カナダ・オンタリオ州の企業が、途上国向けに 太陽電池で動くノートパソコン「Sol」を開発
カナダ・オンタリオ州の企業、WeWi Telecommunications 社が、太陽光で動くノートパソコン「Sol」を開発しました。
カナダ・オンタリオ州ロンドンの社員数15名の企業、WeWi Telecommunications 社が、太陽光で動くノートパソコン「Sol」を開発しました。このプロジェクトは、安定した電力を利用できないことが多いアフリカの市場を主な対象として開発されました。
WeWi社の創設者がこのアイデアを思い付いたのはガーナに出張した後の2012年初めでした。WeWi の最高経営責任者、デイビッド・スニール(David Snir)氏は次のように述べています。「ガーナの電力インフラの状態は非常に悪く、何かしなければならないと思いました」。
その後14カ月で、スニール氏とWeWiのエンジニアは、太陽電池で稼働するノートパソコン「Sol」を設計しました。「Sol」はパソコンの筐体にパネル4枚の太陽充電器を内蔵しています。バッテリは2時間ほどで充電され、約8~10時間持続します。また、太陽光に晒されるとバッテリを使用せず、直接ソーラーパネルで稼働します。
スニール氏によると、最初に受注した約20,000台のノートパソコンは海外で生産されており、販売価格は250~300カナダドル(約24,000~28,800円)の予定です。最初は、ガーナの顧客に向け販売します。ガーナでは既に、同社による営業活動が行われ、ワイヤレスネットワークの管理ソフトが販売されています。
WeWi創設者のスニール氏は、「Sol」で、過去20年間にアフリカや他の複数の発展途上地域で見られるトレンドの変化をうまくとらえていきたいと考えています。ガーナを含めアフリカには、固定電話のインフラがあまり整備されていない国があります。その結果、アフリカに住む多くの人々が固定電話ではなく携帯電話を選んでいます。ガーナや他のアフリカ市場では、不安定になりがちな送電網を迂回できる機器に訴求力があるため、WeWiは、こうした国々で成功を収めたいと考えています。
しかし、このプロジェクトにはリスクが伴います。太陽電池式のノートパソコンの販売や貧困層に対してノートパソコンを提供するプロジェクトは以前にも実施されてきましたが、成功と失敗が混在した結果となりました。2010年と2011年に、サムスン社が、最初にケニアで、それから米国をはじめとするいくつかの市場で太陽電池式のノートパソコンを発売しましたが、これらの機種の訴求力は限定的でした。その主な理由は充電に時間がかかり非常に扱い難いためです。
WeWiのエンジニアは「Sol」でこれらの問題が解消されると考えています。最近のパソコンと比較すると多少重量はありますが、持ち運びしやすく、大抵のバックパックに入ります。ノートパソコン自体は両脇にゴムを貼った厚みのある外装で頑丈に作られています。ソーラーパネルは、筐体の画面の蓋の裏側に収容されているため、畳んだ状態で目立ちません。
「Sol」は、価格を低く抑えるとともに太陽電池の充電機能を高めることで、可能な限り経済的に設計されています。250GBのハードディスク・ドライブ、4GBのメモリ、無料のオフィス用パッケージ、会計ソフトウェアが付属しています。今後、同社はアフリカ市場向けに衛星接続機能の付いた第2弾を製造する予定です。また、欧米の市場向けにはさらに高性能で高価なノートパソコンを製造して、軍用機器の購入者から旅行者にいたる幅広い層に対して「Sol」を販売する予定です。
しかし、現時点では、主に、初代の太陽電池式ノートパソコンをガーナ市場に投入することに重点を置き、WeWiのパソコンがガーナでイノベーションを起こすことになると期待を寄せています
WeWi の事業開発顧問(business development adviser)のローランド・カーソン(Roland Carson)氏は、次のように述べています。「このパソコンの普及には、市場全体の成長が必要です。これまで、ガーナの市場では欧米の技術が消費されていましたが、市場に独自の技術を創造する力をつけて、「自立を可能にするもの」を創り出せるようにしたいと考えています」。
※ 為替レートは1 カナダドル=94 円で計算
