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数字にとらわれないのがバーグハンバーグバーグらしさ

常人には真似できないWebコンテンツを次々と生み出す株式会社バーグハンバーグバーグ。同社でWebディレクターと兼任で広報を行う徳谷柿次郎さんと、2014年度の新入社員で人気ブロガ―のARuFaさんに独特の広報についてお話を伺いました。

広報」って名乗ってもいいですか?


Qまずは柿次郎さんが貴社の広報になられた経緯について教えてください。


弊社は2010年に始まりまして、創業時の社員は3人。僕は2011年10月に4人目の社員として入社しました。代表のシモダとは約10年来の付き合いで、フリーターでフラフラしていた26歳の時に「自分の可能性を試してみろ」と上京のきっかけをもらったんです。「半年で50万貯めて東京に来い」と管理用のエクセルシートを渡されて、半年後に貯めたお金を握り締めて上京しました。人生の大きな分岐点でしたね。元々ライター志望だったのですが、運良く編集プロダクションに入社できて。2年ほど勤めたある日、シモダから「そろそろ、うち(バーグ)に来ないか?」と誘われたんです。

 

Q最初から広報として?


pr_interview_burg_data_image1いえ。最初は特に何かやれとは言われていませんでした。ただ、僕が率先的に人を集めたり、お母さん的な細かいことをしたりしていて、ちょっと面倒臭いと思うことを責任もって動ける人材が欲しかったようです。

編集者経験があるので、肩書きはWebディレクター。クライアントへの企画・提案やコンテンツ運用をしつつ、「アクアクララ 172兆8000億リットルプレゼントキャンペーン」や「分かりすぎて困る!頭の悪い人向けの保険入門」、「au×デアゴスティーニ『週刊スマホを作る』創刊!」などを担当してきました。

僕が入社した時、弊社には広報担当者がおらず、Web上での告知作業は誰かしらがなんとなく行っていました。会社自体のブランドは育ちつつあったので、広報活動をせずともそこそこ見てもらえてはいたんですが、「こんなことやってますよ」と正確に発信しないともったいないなと。みんなで頑張って生みだしたものなので。地道に告知活動を続けるうちに、「これはもしや広報なんじゃないか?」とふと気づいて、2013年頃から「広報って名乗っていいですか?」と申し出て、自主的に広報の肩書きを名刺に入れて兼任するようになりました。

 

 

本当におもしろかったらバズるはず


Q広報の成果指標というのはどこに置いていますか?


基本的に成果指標というのはないですね。専任広報ではないため携わってる範囲が狭いこともあり、あえて数字は切り捨てています。KPIやimpressionといった専門用語もここ1、2年で理解したぐらい疎くて…。そもそも弊社では今まで誰もやっていない切り口の企画を作っていこうとしているので、広報といえども予測を立てにくいんです。「本当におもしろかったらバズるはず」と信じて、いつも公開直後にドキドキしています。あまり数字にとらわれないのが弊社らしさでもあるんですけど、やれるもんならやった方がいいですよね(笑)。

ただ、Facebookページの運用を始めたときは“1万いいね!”を目標にしました。コンテンツや記事の紹介をする投稿よりも、社員が仕事中に昼寝しているところや仕事中に銭湯に行っている写真を紹介する方がいいね!の数が多いんです。恐らく「(サボれて)いいなぁ」のいいね!なんでしょうけど、普段遅刻ばかりしているシモダが定時出社したときの投稿もいいね!が伸びるので「それは甘やかしすぎだろ!」って思いました。

ちなみに弊社では2時間まで昼寝したり銭湯に行ったりというのが許されていて…めちゃめちゃゆるい社風なんですが、そういう社員の日常って投稿しなければマジでサボっているだけになってしまいます。ちゃんとネタとして発信することで、会社のブランディングに役立つ。結果、「バーグハンバーグバーグは自由で面白い会社だなぁ」と第三者に思ってもらえることこそが、ならではの広報活動にもなるのかなと。そんなことを地道に発信し続けていたら、思っていたよりも早く目標の1万いいね!を達成しました。

 

Q広報担当を兼任する上で、特に意識していることは?


