『真の自己実現をめざして』発売のお知らせ

報道関係者各位

『真の自己実現をめざして』発売のお知らせ

　『真の自己実現をめざして』が2014年10月1日にブイツーソリューションより発行、星雲社より発売される。

著者は、ヒマラヤなどでの登山経験の豊富な登山家であり、山岳事故の法律問題に詳しい弁護士でもある。
　社会的地位、資産、社会的成功を得ても、幸福感や達成感を得られない人が多い一方で、登山や冒険では、資産や能力に関係なく、幸福感や達成感を得ることができる。この点が、本書の問題意識の出発点になっている。
　今の日本では、多くの者が、がんばって働いても、達成感や幸福感を得られないことが多い。努力することは大切なことだが、競争社会では、全員が努力しても、全員が成功することはありえない。このことがわかっていながら、多くの者が、「がんばれば、誰でも夢を実現できる」ことを信じ、挫折する者が現れる。日本では、自己実現が、社会的成功を得るためのノウハウになりやすく、競争に勝った者だけが自己実現の対象になりやすい。自己実現は、能力に恵まれた者と超人的な努力をする者の特権になりやすい。
　しかし、自己実現は、個々人の内面的価値の実現であり、本来、成果や成功とは関係がない。自己実現は、社会的成功や才能に関係なく、また、がんばるという意識とも関係がない。自己実現は、自分のやりたいことを通じて、自己の可能性を追求する過程であり、それが、人間に達成感、幸福感、生きる意欲をもたらす。それは、ほとんどの者にとって仕事や社会的成功と関係がなく、意欲さえあれば誰でも可能である。
　この点について、著者は、自らのヒマラヤなどでの登山経験と、弁護士として、長年、多くの事件と人間を扱った経験から考察する。そして、現実の競争社会・格差社会の中で、自己実現的な価値を追求するためにはどうすればよいのかを考えた。そこでは、マスロー、ロジャーズ、ロールズ、アマルティア・センなどの著作のほか、心理学、社会学、経済学、哲学、法律、自然科学などの知識が必要になる。総合人間科学であってはじめて自己実現を考察することができる。

著者・溝手康史（みぞて　やすふみ）
　１９５５年、広島県生まれ。東京大学法学部卒業。弁護士。国立登山研修所専門調査委員、日本山岳サーチ・アンド・レスキュー研究機構理事など。ポベーダ（７４３９ｍ）、アクタシ（７０１６ｍ、初登頂）、フリーガ2峰（北極圏・バフィン島、初登攀）などに登頂。著書等に、「登山の法律学」（東京新聞出版局）、「山の法律学」、「続山の法律学」（雑誌「岳人」・東京新聞出版局発行に連載）、「登山の法的責任」（日本旅行医学会学会誌第７号）、「登山道の管理責任」（日本山岳文化学会論集８号）など。
　上記書籍、是非ともお取り上げいただけますようお願いいたします。

2014年10月1日初版第一刷発行　　定価756円（税込）　ISBN978-4-434-19640-9
発行所 ブイツーソリューション
　　　 〒466-0848 名古屋市昭和区長戸町4-40⇥
　　　 Tel 052-799-7391　Fax 052-799-7984
発売元 星雲社
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