従来比2.5倍の空調消費電力削減を実現するデータセンター向け統合空調制御システム「Unified Cooling(R)」の提供開始について
NTTファシリティーズは、データセンター内の冷水利用空調システムにおける熱源系(チラー)、送水系(ポンプ)の消費電力を削減する統合空調制御システム「Unified Cooling(R)」の提供を2014年3月18日から開始します。
株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 筒井 清志、東京都港区、以下NTTファシリティーズ)は、データセンター内の冷水利用空調システムにおける熱源系(以下チラー)、送水系(以下ポンプ)の消費電力を削減する統合空調制御システム「Unified Cooling (R)※1」の提供を2014年3月18日から開始します。
NTTファシリティーズは、冷水利用の空調制御システムとしてSmartStream(R)※2を展開しています。この度提供開始するUnified Cooling(R)は、その中でデータセンターに特化したソリューションです。
Unified Cooling(R)は、独自の制御技術によって冷水利用空調システムの消費電力の過半を占めるチラー、ポンプの省エネ制御を実現します。空調機のファン動力を削減する当社製品「Smart DASH(R)※3」と組み合わせることで、Smart DASH(R)のみ使用の場合と比較して2.5倍(空調システム全体に対して最大30%)の消費電力削減が可能です。
1.背景
ICT機器の高発熱化、クラウドサービスの進展に伴いデータセンターの消費電力が増大し、その単位面積当たりの電力消費は一般のオフィスの約10倍にも値すると言われています。中でも、データセンターの冷却を行う空調システムの消費電力はデータセンター全体の約3割を占めており、コスト削減や環境負荷軽減を行うため省エネルギー化の需要は拡大しています。
規模の大きなデータセンターでは消費電力も大きくなり、空冷パッケージ式空調機では屋外スペースに屋外機が設置できなくなる可能性があるため、冷水利用空調システムが採用される傾向が高まっています。冷水利用空調システムは、水を冷やす装置であるチラー(熱源系)、水を循環させる装置であるポンプ(送水系)、サーバルーム等に設置され冷房を行う空調機に役割が分けられます。これらチラー・ポンプ・空調機は、異なるメーカー製のもので構成されることが多く、機器間での連携運転ができません。このため、チラーで作られる冷水の温度やポンプの送水圧力(送水量)は最大の冷房負荷を想定した一定の設定値で運用され、ICT装置の稼働率が低いなどの理由で負荷が最大値に満たない場合には、必要以上の電力を消費し効率が低下するといった傾向があります。チラー・ポンプの消費電力は水冷空調システム全体の消費電力の6割を占め、省エネルギーが大きな課題となっています。
2.概要
今回提供を開始するUnified Cooling (R)は、これまで一定の設定値で運用されていたチラー及びポンプの統合制御を行い、柔軟に設定値を調整することで電力を削減します。開発した専用のコントローラによって、新築、既築のビルを問わず、チラー、ポンプ、空調機の情報をBAS※4の標準通信プロトコル規格であるBACnet※5で統合し、データセンター内の温湿度や空調機の運転状態を監視しながらチラー・ポンプの設定値の調整を行います。これにより高信頼で高効率な統合空調制御※6を実現、チラー及びポンプの消費電力を最大30%削減します。また、当社製品のデータセンター空調自動制御システムSmart DASH(R)と組み合わせることで冷水利用空調システムを構成する空調機・チラー・ポンプ全ての省エネが可能となり、Smart DASH(R)のみ使用の場合と比較し2.5倍、空調システム全体の最大30%の消費電力を削減します。
3. 特長
1)冷水利用空調システムの省エネ効果が従来の2.5倍
・空調機部分だけではなく、チラー、ポンプを含めたシステム全体の省エネが可能
⇥
2)データセンター空調に要求される独自の高信頼制御・機能を搭載
・空調機の運転状態、サーバルームの温湿度状態を監視しつつ、安全にチラー・ポンプを制御
・データセンターの冷水配管多重化システムにも標準で対応
・コントローラの二重化(ホット予備構成)が可能
3)簡単導入
・コントローラを既存中央監視設備に繋げるだけで簡易に導入可能。大掛かりな配線工事は原則不要
・通信には、BASの標準プロトコル規格(BACnet)を利用し広範なメーカーの熱源、空調機器に対応可能
4.今後の展開
空調総合ソリューションのラインアップに本製品を追加することで、空調関連商材・サービスの提供を国内外で展開し、年間200億円の売り上げを目指します。
5.用語説明
※1 Unified Cooling(R)
「Unified Cooling(R)」はNTTファシリティーズの登録商標です。
※2 SmartStream(R)
「Smart Stream(R)」はNTTファシリティーズの商標登録です。
※3 Smart DASH(R)
サーバルーム内の温度情報を元に空調機を自動制御し空調の消費電力を削減します。冷水空調シ
ステムにおいてSmart DASHは空調機のファン動力を削減します。また、空冷パッケージ式空調に
おいては、空調機のファン動力の他、圧縮機動力も含めて最大30%の消費電力が削減可能です。「Smart DASH(R)」はVigilent社の登録商標です。(http://www.vigilent.com/)
※4 BAS
ビル中央監視装置のこと ビルの空調設備・電気設備等を監視・制御する装置。Building Automation System
