ハート出版、全米の中学校で教材にも採用された名著『竹林はるか遠く』を刊行
ハート出版、全米で話題のロングセラー、邦人少女の朝鮮半島引き揚げ体験記『竹林はるか遠く』を7月11日に発売。アマゾンでは予約の段階で「本のベストセラー」1位も記録。
・新刊のお知らせ
ハート出版(東京・豊島区)は、以前から全米で話題になっていたものの、日本では未刊行だった邦人少女の朝鮮半島引き揚げ体験記『竹林はるか遠く』(原題「So Far from the Bamboo Grove」)を7月11日に発売した。
同書はアマゾンで予約注文の受付が始まるとすぐに「本のベストセラー」1位となり、40日間(7月10日時点)ランキング100位以内を維持し続ける人気商品となっている。
タイトル:『竹林はるか遠く』
サブタイトル:日本人少女ヨーコの戦争体験記
著者・監訳者名:ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ
翻訳者名:都竹 恵子(つづく けいこ)
体裁:四六版・並製・236ページ
定価:1575円(本体:1500円)
書籍紹介:http://www.810.co.jp/book/ISBN978-4-89295-921-9.html
youtube:http://www.youtube.com/watch?v=OvpMNB9dnnY
・内容紹介
本書は、アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた日系人ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ女史が、自身の戦争体験を子供向けにまとめた自伝的小説の日本語版である。原書は1986年にアメリカで刊行されている。日本ではこれまで「竹の森遠く」というタイトルで知られていたが、今回の出版では「竹林はるか遠く」となっている。
第二次大戦末期、ソ連軍から逃れるため、朝鮮半島を縦断した著者(当時11歳)の想像を絶する体験、そして引き揚げ後の日本で味わった苦難を、平易な英語で赤裸々に描いた原書は、たちまち高い評価を受け、アメリカの教育課程(日本では中学生レベル)の副読本として採用された。
著者が体験した朝鮮半島逃避行の内容はまさに壮絶の一言に尽きる。裕福な家庭で育った著者だが、日本の敗色が濃くなり、朝鮮人民軍(抗日遊撃隊)がソ連の支援で抗日活動を活発化させてから状況は暗転する。
それまで「生のニンジンは食べたくない」と好き嫌いを言っていた著者は、自宅を追われ、母、姉と逃亡生活を始めると、その日の食べ物どころか飲み水にも事欠き、生きるためにゴミ箱さえあさらなければならなくなる。暴漢を避けるため、頭を丸め、年頃の姉はさらに胸に晒しを巻いて、男に成りすました。執拗な抗日ゲリラの追跡にあい、襲われたこともあったが、間一髪で切り抜けられた。
三人は命からがら祖国日本にたどり着いたものの、すでに著者の祖父母は空襲で亡くなっており、母も帰国後しばらくして病没。朝鮮で離ればなれになった兄や満州の父の行方もわからない。姉妹二人は身寄りのないまま終戦後の京都に放り出されることになる。京都での体験もまた壮絶で、現代の飽食日本人には想像も出来ないような内容が描かれている。
帯テキストに「息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー」とあるが、本当に息もつかせぬ勢いで一気に読むことができる。
原書については、在米韓国人たちがその内容(朝鮮人による犯罪的行為の描写)にクレームを付け、教材から外すように働きかけるだけでなく、事実と異なる話を触れ回り、大きな騒動に発展した経緯がある。しかし、著者が描いているのは、戦争がもたらした人間の下劣さと、戦争が引き出した人間の優しさであり、そこに日本人と朝鮮人の区別はない。
そして、その優しさが人間にとってどれだけ大切なことなのかを認識できることが、米国でこの本が教材として採用された理由の一つなのであろう。
満州、朝鮮からの引揚者の体験を知らない世代が増えた今、若い人たちがこうした体験談を読む機会は必要である。そして、無念にも生きて帰ってこられなかった多くの人たちにも、思いを馳せてほしい。
・著者ヨーコ・カワシマ・ワトキンズについて
1933(昭和8)年、青森で生まれる。生後六ヶ月で南満州鉄道(満鉄)に勤務する父に連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に移住。
1945(昭和20)年、敗戦の間際に母、姉とともに羅南を脱出、朝鮮半島を縦断する決死の体験を経て、日本へと引き揚げた。帰国後、京都市内の女学校に入学。働きながら学問に励み卒業すると、大学の夜間部で英文学を学ぶ。卒業後、米軍基地で通訳として勤務していたが、結婚し渡米。
アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた。
1986(昭和61)年に自身の体験を描いた初の著書である本書『So Far from the Bamboo Grove』を刊行。
米国教育課程の副読本として採用され、多くの子供たちに親しまれている。
現在も、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐる多忙な日々を送っている。
他の著書として本書の続編にあたる『My Brother, My Sister, and I』(邦訳未刊行)がある。
