ミセスへの「家事」についてのアンケート調査　『日常の家事に対する負担』が約１０％増加　負担に感じる家事のワーストは2007年と変わらず『食事の支度』がダントツ！

　トステムやＩＮＡＸなどのブランドを擁するＬＩＸＩＬグループ傘下で、「フィアスホーム」ブランドの住宅ＦＣを全国に展開している株式会社ＬＩＸＩＬ住宅研究所 フィアスホームカンパニー（住所：東京都江東区亀戸1-5-7／プレジデント：近藤 正司）では、自社が運営する住まいの情報サイト「おうち＊くらぶ」において、ミセスの意見を中心に住生活に関する様々なテーマについて調査・分析し公開しております。
　今回、２００７年実施したミセスの「家事」をテーマとしたアンケート調査を、５年後に同内容にて再度調査を実施。ミセス２１０名の回答から下記の結果がわかりましたので発表致します。

■調査の目的■
　『おうち＊くらぶ』は、住宅フランチャイズチェーンを全国に展開するフィアスホームの企画担当の女性が中心の住まいづくり研究所が運営する、暮らしを、家族を見つめ、笑顔の中心となる空間『住まい』を考えるサイトです。「快適な住まいについて知りたい」「もっとおしゃれに暮らしたい」「最新のインテリア情報が知りたい」そんな憧れやこだわりにフィットする、住まいや暮らしを彩る情報をお伝えしています。住まいづくり研究所スタッフが仕事を通して得た「快適な住まい」「最新のインテリア」などの情報をみなさんにお届けしながら、みなさんの“声”にも耳をかたむけ成長していくサイトとなっています。
　近年、“お掃除ロボット“や”食器洗い乾燥機“などの機器や、毎日の献立の参考となるレシピ検索サイトなど、家事の負担軽減を目的とした商品やサービスが増えてきています。本調査は、５年前と比較し、ミセスの家事負担がどのように変化したか、一番家にいることが多いミセスのことをより深く理解するため、住まいの情報サイト「おうち＊くらぶ」会員を中心に、ミセスの方々を対象に調査を行ったものです。

■主な調査結果■
【１】日常の家事に対し、負担に感じているミセスが７６％と2007年より約１０％増加
【２】第一子が小学生の子育て世帯が９４％と飛びぬけて家事の負担を感じている！
【３】負担に感じる家事のワーストは2007年と変わらず『食事の支度』がダントツ！


【１】日常の家事に対し、負担に感じているミセスが７６％と２００７年より約１０％増加

　はじめに、「日常の家事（炊事、洗濯、掃除など）について、どの程度負担に感じていますか？（単一回答）」との問いに対し、非常に負担に感じているが２３％、ある程度負担に感じているが５３％、どちらとも言えないが１０％、それほど負担に感じないが１２％、負担に感じない（むしろ好き）が２％との結果になりました。
　２００７年度に実施した同様のアンケートにおいては、負担に感じているが１６％で、ある程度負担に感じているのは５１％との結果だったことより、２０１２年と比較すると、それぞれ７％・２％のアップという結果となり、約１０％も家事の負担感が増加しました。その分、どちらとも言えない、が５％ダウン、それほど負担に感じないが１％ダウン、負担に感じない（むしろ好き）が３％ダウンという結果となりました。
　「日常の家事に対する負担」の理由を聞いたところ、それぞれ以下の回答となりました。

≪家事を負担に感じているミセス≫　～「非常に負担に感じている」「ある程度負担に感じている」～
　・量が多くて終わりが見えない。（東京都 30代）
　・家事がエンドレスなので。（東京都 40代）
→毎日同じことの繰り返しなので苦痛に感じている。
　・朝８時半から１６時半まで仕事をしているので、炊事すべてが負担です。（愛知県 40代）
　・共働きで家事をする時間がない。（埼玉県　40代）
→夫婦共に仕事をしており、家事をする時間が無いとの理由も多数。
　・パパがいっさい手伝わないので負担。（愛媛県 40代）
　・私が全て担当しているので。（神奈川県 40代）
→家族の協力が無いことに苦痛・不満（？）を感じている。
　・専業主婦ですが、子どもの行事やママ友のお付き合いなどで時間がない。（埼玉県 40代）
　・育児と家事の両立がきついです。同時進行なので。（広島県 30代）
　・子育ても大変であっという間に一日が終わるので。（鹿児島県 30代）
→子育てに時間を取られ、家事をする時間がない、思うようにできない。


【２】第一子が小学生の子育て世帯が９７％と飛びぬけて家事の負担を感じている！

　家事の負担を〈家族形態別〉に見てみると顕著な結果が現れました。【子育て世帯】のミセスの多くが突出して、家事を負担に思っていることがわかりました。第一子が未就学児の家族で８５％、第一子が小学生の家族ではなんと９７％のミセスが家事を非常に負担あるいは、ある程度負担に感じていることがわかりました。

