「データーセンター向け大規模障害影響度分析ツール」を開発

データーセンターの大規模障害時におけるサポート業務への影響を分析する機能を提供します。

＜現状の課題＞
データセンターは、お客様のシステムを中心に、それを支援する電源設備、通信設備、監視設備、各種サポート要員、各種設備・装置ベンダーや電力、通信、交通網等の社会インフラから構成されていますが、例えば地震のように複数の構成要素で同時にトラブルが発生する大規模障害の場合、これらが複雑に影響しあっているので、どこに原因があるのか、もしくは、どこに影響を及ぼすのかを究明するのが困難なため、トラブル解決にかなり手間取ることが予想されます。

＜課題に対する解決策＞
・データセンターを構成する要素を対象に、大規模障害影響度分析（データセンターを構成する単体もしくは複数の構成要素を特定の時間機能停止の状態にさせて、それが他の構成要素に及ぼす影響を評価すること）を実施します。
・分析の結果から、ボトルネックになりそうな構成要素に対して予防策を実施します。
・特定した影響範囲をデータベース化して、実際にトラブルが発生した場合に原因を絞り込む際の情報として利用します。

＜ツールの機能＞
・サポート部門の業務を登録します。
・データセンターの構成要素（設備、ネットワーク、装置、ソフトウェア、データ等）を登録します。
・データセンターの構成要素に対する保守・運用要員やサポート企業を登録します。
・データセンターの構成要素に関連する社会インフラを登録します。
・構成要素間の相互依存関係を登録します。
・各業務の目標復旧時間を登録します。
・インシデントシナリオ（単体もしくは複数の構成要素が特定の時間機能停止する状態）を登録します。
・インシデントシナリオごとに、構成要素間の依存関係をもとに各構成要素の稼動停止時間とボトルネック度（サポート業務の目標復旧時間と稼動停止時間との乖離度）を自動計算します。
・インシデントシナリオごとに、サポート業務への影響を表示します。
・インシデントシナリオの原因となりそうな構成要素を表示します。

＜稼動環境＞
・WindowsXP以上
・.NET Framework 2.0