ハート出版(東京・豊島区)は、以前から全米で話題になっていたものの、日本では未刊行だった邦人少女の朝鮮半島引き揚げ体験記『竹林はるか遠く』(原題「So Far from the Bamboo Grove」)を7月11日に発売した。
同書はアマゾンで予約注文の受付が始まるとすぐに「本のベストセラー」1位となり、40日間(7月10日時点)ランキング100位以内を維持し続ける人気商品となっている。
タイトル:『竹林はるか遠く』
サブタイトル:日本人少女ヨーコの戦争体験記
著者・監訳者名:ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ
翻訳者名:都竹 恵子(つづく けいこ)
体裁:四六版・並製・236ページ
定価:1575円(本体:1500円)
書籍紹介:http://www.810.co.jp/book/ISBN978-4-89295-921-9.html
youtube:http://www.youtube.com/watch?v=OvpMNB9dnnY
・内容紹介
本書は、アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた日系人ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ女史が、自身の戦争体験を子供向けにまとめた自伝的小説の日本語版である。原書は1986年にアメリカで刊行されている。日本ではこれまで「竹の森遠く」というタイトルで知られていたが、今回の出版では「竹林はるか遠く」となっている。
第二次大戦末期、ソ連軍から逃れるため、朝鮮半島を縦断した著者(当時11歳)の想像を絶する体験、そして引き揚げ後の日本で味わった苦難を、平易な英語で赤裸々に描いた原書は、たちまち高い評価を受け、アメリカの教育課程(日本では中学生レベル)の副読本として採用された。
著者が体験した朝鮮半島逃避行の内容はまさに壮絶の一言に尽きる。裕福な家庭で育った著者だが、日本の敗色が濃くなり、朝鮮人民軍(抗日遊撃隊)がソ連の支援で抗日活動を活発化させてから状況は暗転する。
それまで「生のニンジンは食べたくない」と好き嫌いを言っていた著者は、自宅を追われ、母、姉と逃亡生活を始めると、その日の食べ物どころか飲み水にも事欠き、生きるためにゴミ箱さえあさらなければならなくなる。暴漢を避けるため、頭を丸め、年頃の姉はさらに胸に晒しを巻いて、男に成りすました。執拗な抗日ゲリラの追跡にあい、襲われたこともあったが、間一髪で切り抜けられた。
三人は命からがら祖国日本にたどり着いたものの、すでに著者の祖父母は空襲で亡くなっており、母も帰国後しばらくして病没。朝鮮で離ればなれになった兄や満州の父の行方もわからない。姉妹二人は身寄りのないまま終戦後の京都に放り出されることになる。京都での体験もまた壮絶で、現代の飽食日本人には想像も出来ないような内容が描かれている。
帯テキストに「息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー」とあるが、本当に息もつかせぬ勢いで一気に読むことができる。
原書については、在米韓国人たちがその内容(朝鮮人による犯罪的行為の描写)にクレームを付け、教材から外すように働きかけるだけでなく、事実と異なる話を触れ回り、大きな騒動に発展した経緯がある。しかし、著者が描いているのは、戦争がもたらした人間の下劣さと、戦争が引き出した人間の優しさであり、そこに日本人と朝鮮人の区別はない。
そして、その優しさが人間にとってどれだけ大切なことなのかを認識できることが、米国でこの本が教材として採用された理由の一つなのであろう。
満州、朝鮮からの引揚者の体験を知らない世代が増えた今、若い人たちがこうした体験談を読む機会は必要である。そして、無念にも生きて帰ってこられなかった多くの人たちにも、思いを馳せてほしい。
・著者ヨーコ・カワシマ・ワトキンズについて
1933(昭和8)年、青森で生まれる。生後六ヶ月で南満州鉄道(満鉄)に勤務する父に連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に移住。
1945(昭和20)年、敗戦の間際に母、姉とともに羅南を脱出、朝鮮半島を縦断する決死の体験を経て、日本へと引き揚げた。帰国後、京都市内の女学校に入学。働きながら学問に励み卒業すると、大学の夜間部で英文学を学ぶ。卒業後、米軍基地で通訳として勤務していたが、結婚し渡米。
アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた。
1986(昭和61)年に自身の体験を描いた初の著書である本書『So Far from the Bamboo Grove』を刊行。
米国教育課程の副読本として採用され、多くの子供たちに親しまれている。
現在も、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐる多忙な日々を送っている。
他の著書として本書の続編にあたる『My Brother, My Sister, and I』(邦訳未刊行)がある。
企業情報
企業名 | 株式会社ハート出版 |
---|---|
代表者名 | 日高裕明 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
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