初公開「7.7人に1人」という世界最低水準の現実 - チベット難民の大学進学率の調査結果 -

日本では受験シーズンであるが、同じアジアのチベット難民において調査した大学進学率(短大含む)は最貧国ネパールを下回る12.86%であることが判明した。難民社会の厳しい現実は優秀な専門的人材を輩出するのに困難な環境であることが、改めて浮き彫りとなった。

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2015年2月17日(火)
報道関係各位
特定非営利活動法人 レインボーチルドレンジャパン
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「7.7名に1名」という世界最低水準の現実が浮かび上がった
- 初公開チベット難民の大学進学率の調査結果を発表 -
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途上国における高等教育支援を行う、特定非営利活動法人 レインボーチルドレンジャパン(所在地:奈良県生駒市、理事長:石川辰雄)は、チベット難民の大学進学率の調査を実施しましたので結果を発表します。


【調査結果】
テーマ:「チベット難民の大学進学率2014」
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/4431

■7.7名に1名という世界最低水準の現実が浮かび上がった
2014年に12年生(高校3年生に相当)を卒業した約1400名のうち、その先の高等教育へ進学した生徒数はわずか約180名に止まりました。進学率12.86%、7.7名に1名という厳しい現実です。チベット難民社会では自力で進学させることができる家庭は皆無で、奨学金を獲得できるかどうかが大学進学の鍵となります。しかし進学希望約500名に対する奨学金枠は約180名という狭き門であり、主には12年生時に実施される統一試験の結果で上位から選出されることとなる。

■アジア最貧国ネパールを下回る結果であった
ネパールの大学進学率は14.49%(2012年UNESCO)であり、チベット難民はそれを下回る結果であった。しかし、実は前年度より倍増したのである。チベット難民の前年度までの大学進学数は100名を下回っていたので、率にすると5%台であり実質世界最低水準であった。しかし、現政権の高等教育を推進する政策が2013年より始まり、奨学金枠の増加によって2倍を上回る結果を得られた。これにはレインボーチルドレンが支援した20名も含まれる。


【まとめ】
進学できない約9割は軍隊か寺院か無職の選択を余儀なくされる。難民社会では職業はほとんどないため、進学できなかった約90%の若者は、インドの軍隊へ入隊するかチベット寺院へ入り生活を守ることになる。中等教育終了までチベット学校で高度な教育を受けることができても、それが活かされない厳しい難民社会の現実がそこにある。国を失ったチベット難民が、その伝統的な文化を守っていくには専門的な人材が必要である。諸外国の奨学金支援に頼るしかない現状であるが、レインボーチルドレンはその一翼を担っていきたい。


【調査概要】
調査目的:高等教育支援をしているチベット難民の大学進学実態を把握するため
調査対象:2014年に中等教育を卒業した1400名
調査時期:2014年10月
調査方法:中央チベット政権(CTA)教育省へのヒアリング



【特定非営利活動法人 レインボーチルドレンジャパンについて】
住所:〒630-0226 奈良県生駒市小平尾町107-24
代表者:理事長 石川辰雄
設立:2013年4月4日(2012年1月活動開始)
Tel:090-5462-1091
URL:http://rainbowchildren.holy.jp/
事業内容:途上国における高等教育支援

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企業情報

企業名 特定非営利活動法人レインボーチルドレンジャパン
代表者名 石川辰雄
業種 教育

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