ＨＡＲＭＯＮＹとアルゴスサービスジャパンが共同で公共機関ホームページの表示速度を計測する『ウェブ・ハザード・マップ』を公開。災害時のつながりやすさ確保に貢献。

株式会社ＨＡＲＭＯＮＹ（本社：兵庫県尼崎市　代表取締役　三井健司）とアルゴスサービスジャパン株式会社（本社：新潟県佐渡市　代表取締役　佐藤茂之）は共同で、ホームページ『ウェブ・ハザード・マップ』を立ち上げましたのでお知らせいたします。

大震災や風水害、テロ事件など、有事の際には避難指示など重要な情報を、官庁や都道府県など公共機関のホームページにアクセスして得なければなりません。今や公共機関のホームページは重要なライフラインのひとつと言えます。

しかし、そうしたタイミングでは多くの人のアクセスが集中するため、公共機関のホームページはつながりにくくなりがちです。普段から公共機関のホームページの「つながりやすさ」を計測し、いざという時にアクセスできるよう、改善をうながしていかなければなりません。

そのため、『ウェブ・ハザード・マップ』では東京23区や47都道府県などのホームページをリアルタイムで計測。その表示速度を公開しています。普段から表示の遅いホームページでは有事の際にアクセスが集中すると、極端につながりにくくなると考えられます。このデータを元に、各公共機関がホームページの環境を改善し、いざという時のアクセスしやすさ、情報の得やすさを確保するためにこのサイトを役立てていただけます。

『ウェブ・ハザード・マップ』アドレス
http://webhazardmap.com/


●『ウェブ・ハザード・マップ』で計測している公共機関ホームページ

東京23区、47都道府県庁、
20政令指定都市（札幌、仙台、新潟、さいたま、千葉、川崎、横浜、相模原、静岡、浜松、名古屋、京都、大阪、堺、神戸、岡山、広島、北九州、福岡、熊本）、
16中央官庁（内閣府、復興庁、防衛省、警察庁、国土交通省、経済産業省、厚生労働省、農林水産省、環境省、外務省、総務省、法務省、文部科学省、財務省、金融庁、消費者庁）

●計測方法

国内に設置したパソコンから、上記公共機関のトップページに定期的にアクセスし、
・表示速度（100分の1秒単位）
・トップページに掲載されている画像などパーツの数
・トップページのデータ量（キロバイト）
をリアルタイムに計測し、グラフ化して表示しています。

●災害とインターネットの関係

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、インフラが寸断される中、インターネットで多くの人が連絡を取り合ったことが注目を集め、インターネットそのものの普及を早めたとも言われています。

また2011年3月11日の東日本大震災では、ソーシャルメディアを地震の情報がかけめぐり、その情報伝達力が大きな力を発揮しました。

●ホームページの速度を決める主な要因

・サーバや回線などインターネットのインフラ
・ページの重さ（必要以上に重い画像など）
・ページに掲載されている画像などの点数

インフラが悪いと常に遅いホームページになり、有事の際にはまったくつながらなくある恐れもあります。特定の画像が重いなどが分かればその画像を軽くするなどでホームページの性能を改善することができます。近年では公共機関でも外部のASPサービスなどを利用していて、別ドメインからの情報取得に時間がかかる場合も見られます。

●公共機関の速度についての一例

現在『ウェブ・ハザード・マップ』で計測している東京23区のホームページでは、文京区は3.3メガバイトとかなり重いトップページながら、表示速度は1.32秒程度と比較的速く表示されます。これはネットインフラが良いなどによるものです。

一方、墨田区のホームページは4.1メガバイトと重く表示速度が11秒以上かかっています。このホームページでは災害時にアクセスが集中すると、表示されなくなってしまう危険性があると言えます。


『ウェブ・ハザード・マップ』アドレス
http://webhazardmap.com/


▼株式会社ＨＡＲＭＯＮＹ
2005年設立、インターネット黎明期から解析を続けてきたノウハウを投入し、年間20億ページビュー・500サイト以上を指導するアクセス解析サービスのほか、コンサルティングやサイト改善・構築事業も展開。成果を出す専門家として知られる。
http://www.harmony-corp.co.jp/

▼アルゴスサービスジャパン株式会社
2012年設立、定点観測によるオンラインビジネス性能の第三者検証・データ解析ツール「ARGOS」事業を展開。ECサイトやオンラインゲーム企業などのユーザのほか、大手モバイルキャリアやスマホアプリ大手企業も利用する。
http://www.argos-service.com/