新発売: 欧州ELV指令による自動車ガラス用はんだの鉛フリー義務化に対し、短期間で導入可能な技術をサンゴバンが開発
欧州では自動車ガラスに使用されるはんだの鉛フリー化が2016年1月1日より義務化され、日本からの輸出車にも対策が求められています。自動車ガラス分野で世界的に展開するサンゴバン・グループ(日本法人:千代田区)は、欧州ELV指令の規格をクリアし、柔軟かつ迅速に導入可能な鉛フリーはんだ技術を開発しました。
【サンゴバン・グループと自動車用ガラスブランドSekurit】
350年に渡る技術革新の実績を持つサンゴバン・グループは、革新的材料・建築用製品・建材流通・容器の4つの分野において事業を展開し、世界の製造業トップ100(*)の1社にも選ばれている欧州屈指のグローバル企業です。自動車用ガラスの事業についても80年以上の経験を持ち、Sekurit(セキュリット)ブランドでグローバル展開を行っており、世界中の主な自動車メーカーに対し主要サプライヤーとして製品を供給しています。
【鉛の有害性に対する欧州自動車産業の取り組み】
自動車メーカーに対するサプライヤーにとって、ドライバー・乗員の快適性や安全性に関する法的規制への対応は非常に重要で長期的な課題です。
生態系に対する影響の大きさにより、鉛は環境汚染物質として、その使用に各方面より規制がかけられています。人体への影響に関しては、IARC(国際がん研究機関)が1980年に鉛を「発がん性の可能性がある物質」としてグループ2Bに分類し、2004年には実験動物において発がん性を示す十分な証拠が得られたとして、特定の無機鉛化合物をグループ2A「おそらく発がん性がある物質」に再分類しています。
このような動向に対して産業界では、鉛使用を制限することを目標とする「ISO/TC183-銅,鉛,亜鉛及びニッケルの鉱石並びに精鉱」や「欧州RoHS指令(2002/95/EC)」等の国際標準を定めました。特に自動車産業においては、欧州委員会が、環境に配慮した自動車の解体ならびにリサイクルの実施を目指して、自動車に対する鉛の不使用を将来の重要な目標として掲げています。自動車用ガラスの分野では、ガラスアンテナ、熱戦機構とコネクター類を溶着するために、これまで広く鉛入りはんだが使用されていましたが、欧州委員会はこれを禁止する法律を制定しました。
欧州ではELV指令により、2016年1月1日及びそれ以降に認証される全ての新車から、ガラスに取り付けられるコネクターのはんだについては、鉛フリー技術を用いることが義務化されます。
この法律は欧州内で生産される自動車のみならず、他地域で生産され欧州に輸出される自動車も対象となります。自動車用ガラス業界では、これまで何十年にわたり鉛入りはんだを使用し、技術も成熟していた中、同等性能をもつ鉛フリーはんだの開発要請は、その期間が限定されていることもあり、世界中の自動車メーカーにとって非常に大きな課題となっています。
【サンゴバンの鉛フリーはんだ技術】
新素材・ガラスメーカーとして世界をリードするサンゴバンは、自動車ガラス分野で培った構成部品を含めた専門知識を活かして、鉛フリーはんだ対応を想定のもと、各種デザインに対応する信頼のおける自動車ガラス用コネクターを、短期で開発しました。現在、欧州、米国、日本において、多くの自動車メーカーが、サンゴバンの鉛フリー技術を導入しており、2016年の完全移管より前に商品化される車種もあります。
1.欧州ELV指令適合、VDAの評価試験を全てクリアした高耐久性
サンゴバンにより開発された鉛フリーはんだ技術は、欧州ELV指令適合は勿論のこと、VDA(ドイツ自動車工業会),JAMA(日本自動車工業会),USCAR(アメリカ自動車研究協議会)等の業界団体の規格や、主要な自動車メーカーの要求仕様を満たします。サンゴバンの提供する鉛フリーはんだ技術(特許取得済)は、2016年から規制が始まる「ガラス上へのはんだ付け」に対して法的要求事項以上の性能を有しております。また、この技術は欧州レベルで義務化への審議が進行している「合わせガラス中のはんだ付け」に対しても対応が可能です。
