福島美術ビエンナーレ2014開幕。震災を乗り越え10周年を迎える福島発のアートの祭典。食文化豊かな会津地方(喜多方市、湯川村)を舞台にアートで示す循環する未来

「福島ビエンナーレ」は,福島大学 芸術による地域創造研究所が中心となって,隔年で開催されてきた藝術祭です。10周年を迎える、福島現代美術ビエンナーレが、「気」、「循環」をテーマに2014年10月1日(水)~26日(日)、福島県会津地方の8つの会場で、国内外のアーティストを招聘して開催されます。

福島現代美術ビエンナーレ2014(主催・企画:福島現代美術ビエンナーレ実行委員会、国立大学法人福島大学 芸術による地域創造研究所)が、2014年10月1日(水)~26日(日)、福島県会津地方(喜多方市、湯川村)の8会場で、国内外の88人のアーティストを招聘して開催されます。

本年で記念すべき10年を迎える、福島現代美術ビエンナーレは、福島大学の「芸術による地域創造研究所」を母体に、2004年から隔年ごとにテーマを変えて、福島県各地で現代アートのフェスティバルを行ってきました。
その間、東日本大震災、福島第一原発事故が起こったことで、ビエンナーレの意義も大きく変わってきました。前回の2012年は、震災から1年半後に、福島で初めて行われた芸術祭であり、国内外から多くのアーティストが参加しました。放射能汚染の影響がまだ大きい中、数多くのアーティストの訪問とアート作品は県民に多くの勇気を与えました。

今回、2014年は、「氣-Circulation」、自然と人間の循環をテーマにし、震災から3年半が経ち、今なお様々な課題と立ち向かっている福島においてもっとも課題になっている食文化と環境の循環に注目をします。

今回の展示会場となる場所は、湯川村と喜多方市であり、「福島一小さな村」である湯川村は「米と文化の里」と呼ばれ、喜多方市は米の生産に加えて、お酒や味噌、おせんべいなど、米を元にした加工食品の生産で知られています。

湯川村は会津盆地の中心にあり、東に会津磐梯山を仰ぎ、北に喜多方市、南に会津若松市に囲まれ「会津のへそ」と言われています。内陸にありながら標高は180mしかなく、その寒暖差は、夏にはアスパラ、トマト、きゅうり、なす、スイカ、桃など野菜や果物が豊富に生産され、米の反あたりの収穫量は県内一を誇り、日本一の味と言われています。
また、村にある勝常寺は、平安時代、霊峰、会津磐梯山の麓で一大信仰地を築き、その名を都にまで轟かせ、同時代を生きた最澄と大論争を行った、法相宗の徳一上人によって開かれた古刹です。そして、平安時代初期の貴重な仏像が残存し、福島県では国宝が安置されている唯一の寺院でもあります。
さらに、江戸時代には、飢饉時の社倉制や、年金制度を初めて行い、日本の福祉政策の原点とも言われる、会津藩の名君、保科正之が治めた地でもあります。まさに、食文化や環境、今日の年金問題といった原点を考える「日本の課題のへそ」であり、現在と未来の日本を考える上においてこれ以上相応しい地はないと言えるでしょう。

その喜多方に残る米を貯蔵していた巨大な石蔵では、前回、福島空港で全長約6mの子ども像《サン・チャイルド》の展示をして話題となった、アーティストのヤノベケンジ氏が眼を閉じて座りながら瞑想し、太陽とともに目覚め立ち上がる純白のワンピースを着た巨大少女像《サン・シスター》を展示し、福島県民や世界中の人々への深い祈りと同時に、新たな希望のメッセージを発信します。
《サン・シスター》は、会期中、目を閉じて座る姿勢から、目を開いて大きな手を広げた立ち上がることで全長6mになります。
《サン・シスター》を照らす照明デザインを日本で初めての博物館専属の展示デザイナーで、展示照明のエキスパートである東京国立博物館の木下史青氏が担当し、石蔵の深い暗闇から立ち上がる少女像を幻想的に浮かび上がらせます。
木下史青氏は、2013年の東京国立博物館の東洋館のリニューアルオープンでは、古代エジプト、中国,朝鮮半島、東南アジアなどの美術品の展示照明を手掛け、大きな話題となりました。