発信をサボらないことですね。中小企業で専任の広報担当者がいるところってほとんどないと思うのですが、Web発信に手がまわらない中小企業って割と多いんじゃないでしょうか。せっかく会社ホームページがあっても、新着情報や実績を更新していないところはざらにあります。理由は単純に忙しいからだと思うのですが、それはすごくもったいないことだなと。

たとえば、シモダとの会食時や初めて打ち合わせをするときなど、事前にホームページをチェックする人って多いはず。「○○見ましたよ」「あの企画おもしろかったですね」というのが会話のタネになって盛り上がることが多々あります。でも更新が止まっていたら、そのコミュニケーションの機会を逃してしまう。仕事のやりとりをする上での会話を増やすためにも、情報を分かりやすく集約し、発信し続けていくことが重要だと思います。

 

 

ブログの天才がWeb広報に


Q広報は経営に直結すると言いますが、シモダ社長が広報に期待していることは?


弊社ではお笑いポータルサイト『オモコロ』を始めコンテンツが続々出てくるので、告知の時にはスピード重視でやっていました。でもシモダとしては、告知はスピード重視ではなく、ちょっとひねった発信をして欲しいと。面白い文章で紹介するとか、告知用の画像を新しく作るとかですね。でも、そこにとらわれすぎると、“情報を早く発信する”という優先順位が守れなくなってしまう…。

悩みながら1年ほど経った頃、新入社員としてARuFaが入社してきたんです。彼は8年間、1日4時間毎日ブログを書いてきた男です。ファンも多く、個人ブログのPVは約300万。ブログ馬鹿です。彼にWeb発信の広報を任せてから僕の悩みも吹き飛びました。最近では、シモダが登壇したセミナーに行ってもいないのに、想像だけでレポート記事を書かされたり、新卒視点で社内の変なノリをレポートしたりとか。長年培った実力を思う存分発揮してくれています。

その結果、彼が書いた社員ブログは、これまでになかったSNS上の拡散を見せて1記事平均=3万PV以上を叩きだしています。今はブログを中心としたWeb広報は彼に、僕はリアル広報担当という体制ができました。

 

 

業務時間外でも広報を


Qリアル広報というと?


僕はどんどん外に出ていろんな方と飲みに行ったり、同じ業界のイベントに顔を出したりすることを一番の広報活動だと言い張っています。シモダは経営者層の人たちと会食したり、セミナーに登壇したりなど、経営者にしかできない動き方をしていて。だったら僕は、シモダがフォローできない“リアルな接点”をフラットに築いていくことが合っているのかなと。

そもそも、「バーグってどういう会社なんですか?」「どういう風に仕事お願いしたらいいの?」など、あまりにふざけたことをやりすぎて、仕事を相談する側が困っている…という話を耳にすることが多いんです。外から見たら、黒いカーテンに包まれた動物園的な近寄り難さがあるんでしょうね。だからこそ「大丈夫だよ!意外と人懐っこいよ!」と安心感を外に伝えるべく、率先していろんな場所に顔を出して精神的なハードルを下げています。

広報と言いつつも、営業活動に近いかもしれませんね。約2年ぐらい週3〜4日ペースで飲みに行き続けていたら、粘膜が弱いのか…逆流性食道炎や痔を患ったり、給料が飲み代にどんどん消えていったり、同僚から「(外に出すぎて)転職する気だろ!」と疑われたりなどしてますが、それ以上に楽しいことが大半です。1年ぐらい経った頃から、飲みきっかけで仕事につながることも増えてきましたし。何より飲みを理由にススっと定時上がりできるのは、リアル広報の特権ですね。良い口実ができたなーと(笑)。

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Q飲んでいる時に気をつけていることはありますか?