≪第一子　未就学児の家族≫
　・子どもが小さいので度々掃除を中断して相手をするのでなかなか終わらない。（福岡県　２０代）
　・子どもが生まれてから家事を苦痛に感じる。（群馬県　３０代）
　・子どもが１歳なので、片付けてもすぐに散らかす。（愛知県　２０代）
　・子どもが散らかすので部屋の掃除はきりが無くて嫌い。（愛知県　３０代）
　・子どもが小さく掃除してもすぐ汚されるので部屋の掃除は負担。（東京都　３０代）
→第一子が未就学児のミセスのコメントでは『掃除・片付け』に関するご意見を多く頂きました。

≪第一子　小学生の家族≫
　・家族のものがごちゃ混ぜになっていて、定位置が定まらない。（兵庫県　３０代）
　・パパが一切手伝わないので負担。（愛知県　４０代）
　・毎日同じことの繰り返しで終わりが無いから。（神奈川県　３０代）
　・子どもが５人もいるので洗い物の量が半端ない。（兵庫県　３０代）
　・食事の準備は自分、子ども、旦那、それぞれ好みが異なるため精神的に疲れます。（東京都　３０代）
　・やってもやってもまたやらないといけない。（静岡県　４０代）
→子どもが成長し、自分で判断できるようになり、行動範囲が広くなると上記のようなコメントが多くなりました。


【３】負担に感じる家事のワーストは2007年と変わらず『食事の支度』がダントツ！

●家事を負担に感じている理由は「家事の量」、「共働き」、「子育て」、「家族の協力」、「年齢的な問題」も

　フリーアンサーを見ると、負担に感じるミセスの理由は「家事の量が多い・共働きで時間がない・家事と子育ての両立が難しい」との回答が多く見られ、家事・仕事・子育てと多忙な毎日を過ごすミセス像がうかがえました。　　
　また、ご主人やご家族の協力の有無により、負担に感じる・感じないに大きな違いがある事もわかりました。

　言語データから、「負担に感じる家事」について集計・分析した結果、負担に感じる家事の順位は１位：掃除、２位：炊事、３位：洗濯の順で変化はありませんでした。しかし、掃除に関しては２００７年の３８％に対して、４２％と４％アップという結果となりました。

　『ミセスが負担に感じる家事ワースト１０』についても調査を実施しました。１位はダントツで「食事の支度」（６７件）、２位は「掃除全般」（３８件）、３位は「お風呂掃除」（３７件）、４位は「洗濯全般」（３２件）、５位は「食事の後片付け」（２９件）の順になりました。
　『食事の支度』についてのフリーアンサーを見てみると、「共働きで考える時間が無い」や「毎日の繰り返しだから」、「献立に悩む」、「食事の支度以外は1日に一度以下ですむから」などのコメントを頂きました。
　『掃除全般』についてのフリーアンサーは特に多く、「子どもがいるからすぐにちらかる」、「うまく収納できない、収納場所が無い」、「やってもやってもすぐに汚れる」、「掃除機をかける以外の掃除の仕方がわからない」など、のコメントを頂きました。


　その他、負担に感じる家事トップ３『炊事のうち、最も負担に感じることは？』、『洗濯のうち、最も負担に感じることは？』、『掃除のうち、最も負担に感じることは？』のそれぞれについてはそれぞれ個別の調査を行っております。詳細は『おうち＊くらぶ』サイトにてご確認下さい。

　今回の調査ではミセスの「家事」についての意識調査を２００７年の第１回実施に引き続き、第２回を行いました。５年前と比較し、全体的な構成に変化が見られませんでしたが、家事を負担と感じるミセスが約１０％増えていることがわかりました。５年前と比べて、お掃除ロボットや食器洗い乾燥機、アイロン要らずの形状記憶シャツなど、ミセスの家事負担を減らす商品が市場に普及してきているにもかかわらず、家事の負担は逆に増えている、との結果となりました。今後も定期的にミセスの意識調査を継続していきます。

　『おうち＊くらぶ』では、今回、家事についてのアンケートを実施いたしましたが、ミセスの家事効率を考えた「女性の書斎」、「収納（リビング・コンテナ）」、「お掃除らくらくのお風呂」など、ミセスが気になる住まいの情報をお届けしています。今後、この調査結果等のミセスの生の声をもとに、生活環境の提案やお役に立つ情報をお届けしていきます。

[調査概要]
調査期間： 2012/06/20～2012/07/23　
◆調査対象：おうち＊くらぶ会員のミセス　210名
◆調査方法：インターネット調査

※今回のアンケート結果の詳細につきましては、「おうち＊くらぶ」ホームページ上でも公開しております。
是非こちらもご覧ください。（http://www.ouchiclub.com/result/result34.htm）