また、日本画家の松井冬子、彫刻家の戸谷成雄、デザイナーの佐藤卓、写真家の瀬戸正人、コミュニティや地域との関わりを作品化する長澤伸穂、あいちトリエンナーレ2016の総合監督に就任が決まった、写真家で著述家である港千尋など国内外で活躍する幅広いアーティストが参加し、前回も参加したオノ・ヨーコ氏が、《福島のための空の曲 SKY PIECE for Fukushima》を展示します。
その他、88人の作家が、8会場で「気」と「循環」をキーワードに展示を行います。

是非、福島からアーティストが発信する、食文化と環境が循環する未来のヒントが詰まった展覧会に足をお運び頂ければ幸いです。


福島現代美術ビエンナーレ 2014-氣 circulate-

【会期】2014年10月11日(土)~10月26日(日)
【開催時間】10:00~18:00
【会場】道の駅あいづ湯川・会津坂下
【ワークショップ、講演活動 】
2014年8月1日(金)~10月31日(金)
道の駅あいづ湯川・会津坂下、JA会津いいで喜多方駅前石蔵倉庫、ガーデンホテル喜多方、旧嶋新商店三十八間蔵、大和田酒蔵 北方風土館、小原酒造、金忠絵本の蔵、喜多方市美術館

展示、上映
10月1日~26日 ビエンナーレ展 JA会津いいで喜多方駅前石蔵
10月11日~26日 ビエンナーレ展 ガーデンホテル喜多方、旧嶋新商店三十八間蔵、大和田酒蔵 北方風土館、
小原酒造、金忠絵本の蔵、喜多方市美術館、道の駅あいづ湯川・会津坂下
10月9日 豊穣の芸術 稲刈り祭 道の駅あいづ湯川・会津坂下、田んぼアート周辺
10月11日 アーティストトーク [ 喜多方市美術館、三十八軒蔵、金忠、大和川酒造 ]
  紙芝居「米食い長者」上演会 飯野和好、YONESUKE(福島大学) 金忠絵本の蔵
舘形比呂一 ダンスパフォーマンス JA会津いいで喜多方駅前石蔵
10月12日 豊穣の芸術 新米祭 湯川村道の駅10月18日一日湯川村DAY /ときたま映像上映 写真集
食堂めぐたま(東京都渋谷区東3−2−7)
10月19日映画祭(14:00~)
1.「Cousin Cousine / 従兄妹」von Maria Mohr(ドイツ)作
2.「生きてこそ」監督:安孫子亘
3.トークセッション&子どもたちの語り
   語り部 山田登志美 x 安孫子亘
   堂島小学校5年生 昔話クラブ / 関本和馬、山田花愛
  大和田酒造 昭和蔵(有料)
10月25日 おにぎりシンポジウム [ 道の駅あいづ湯川・会津坂下、人の駅 ]
湯川・マイ・ゼミナール / 米と食とメディアの研究会
10月26日 グランドフィナーレ [ 道の駅あいづ湯川・会津坂下 ]

ワークショップ・パフォーマンス
「田んぼアート」 吉田重信、猪俣淳行、唐沢優江、湯川村勝常寺念仏踊り保存会
「案山子をつくろう」湯川村ゆがわ幼稚園
「湯川米・ライフゼミナール」 福島大学
「会津地方の稲作文化の絵本の制作」 飯野好和、福島大学学生、8月25日、26日
                         喜多方 金忠(お米文化の絵本制作)
「お米のサンドアートでCMをつくろう!Welcome to 湯川村」 小暮美帆 9月3日、湯川中学校
「<氣>を豊穣の大地へ」 千葉清藍、9月29日 笈川小学校、勝常小学校
                書による葛飾の小学校との交流事業
「福島を旅する獅子舞」パフォーマンス 各種展示会場



【 事務局 】
福島現代美術ビエンナーレ実行委員会
〒 960-1296 福島県福島市金谷川1 福島大学 芸術による地域創造研究所 内
TEL・FAX 024-548-8226 ( 直通 )
E-mail : koichiw09@hotmail.com
HP : http://wa-art.com/bien/
Twitter : https://twitter.com/fuku2014bien
 

企業情報

企業名 福島美術ビエンナーレ2014
代表者名 渡邊晃一
業種 旅行・観光・地域情報

コラム

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