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全力でいく。自分スタイルでいく

数々のヒットコンテンツを世に出してきたモバイルフロンティアカンパニー、サイバード。持ち前のチャレンジャー気質を買われ、広報に抜擢された佐久間映里さんは「自分スタイル」の広報を貫く。

新オフィスでのスタートを機に、広報も強化


Q御社はモバイル業界のパイオニアとして歴史がありますよね


弊社は、1999年2月の「i-mode」本格スタートの波に乗り、携帯向けコンテンツを開発してキャリアに提供するビジネスで成長しました。現在は、スマートフォンアプリやソーシャルゲームのサービス提供に軸足が移ってきています。昨年には、本社オフィスを六本木から代官山へ移し、新たなスタートを切りました。

Qそのスタートに合わせて広報も強化を?


そうですね。今期はさらなる広報強化のため、私もこの4月から広報Gに配属されました。今までの営業経験を生かした、外部への発信や交流を期待されてだと思います。

自社の中で完結したり、サービスを作るだけに終始してしまわないように、「サイバードは面白いサービスが次々と生まれる会社」というイメージを多くの人に持っていただけるようにしていくのが、広報就任時からの私のミッションです。そのために、新聞社さん中心だったメディアとの関係作りも、今はWebにも広げ、積極的に情報を発信しています。



短期決戦を軸に、他社の広報を巻き込んだメディア戦略を仕掛ける


Qご入社と広報担当になるまでの経緯を教えて下さい


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大学卒業後、リクルートの求人広告を扱う会社に入社し営業職に就きました。高校・大学とテニスに明け暮れインターハイにも出場、個人では全国9位という成績を残しました。「勝つか負けるか」という、いわゆるバリバリの体育会系なので、負けず嫌いなんです。就職活動の時も「優劣がはっきりする」企業を探していたので、リクルートの求人広告を扱う会社を選びました。「攻め」の営業が私のスタイル。その甲斐あって、新人MVPなど多くの賞をいただきました。

そんな時に、サイバードにヘッドハンティングされたんです。「モバイルビジネスへの興味」と「ヒルズへの憧れ」があって、2009年4月に転職。当時はモバイルサイト構築とモバイルプロモーションの法人営業をしていました。その後、自ら手を挙げて人事に就きましたが、1年後に広報Gに配属されました。広報専任と直属の部長、そして私の3人がマーケティング戦略部で広報を担当しています。

Q広報活動のモットーと、これまでの活動を教えてください


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広報初心者である私に、あえてこの役目が回ってきたのは、培ってきた営業感性や、チャレンジャー気質を期待されてだと思います。ですから「攻めの広報」としての姿勢を大事にしていきたいですね。人が3年かかることを1年でやり遂げる、営業職の頃から「短期で結果を出す」ことにこだわってきました。

とはいえ、短期決戦でも、やはり基本的な知識は身につけなくてはいけません。そこで、広報就任の初日に、営業時代にお付き合いのあった「株式会社ビー・スタイル」の広報の方にアポをいただいて、その日の午後に訪問、「広報について教えてください!」と頼み込みました。これまでの人脈をフル活用して、「まず動いてみる」ことをモットーにしています。行動しながら考える。迷っているより、行動。結果は後から必ず付いてきますから。

今は、他社の広報の方と情報交換をしたり勉強会に参加したり、広く外に出て行っています。以前は、とある広報女子会で知り合った他社の広報の方と協力して、ビューティーマガジン「MAQUIA」(集英社)に合同で美容アプリを紹介したところ、ちょうど編集者の方も情報を探していてピッタリ。次につながる関係作りができました。広報に異動して2ヶ月ぐらいのことです。

また、かねてから読者モデルをさせてもらっている女性誌(GINGER、美人百花など)の縁を駆使して、女子カレンダーの企画や、広報の手土産企画に自らを売り込んで掲載を実現させました。



広報の王道ではないと自覚。だが「スタイル」は貫き通したい


Q他社を巻き込みながら企画を実現し、自社の広報活動を推進する。まさに「攻め」ですね


私の場合、モチベーションの源泉は「本気になれるか」「楽しいか」の2つ。自分がやりたいことに対してコミットできますから、好きなことを楽しんでやる。情熱もモチベーションも持続できます。

私のスタイルは、「変わっていますね」「面白いですね」といわれますが、私自身もこれが広報の王道ではないと自覚しています。ただ、周囲を意識しすぎず、自分の判断でアクションを起こせるのは、ベンチャーらしいサイバードの特権です。社長から「やりたいことをやっていい」といわれているので、いい加減にしろと止められない限り、今のスタイルは変わらないでしょうね(笑)。



社内「グータンヌーボ」の企画を立案。社員の意識改革を促す


Q社内広報のこともお聞かせください


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私は人事もやっていたので、その社内ネットワークを生かして、最近「サイバードグータン」という、女性社員同士のランチ会を開催しています。私がMCになって、仕事やプライベート、恋愛など、ざっくばらんに話しながら、部署や年齢を越えた社員同士の親睦を深める会です。

代官山ランチマップじゃないですけど、お店やメニュー、そして会話の内容を簡単なレポートにまとめていて、いずれは「サイバードにはこんなにステキ女子がいっぱいいますよ」とメディアに伝えていけたら良いなと思っています(笑)。

Qなぜ「サイバードグータン」を始めたのですか?


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社員が増えてきたので、接点のない人同士の交流を深めて、会社としての一体感を醸成していきたいという想いが発端ですね。

弊社は携帯コンテンツで急成長しましたが、昨今のスマートフォン市場の拡大からコンテンツだけでなく、その他どんどん新しいことにチャレンジしていかなければ、今後の成長は難しい状況にあります。なので、「サイバードがもっと成長するためには何をすべきか」、社員同士で意見交換して、腑に落ちるまで話し合ったほうが良いと思うんです。この前は、社員と「変わる」というテーマで、ディスカッションしました。もちろんぶつかる時もありますが、営業の人も、財務の人も、開発の人も、私たち広報も、みなが同じ方向を向いて、会社の代名詞になるようなヒット作品を作っていきたいですね。

佐久間 映里氏

企業名
株式会社サイバード
部署・役職
マーケティング統括本部 広報G
設立
1998-09-29
所在地
東京都渋谷区猿楽町10-1 マンサード代官山
URL
http://www.cybird.co.jp/
プロフィール
大学卒業後求人広告会社に営業職として入社。新人MVPを受賞するなど数多くの実績をあげる。2009年サイバードへ転職。営業2年、人事を1年務めた後、2012年4月より広報Gに配属。

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