WeWi社の創設者がこのアイデアを思い付いたのはガーナに出張した後の2012年初めでした。WeWi の最高経営責任者、デイビッド・スニール(David Snir)氏は次のように述べています。「ガーナの電力インフラの状態は非常に悪く、何かしなければならないと思いました」。
その後14カ月で、スニール氏とWeWiのエンジニアは、太陽電池で稼働するノートパソコン「Sol」を設計しました。「Sol」はパソコンの筐体にパネル4枚の太陽充電器を内蔵しています。バッテリは2時間ほどで充電され、約8~10時間持続します。また、太陽光に晒されるとバッテリを使用せず、直接ソーラーパネルで稼働します。
スニール氏によると、最初に受注した約20,000台のノートパソコンは海外で生産されており、販売価格は250~300カナダドル(約24,000~28,800円)の予定です。最初は、ガーナの顧客に向け販売します。ガーナでは既に、同社による営業活動が行われ、ワイヤレスネットワークの管理ソフトが販売されています。
WeWi創設者のスニール氏は、「Sol」で、過去20年間にアフリカや他の複数の発展途上地域で見られるトレンドの変化をうまくとらえていきたいと考えています。ガーナを含めアフリカには、固定電話のインフラがあまり整備されていない国があります。その結果、アフリカに住む多くの人々が固定電話ではなく携帯電話を選んでいます。ガーナや他のアフリカ市場では、不安定になりがちな送電網を迂回できる機器に訴求力があるため、WeWiは、こうした国々で成功を収めたいと考えています。
しかし、このプロジェクトにはリスクが伴います。太陽電池式のノートパソコンの販売や貧困層に対してノートパソコンを提供するプロジェクトは以前にも実施されてきましたが、成功と失敗が混在した結果となりました。2010年と2011年に、サムスン社が、最初にケニアで、それから米国をはじめとするいくつかの市場で太陽電池式のノートパソコンを発売しましたが、これらの機種の訴求力は限定的でした。その主な理由は充電に時間がかかり非常に扱い難いためです。
WeWiのエンジニアは「Sol」でこれらの問題が解消されると考えています。最近のパソコンと比較すると多少重量はありますが、持ち運びしやすく、大抵のバックパックに入ります。ノートパソコン自体は両脇にゴムを貼った厚みのある外装で頑丈に作られています。ソーラーパネルは、筐体の画面の蓋の裏側に収容されているため、畳んだ状態で目立ちません。
「Sol」は、価格を低く抑えるとともに太陽電池の充電機能を高めることで、可能な限り経済的に設計されています。250GBのハードディスク・ドライブ、4GBのメモリ、無料のオフィス用パッケージ、会計ソフトウェアが付属しています。今後、同社はアフリカ市場向けに衛星接続機能の付いた第2弾を製造する予定です。また、欧米の市場向けにはさらに高性能で高価なノートパソコンを製造して、軍用機器の購入者から旅行者にいたる幅広い層に対して「Sol」を販売する予定です。
しかし、現時点では、主に、初代の太陽電池式ノートパソコンをガーナ市場に投入することに重点を置き、WeWiのパソコンがガーナでイノベーションを起こすことになると期待を寄せています
WeWi の事業開発顧問(business development adviser)のローランド・カーソン(Roland Carson)氏は、次のように述べています。「このパソコンの普及には、市場全体の成長が必要です。これまで、ガーナの市場では欧米の技術が消費されていましたが、市場に独自の技術を創造する力をつけて、「自立を可能にするもの」を創り出せるようにしたいと考えています」。
※ 為替レートは1 カナダドル=94 円で計算
企業情報
企業名 | 株式会社トークス |
---|---|
代表者名 | 平田 宏 |
業種 | その他サービス |
コラム
株式会社トークスの
関連プレスリリース
-
カナダ・オンタリオ州、カナダ初の試み、投資用地情報を公開 ~より迅速で容易な投資決断をサポート~
2015年2月23日 12時
-
カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、 オンタリオ州本社のR&Dに5億カナダドルを投資
2015年1月16日 11時
-
カナダ・オンタリオ州が2015年にビジネス・フォーラムを主催
2013年11月12日 18時
-
カナダ・オンタリオ州、新しい2つの奨励金制度で州内の青年起業家を支援
2013年10月8日 16時
株式会社トークスの
関連プレスリリースをもっと見る