サンゴバンは、自社の提供する製品に対して、最高の品質と耐久性を追及し続けています。サンゴバンの鉛フリー技術は欧州で最も厳格と言われるVDAの規格も満たします。例えば、VDAはガラス用鉛フリーはんだに対し、自動車のデザイン、ガラス取り付け角度、板厚、ガラスの色など熱負荷に影響のある要素を考慮し、夏季の南欧で実際に起こりうる過酷な環境条件下で、バックウィンドウ(後部窓ガラス)上の温度が130℃まで上昇しても、問題の起こらないことを規格として定めています。
この条件は、VDA以外の規格では必ずしも考慮されている訳ではありません。しかしながらサンゴバンの鉛フリー技術は、他社製品が100℃未満で不合格となった中、最も厳しい耐熱テスト、熱サイクルテストに耐え得る技術として、VDAの全ての試験項目において合格しています。それは、ガラス上に溶着されたコネクター等構成部品の剥がれ、熱線の断線等の不具合を防ぐ十分な堅牢さを保証します。
2.自動車メーカーの多様なニーズに迅速に対応可能な柔軟性
サンゴバンは、主要な自動車メーカーの要求仕様への対応を可能とすべく、各種形状のコネクターも開発しました。コネクターのデザインは、ガラス表面への接合と合わせガラスの中の接合の両方の場合に対応するため、柔軟な意匠設計が可能です。これらのコネクターをサンゴバンの鉛フリー技術ではんだ付けした際、欧州ELV指令や主な自動車メーカーの要求仕様に適合することは自社実験で検証済みです。サンゴバンの開発した技術により、自動車メーカー各社が持つ独自の要求事項に対応することは勿論、コネクター位置選定の自由度を確保しつつ、鉛フリー技術の迅速な導入が可能となります。
3.インジウム不使用による省コスト・安定供給
サンゴバンの鉛フリーはんだ技術はインジウムを使用しておりません。レアメタルを使用した対応品と比較した場合、より廉価で、安定した供給を実現いたします。
ホームページ:サンゴバン鉛フリーはんだ特設ページ
https://www.saint-gobain.co.jp/lp/lead-free-soldering/
350年に渡る技術革新の実績を持つサンゴバン・グループは、革新的材料・建築用製品・建材流通・容器の4つの分野において事業を展開し、世界の製造業トップ100(*)の1社にも選ばれている欧州屈指のグローバル企業です。自動車用ガラスの事業についても80年以上の経験を持ち、Sekurit(セキュリット)ブランドでグローバル展開を行っており、世界中の主な自動車メーカーに対し主要サプライヤーとして製品を供給しています。
【鉛の有害性に対する欧州自動車産業の取り組み】
自動車メーカーに対するサプライヤーにとって、ドライバー・乗員の快適性や安全性に関する法的規制への対応は非常に重要で長期的な課題です。
生態系に対する影響の大きさにより、鉛は環境汚染物質として、その使用に各方面より規制がかけられています。人体への影響に関しては、IARC(国際がん研究機関)が1980年に鉛を「発がん性の可能性がある物質」としてグループ2Bに分類し、2004年には実験動物において発がん性を示す十分な証拠が得られたとして、特定の無機鉛化合物をグループ2A「おそらく発がん性がある物質」に再分類しています。
このような動向に対して産業界では、鉛使用を制限することを目標とする「ISO/TC183-銅,鉛,亜鉛及びニッケルの鉱石並びに精鉱」や「欧州RoHS指令(2002/95/EC)」等の国際標準を定めました。特に自動車産業においては、欧州委員会が、環境に配慮した自動車の解体ならびにリサイクルの実施を目指して、自動車に対する鉛の不使用を将来の重要な目標として掲げています。自動車用ガラスの分野では、ガラスアンテナ、熱戦機構とコネクター類を溶着するために、これまで広く鉛入りはんだが使用されていましたが、欧州委員会はこれを禁止する法律を制定しました。
欧州ではELV指令により、2016年1月1日及びそれ以降に認証される全ての新車から、ガラスに取り付けられるコネクターのはんだについては、鉛フリー技術を用いることが義務化されます。