※5 BACnet
ビル用通信プロトコル規格。Building Automation and Control Networking protocol
※6統合空調制御
国内外で特許出願中です。
NTTファシリティーズは、冷水利用の空調制御システムとしてSmartStream(R)※2を展開しています。この度提供開始するUnified Cooling(R)は、その中でデータセンターに特化したソリューションです。
Unified Cooling(R)は、独自の制御技術によって冷水利用空調システムの消費電力の過半を占めるチラー、ポンプの省エネ制御を実現します。空調機のファン動力を削減する当社製品「Smart DASH(R)※3」と組み合わせることで、Smart DASH(R)のみ使用の場合と比較して2.5倍(空調システム全体に対して最大30%)の消費電力削減が可能です。
1.背景
ICT機器の高発熱化、クラウドサービスの進展に伴いデータセンターの消費電力が増大し、その単位面積当たりの電力消費は一般のオフィスの約10倍にも値すると言われています。中でも、データセンターの冷却を行う空調システムの消費電力はデータセンター全体の約3割を占めており、コスト削減や環境負荷軽減を行うため省エネルギー化の需要は拡大しています。
規模の大きなデータセンターでは消費電力も大きくなり、空冷パッケージ式空調機では屋外スペースに屋外機が設置できなくなる可能性があるため、冷水利用空調システムが採用される傾向が高まっています。冷水利用空調システムは、水を冷やす装置であるチラー(熱源系)、水を循環させる装置であるポンプ(送水系)、サーバルーム等に設置され冷房を行う空調機に役割が分けられます。これらチラー・ポンプ・空調機は、異なるメーカー製のもので構成されることが多く、機器間での連携運転ができません。このため、チラーで作られる冷水の温度やポンプの送水圧力(送水量)は最大の冷房負荷を想定した一定の設定値で運用され、ICT装置の稼働率が低いなどの理由で負荷が最大値に満たない場合には、必要以上の電力を消費し効率が低下するといった傾向があります。チラー・ポンプの消費電力は水冷空調システム全体の消費電力の6割を占め、省エネルギーが大きな課題となっています。
2.概要
今回提供を開始するUnified Cooling (R)は、これまで一定の設定値で運用されていたチラー及びポンプの統合制御を行い、柔軟に設定値を調整することで電力を削減します。開発した専用のコントローラによって、新築、既築のビルを問わず、チラー、ポンプ、空調機の情報をBAS※4の標準通信プロトコル規格であるBACnet※5で統合し、データセンター内の温湿度や空調機の運転状態を監視しながらチラー・ポンプの設定値の調整を行います。これにより高信頼で高効率な統合空調制御※6を実現、チラー及びポンプの消費電力を最大30%削減します。また、当社製品のデータセンター空調自動制御システムSmart DASH(R)と組み合わせることで冷水利用空調システムを構成する空調機・チラー・ポンプ全ての省エネが可能となり、Smart DASH(R)のみ使用の場合と比較し2.5倍、空調システム全体の最大30%の消費電力を削減します。
3. 特長
1)冷水利用空調システムの省エネ効果が従来の2.5倍
・空調機部分だけではなく、チラー、ポンプを含めたシステム全体の省エネが可能
⇥
2)データセンター空調に要求される独自の高信頼制御・機能を搭載
・空調機の運転状態、サーバルームの温湿度状態を監視しつつ、安全にチラー・ポンプを制御
・データセンターの冷水配管多重化システムにも標準で対応
・コントローラの二重化(ホット予備構成)が可能
3)簡単導入
・コントローラを既存中央監視設備に繋げるだけで簡易に導入可能。大掛かりな配線工事は原則不要
・通信には、BASの標準プロトコル規格(BACnet)を利用し広範なメーカーの熱源、空調機器に対応可能
4.今後の展開
空調総合ソリューションのラインアップに本製品を追加することで、空調関連商材・サービスの提供を国内外で展開し、年間200億円の売り上げを目指します。
5.用語説明
※1 Unified Cooling(R)
「Unified Cooling(R)」はNTTファシリティーズの登録商標です。
※2 SmartStream(R)
「Smart Stream(R)」はNTTファシリティーズの商標登録です。
※3 Smart DASH(R)
サーバルーム内の温度情報を元に空調機を自動制御し空調の消費電力を削減します。冷水空調シ
ステムにおいてSmart DASHは空調機のファン動力を削減します。また、空冷パッケージ式空調に
おいては、空調機のファン動力の他、圧縮機動力も含めて最大30%の消費電力が削減可能です。「Smart DASH(R)」はVigilent社の登録商標です。(http://www.vigilent.com/)
※4 BAS
ビル中央監視装置のこと ビルの空調設備・電気設備等を監視・制御する装置。Building Automation System
※5 BACnet
ビル用通信プロトコル規格。Building Automation and Control Networking protocol
※6統合空調制御
国内外で特許出願中です。
企業情報
企業名 | 株式会社NTTファシリティーズ |
---|---|
代表者名 | 筒井清志 |
業種 | その他サービス |
コラム
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