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【 Ameba Ownd × ValuePress! 】おしゃれな情報発信拠点を誰でも

「誰でも、簡単に」というコンセプトのもと、協力関係を結んだ外部パートナーを紹介するValue Apps。今回は、誰でも簡単にオウンドメディアを作れる「Ameba Ownd(アメーバオウンド)」を立ち上げた株式会社サイバーエージェントの堀浩輝さんにインタビュー。サービス誕生の背景や今後の展開について伺いました(聞き手:当社代表 土屋)。

現代にマッチしたサイトビルダーを作ればチャンスがあると思った


QQ. まずはAmeba Ownd(以下、オウンド)誕生の背景をお伺いできればと思います。


ウェブサイトビルダーは国内外様々なサービスがありますが、玄人向けが多く、一般層からすると使いこなすのがかなり難しい。加えて、個人も企業も複数のSNSを運用するのが当たり前になっているという2つの実態がありました。

そこで、とにかく簡単に自身を多様な形で表現できるオウンドメディアを作成することができ、かつそれぞれバラバラに運用している各SNSをまとめられるような場を作ったらニーズがあるのではないかと。そんな話を代表の藤田ともしまして、そこから約8カ月かけて、プロデューサー、エンジニア、デザイナーなど約25人のプロダクトチームを作って開発に着手した、というのが誕生までの背景です。

 

QQ. サービス開始から2カ月経ちましたが、オウンドの活用事例としてはどのようなものが出て来ましたか。


一般の方はもちろん、著名人の方の利用も増えてきていますね。たとえば6月1日から、プロサッカー選手の香川真司さんも使ってくださっています。香川選手のように、今までアメブロを使って来なかった方にもオウンドをご利用いただけるのは、いわゆる公式ホームページとしての使い方ができるからかなと。

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あとはスターバックスなど著名な企業も、ブログやTwitter、Facebook、Instagramをひとつにまとめたページとして使ってくださっています。

美容関係の方にも多くご利用いただいていますね。美容室のSHIMAさんとは、初期の頃から一緒にやらせていただいていているのですが、徐々に他のトップサロンの美容師や美容関係の方がオウンドを使うのが流行ってきている気がします。

 

QQ. 美容関係の方がオウンドを利用する理由は。


やはりデザイン性が一番大きいかと思います。かつ美容関係の方は写真をいっぱい持っていて、InstagramやFacebookなどでバラバラに運用していました。それをオウンドでひとつにまとめることで、今までInstagramしか見ていなかった人がオウンドを経由してFacebookページのファンになったり、Twitterのフォロワーになったりもする。SNSの窓口ひとつひとつが太くなるところを魅力に感じていただいているようです。

 

公式ページからプロジェクトページまで幅広く使える


QQ. 作り手としてのこだわりや、作るときに意識していることは何でしょうか。


ユーザーがオウンドを開設するときのハードルを極力下げています。URLを決めて、テンプレートを選んでと、クリックするだけで簡単にオウンドメディアが作成できます。その後、カスタマイズしていきたいと思ったらいろんなことができる。多くのユーザーを受け入れる間口の広さと、ユーザーの表現を実現させる奥行きの深さはこれからも意識して作っていきたいなと思っています。

 

QQ. 今後広げていきたい利用者層は。


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まず個人利用でいうと、明確なテーマやコンテンツを持っている個人の方に使っていただきたいですね。テーマ性がないと、サイトオーナーとして運営はなかなか難しいと思います。「散歩にいきました」、「カフェにいきました」といったライトなブログは、今まで通りアメブロの方が向いているので。

今後は他社と提携してECの機能も追加する予定です。オウンドの中で商品の登録ができて、値段の設定ができて、販売までできるようになります。ハンドメイド作品を紹介したい個人の方なんかも、オウンド上で表現できることが広がっていくかと思います。

また、企業にも情報発信拠点として使っていただけたらなと。たとえばライトなイベントをやるときに、オウンドで簡易的なホームページを作ったり、単発系の商品を売るときに、簡単なランディングページを作ったりですね。オウンドは、公式ページになる一方で、プロジェクト単位でさくっとページを作りたいというニーズにも応えられるサービスかなと思っています。