バーグハンバーグバーグの看板を背負って飲み歩いているので、飲みに出てつまらないやつだと思われるのは怖いですね。上手に話さねば、というプレッシャーは常にあります。そこで役立っているのが、シモダが過去にやってきた無茶振りエピソード。結婚祝いに巨大なシマウマの置物を送られた社員の話や、誕生日祝いだと言い張ってパンチパーマにさせられた社員の話など、シモダが悪戯心で思いついて実行してきたことは、飲みの場で重宝しています。古典落語みたいに繰り返し話していくと、少しずつ上手くなっていきますし。

あと、僕たちはウェブ上でふざけ切っているので、リアルな場でもずっとふざけられていると相手の人はしんどいんじゃないかなと。直接会っているときは、ふざけたことと真面目なことをバランスよく話すように心掛けています。普段ふざけすぎているせいか、普通に接するだけで「意外と礼儀正しいんですね!」といったよくわからないメリットも…傍若無人な集団だと思われているんでしょうか?

 

Q決して楽しい時間ばかりじゃないと思いますが、どんなときに達成感を感じますか?


飲んだ人と友達になって一緒に仕事ができたときは一番テンションが上がりますね。人との接点を増やして深めて仕事につなげて、24時間楽しく思える機会を数多く作っていきたい。それが会社からの評価につながるかもしれませんし、自分にしかできない仕事の作り方かもしれませんし。とはいえ、あまり「仕事に繋げるぞ!」という前のめりな空気感は捨てて、まずはフラットに仲良くなろうと思いながら人と接しています。

中小企業に専任の広報はいませんが、一人一人が広報の意識を持つだけで充分変わると思うんです。片手間の広報なので偉そうなことは言えませんが、自社のことが本気で好きだというテンションで人と話したり、日々ソーシャルで発信したりなど、小さなところから広報活動は誰にでもできるんじゃないでしょうか。それこそプライベートと仕事の境目を作らず、会社に貢献できる方法を考え続けていけば「個人」の枠を飛び越えた影響力が生まれるはず。僕にとっては、このインタビュー依頼が届いた時点で「名刺に広報って入れて良かったー!」ですから。

 

Q今後の広報担当者としての目標を教えてください。


今後、会社が大きくなっていけば当然仕事量も発信すべきコンテンツ量も増えていくと思います。今は週に10本あった広報ネタが、20本、30本と増えていってもサボらずに発信し続けたいなと。あとは、広報を名乗ってから知り合ったプロの広報・PRの方々にお聞きしたノウハウを取り入れていきたいですね。話を聞けば聞くほどに奥が深いので。
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同時に、広報の役割を新人に降ろしていきたいなと。ARuFaに広報を任せたのは、「広報という立場が会社のことを一番理解できる」という理由もあります。全社員が日々発信しているコンテンツすべてに目を通しているわけではないのですが、広報は全部を見ないと発信できません。慣れていない状態だからこそ自社の文化に日々触れ続けることが大切。今後、弊社独自の文化を継承できる役割になるんじゃないかと思っています。

 

Q最後に、ARuFaさんの目標は?


一生ブログを書いていきたいです。

 

(取材日:2014年8月26日/撮影:首藤 達広)

徳谷 柿次郎/ARuFa氏

企業名
株式会社 バーグハンバーグバーグ
部署・役職
WEBディレクター / 広報 (徳谷さん) エディター/ウェブ広報(ARuFaさん)
設立
2010-06-01
所在地
東京都目黒区上目黒3-1-13 バルビゾン49 2F
URL
http://bhb.co.jp/
プロフィール
徳谷 柿次郎 さん
1982年生まれ。品川経済新聞、有限会社ノオト出身。2011年より株式会社バーグハンバーグバーグにWEBディレクターとして入社。「アクアクララ 172兆8000億リットルプレゼントキャンペーン」や「分かりすぎて困る!頭の悪い人向けの保険入門」、「au×デアゴスティーニ『週刊スマホを作る』創刊!」などの企画を担当する。

ARuFa さん
1991生まれ。2014年に新卒として入社。自身の個人ブログ「ARuFaの日記」の管理人として8年間記事を書いてきた経験を生かし、自社メディア『オモコロ』、ぴあ株式会社との協業メディア『オモトピア』などで記事を執筆している。直近で話題になった記事は「【検証】シャワーを美少女に改造して、風呂場を華やかにしてみた」「【検証】ファブリーズを飲んだ後のオナラは臭いのか!?」など。

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