うな鐵独自の味を作り上げています。

鰻家の「割き五年、串打ち三年、焼き一生」という言葉をかかげ、一生かけて「焼き」にこだわりたいという姿勢もあって、「うな重」と「浅草ひつまぶし」のうなぎの焼き方を変えるなど、味わい方に合った焼き方でメニューを提供しています。

また、伝統的な技術の継承に対して閉鎖的になりやすい食の世界で、定期的に外部の川魚問屋さんやうなぎの地焼き店で全社員参加の研修会・勉強会を開催するなど、視野を広げてうなぎの知識と技術を吸収する仕組みもうな鐵ならではでしょう。

職人さんたちの技術の高さもうな鐵の人気をけん引する要素の一つです。

 

「名物 塩ひつまぶし」の存在と実力


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うな鐵には「売り」の一つにも入るメニュー「塩ひつまぶし」があります。このメニューこそ、うな鐵の看板メニューであり、口コミで話題にのぼる一番の要素です。

うなぎは蒲焼きか白焼きが一般的。加えて、ひつまぶしとなると蒲焼き以外はほとんど見る事がありません。

うな鐵は素材本来の旨さを出すのは良い塩が適していると考え、5年間かけて工夫を重ね、塩ひつまぶしを作り上げました。他店で味わえないメニューの存在は飲食店として非常に大きいもの。

更に1膳目は山椒塩のみ、2膳目はわさび、3膳目はダシの旨みで食すという、味わい方も特徴的です。

一つの食材を多様に味わうスタイルは日本の繊細さと粋な文化を感じさせます。このメニューは2015年4月に放送された「ぶらり途中下車の旅」で舞の海さんも絶賛していました。

この看板メニューの存在と実力があって、メディア露出も口コミ増加も効果的に継続しているようです。

「浅草うな鐵」は浅草名物の一つとしてじわじわと認知度を上げています。

その理由は、まずは味や居心地の良さなど飲食店としての基本要素にありますが、更に「売り」の明確さ、職人技へのこだわり、看板メニューの見せ方などの工夫にあります。「自社の強みを3つ挙げてください」という問いに、今いる組織の全員がすぐに回答できないのであれば、まずは自社の「強みの明確化」から始めても良いかもしれません。

浅草うな鐵

(執筆・丸山夏名美)



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