 

QQ. オウンドの使われ方としての理想はありますか。ここまで使い倒して欲しいという。


オウンドを作ったらSNSのフォロワーも増えて予約が増えた、売上が上がったなど、情報のエンゲージメントが上がるような状況になればいいなと。最終的なメリットにきちんと結びつくまで使っていただけたら嬉しいですね。

そのためにはオウンドの更新性を高くしてもらいたいのですが、公式ページってSNSやブログほどは更新しないですよね。出先でも更新できるようにアプリを用意するなど、作って終わりにならないためにどうしたらいいのかは考えています。

ただ、更新性の高いメディア(ブログやSNSなど)には、継続しなくてはいけないという潜在的なハードルがあると思うんです。オウンドの場合、まとめたSNSを更新すれば良いという側面があるので、まずは気軽にサイトを作成して欲しいと思います。

 

多くの人からアクセスされるサービスに


QQ. オウンド運営は約25名のチームで構成されているとこのこと。具体的にはどのような活動をしているのでしょう。


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オウンドの中でやっていることは大きくは3つあります。ひとつ目は、ユーザーにとってより使いやすいサービスになるよう、細かい使い勝手を調整したたり、機能を追加していくヤスリがけのような作業。2つ目が、KPIをいろいろ設定しているのですが、効率よくメディアを大きくするためのKPIアプローチの改善。まあ、この2つは当たり前にやらなくてはいけないものかなと思います。

3つ目が、サービスのブレイクのきっかけとなるような大きい打ち手について。通常1年かかる成長を、どうしたら3カ月で達成できるかを常にチームで考えています。たとえば飲食店が一気に増えるような飛び道具はないかとか、美容関係者3万人が一気に使い始めるような方法はないか、アメブロをやっている人たちが全員使い出すような仕掛けはないかと模索しています。

 

QQ. 有料プランというのは視野に入れているのでしょうか。


有料プランの時期や中身はまだ未定です。ただ、できるだけ無料で多くの機能を提供させていただく予定です。

 

QQ. 最後に、オウンドの今後の目標を教えてください。


cyberagent_middle1細かいところでは、サイトビルダーとして一番簡単にオシャレなものが作れるという部分に磨きをかけていくのがひとつ。それから、PRですね。オウンドを知らない人や、知っているけど作るには至っていない方たちに向けて、オウンドの成功事例を伝えるなどして利用を促していきたいなと。

あとはECや予約サービス、地図を埋められるなどの機能を増やすことで、ユーザーの活用の幅を広げていきたいと思っています。現在、香川選手のkagawashinji.comのように、タレントの方には独自ドメインを使っていただいているのですが、あと1〜2カ月で一般ユーザーの方にも独自ドメインを開放する予定です。

大きな目標としては、オウンドを開設したときのメリットをより感じていただけるように、人によく見られる、アクセスを集めやすいサービスにしたいと考えています。今まで検索サイトから来るか、SNSから来るかの二通りだったところに、オウンド内での経由も加わることで、見られる確率が上がる。SEOにはかなり力を入れていて、毎月2倍のペースで増えています。半年くらい経つとGoogleも覚えてくれるかなと。ユーザーが増えれば増えるほど集客エンジンとして機能していくような設計を準備していきたいですね。

 

(取材日:2015年6月1日/聞き手:土屋 明子・撮影:竹内 慎)


 

Q堀 浩輝 氏 プロフィール


株式会社サイバーエージェント アメーバ事業本部 Ameba Ownd 責任者
2011年に(株)サイバーエージェントに新卒入社。主力事業であるAmeba事業本部にて、プランナーとしてのキャリアをスタートさせる。最年少事業部長として多数のコミュニティサービスの立ち上げや運用に携わった後に、Amebaプラットフォーム事業部の責任者を経て、2014年8月よりAmeba Owndの事業責任者を務める。

 

Q今回登場した連携サービス


Ameba Ownd(アメーバオウンド)

 

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