農家と農業をしてみたい人のマッチングサービス「農ホリ」のサービスを開始しました。

＜背景＞

農家さんの抱える課題の１つに人材不足があります。特に農業は天候や病気により収穫量が年によって前後することがあり大規模生産法人などを除き個人の農家さんでは人材を雇用することが難しいと言われています。また収穫や定植などの繁忙期は人出が足りなくなりますが、農作物を育てていない端境期があり年間で人材を雇用することが難しいということもあります。更に今まで一家総出で行っていた収穫などの農作業も、近年の若者の田舎離れが進み家族が帰省して農作業を手伝うということも難しくなっています。そのため農家さんは忙しい時期に十分に人材を確保できないということが課題になっています。

また一方で新規就農を希望する方が増えていますが、新規就農するにあたり農業のスキル・知識の習得という部分が課題になっています。また定年退職後に田舎で農業をしながらのんびりとした生活を希望される方も増えており、その準備として土地を間借りして家庭菜園を楽しむという方も増えています。

そのような農家さんとこれから農業をやってみたいという方をマッチングすることで、農家さんの人手不足を解消し農業をやってみたい方に対して知識・スキルを習得する場を提供します。

＜サービスの特徴＞

①農ホリ参加者は無料で参加できる

農ホリに参加される方から費用は一切頂きません。そのためご夫婦での参加やグループでの参加もしやすく、気軽に農作業を始めることができます。

②農作業だけでなく農家の暮らしが体験できる

農ホリは滞在型の農業体験であるため、農作業だけでなく農家さんの作る食事を食べたり、農家さんの生活を体験することができます。そのため農作業体験以上のよりリアルな農家体験が可能となります。

③滞在日数に応じた料金体系

農家さんかは農作業(労働)に対して食事と宿泊を提供し、参加者に対して労働賃金をお支払いすることはなくサービス利用料金のみとなっています。サービス利用料金は参加者の滞在日数によって異なりますが１人数千円です。そのため、農家さんはアルバイトを雇用するよりも安く人材の確保が可能になります。

＜農ホリ　サイトイメージ＞

＜今後の展望＞

今後は農家さん同士の人材の融通も視野に入れサービスを展開していきます。例えば夏~秋にかけて忙しくなるナシ農家さんの端境期は冬であり、逆にみかん農家さんの端境期が夏となります。このように農家さん同士の繁忙期と端境期のギャップを利用することでより農家間の人材融通を効かせることを考えています。