この法律は欧州内で生産される自動車のみならず、他地域で生産され欧州に輸出される自動車も対象となります。自動車用ガラス業界では、これまで何十年にわたり鉛入りはんだを使用し、技術も成熟していた中、同等性能をもつ鉛フリーはんだの開発要請は、その期間が限定されていることもあり、世界中の自動車メーカーにとって非常に大きな課題となっています。
【サンゴバンの鉛フリーはんだ技術】
新素材・ガラスメーカーとして世界をリードするサンゴバンは、自動車ガラス分野で培った構成部品を含めた専門知識を活かして、鉛フリーはんだ対応を想定のもと、各種デザインに対応する信頼のおける自動車ガラス用コネクターを、短期で開発しました。現在、欧州、米国、日本において、多くの自動車メーカーが、サンゴバンの鉛フリー技術を導入しており、2016年の完全移管より前に商品化される車種もあります。
1.欧州ELV指令適合、VDAの評価試験を全てクリアした高耐久性
サンゴバンにより開発された鉛フリーはんだ技術は、欧州ELV指令適合は勿論のこと、VDA(ドイツ自動車工業会),JAMA(日本自動車工業会),USCAR(アメリカ自動車研究協議会)等の業界団体の規格や、主要な自動車メーカーの要求仕様を満たします。サンゴバンの提供する鉛フリーはんだ技術(特許取得済)は、2016年から規制が始まる「ガラス上へのはんだ付け」に対して法的要求事項以上の性能を有しております。また、この技術は欧州レベルで義務化への審議が進行している「合わせガラス中のはんだ付け」に対しても対応が可能です。
サンゴバンは、自社の提供する製品に対して、最高の品質と耐久性を追及し続けています。サンゴバンの鉛フリー技術は欧州で最も厳格と言われるVDAの規格も満たします。例えば、VDAはガラス用鉛フリーはんだに対し、自動車のデザイン、ガラス取り付け角度、板厚、ガラスの色など熱負荷に影響のある要素を考慮し、夏季の南欧で実際に起こりうる過酷な環境条件下で、バックウィンドウ(後部窓ガラス)上の温度が130℃まで上昇しても、問題の起こらないことを規格として定めています。
この条件は、VDA以外の規格では必ずしも考慮されている訳ではありません。しかしながらサンゴバンの鉛フリー技術は、他社製品が100℃未満で不合格となった中、最も厳しい耐熱テスト、熱サイクルテストに耐え得る技術として、VDAの全ての試験項目において合格しています。それは、ガラス上に溶着されたコネクター等構成部品の剥がれ、熱線の断線等の不具合を防ぐ十分な堅牢さを保証します。
2.自動車メーカーの多様なニーズに迅速に対応可能な柔軟性
サンゴバンは、主要な自動車メーカーの要求仕様への対応を可能とすべく、各種形状のコネクターも開発しました。コネクターのデザインは、ガラス表面への接合と合わせガラスの中の接合の両方の場合に対応するため、柔軟な意匠設計が可能です。これらのコネクターをサンゴバンの鉛フリー技術ではんだ付けした際、欧州ELV指令や主な自動車メーカーの要求仕様に適合することは自社実験で検証済みです。サンゴバンの開発した技術により、自動車メーカー各社が持つ独自の要求事項に対応することは勿論、コネクター位置選定の自由度を確保しつつ、鉛フリー技術の迅速な導入が可能となります。
3.インジウム不使用による省コスト・安定供給
サンゴバンの鉛フリーはんだ技術はインジウムを使用しておりません。レアメタルを使用した対応品と比較した場合、より廉価で、安定した供給を実現いたします。
ホームページ:サンゴバン鉛フリーはんだ特設ページ
https://www.saint-gobain.co.jp/lp/lead-free-soldering/
添付画像・資料
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企業情報
企業名 | サンゴバン株式会社 |
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代表者名 | Javier Gimeno |
業種 | エネルギー・素材・繊維 |