イーソルのマルチコアプロセッサ対応TRONベースソフトウェアプラットフォームが、アイエイアイの小型産業用ロボット向けプログラムコントローラに採用
イーソル株式会社は、株式会社アイエイアイ社製小型産業用ロボット向けプログラム運転多軸コントローラ「XSELシリーズ」に、イーソルのリアルタイムOSベースソフトウェアプラットフォーム「eSOL Platform」が採用されたことを発表します。eSOLプラットフォームの中核である、μITRONの性能とアーキテクチャを引き継ぐマルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」により、μITRONベースのソフトウェア資産の9割をスムーズに再利用し、プラットフォーム移行のコスト削減を実現しました。さらに、eT-Kernel Multi-Core Editionの「ブレンドスケジューリング」技術により、モータ駆動等に不可欠な厳格なリアルタイム性を達成しながら、システム全体の多機能化とスループットを向上できました。
2016年4月27日
報道関係者各位
イーソル株式会社
アイエイアイの小型産業用ロボット向けプログラムコントローラに、イーソルのマルチコアプロセッサ対応TRONベースソフトウェアプラットフォームが採用
~μITRONベースのソフトウェア資産を9割再利用し、プラットフォームの移行コストを削減~
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、株式会社アイエイアイ(以下アイエイアイ)社製小型産業用ロボット向けプログラム運転多軸コントローラ「XSELシリーズ」に、イーソルのマルチコアプロセッサにも対応したリアルタイムOSベースソフトウェアプラットフォーム「eSOL Platform」が採用されたことを発表します。
イーソルは「第19回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」(会期:2016年5月11日(水)~13日(金)、会場:東京ビッグサイト(東京・有明))のイーソルブース(ブース番号:西5-32)にて、アイエイアイのコントローラを利用して3軸組み合わせのユニットと円形迷路を載せた回転軸を制御する「迷路」デモを実演します。
アイエイアイは、今回約10年ぶりに行ったハードウェアプラットフォームの移行にともない、イーソルのμITRONの性能とアーキテクチャを引き継ぐマルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」をコアとするeSOL Platformを採用しました。これにより、μITRONベースのソフトウェア資産の9割をスムーズに再利用し、プラットフォーム移行のコスト削減を実現できました。さらに、eT-Kernel Multi-Core Editionの「ブレンドスケジューリング」技術により、モータ駆動等に不可欠な厳格なリアルタイム性を達成しながら、システム全体の多機能化とスループットを向上できました。
XSELシリーズは、コントローラと周辺機器との通信も可能なプログラマブル・コントローラです。単軸・直交ロボット用(1~8軸)タイプとスカラ(水平多関節)ロボット用タイプがあり、機能要件に合わせた選択や組み合わせが可能です。DeviceNet、CC-Link、イーサネットといった各種フィールドネットワークに対応しています。非常時のモータ駆動源遮断や対ノイズ性能の向上など安全機能を強化し、EU加盟国へ輸出できることを示すCE(Communauté Européenne)基準を満たしています。単軸・直交ロボット用タイプは、1台で最大8軸の補間動作を制御できます。
XSELシリーズに採用されたeSOLプラットフォームは、マイコン、シングルコアからマルチ・メニーコアプロセッサまでスケーラブルにサポートするリアルタイムOSをコアに、ネットワークプロトコルやファイルシステム、USBスタック、GUIなどの各種ミドルウェア、開発ツール「eBinder」、およびプロフェショナルサービスで構成されています。今回採用されたマルチコアプロセッサ対応のTRONベースリアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」は、ひとつのシステム/OS上で、高いスループットを達成するSMPのメリットと、シングルコア向けソフト資産の再利用やリアルタイム性の保証を可能にするAMPのメリットの両方を実現できる、独自の「ブレンドスケジューリング」機能を搭載しています。
▽XSELシリーズ詳細: https://www.iai-robot.co.jp/product/control/xsel.html
▽株式会社アイエイアイ ウェブサイト: http://www.iai-robot.co.jp/
株式会社アイエイアイ 開発部 ご担当者様 のコメント
「イーソルのeT-KernelをXSELシリーズに採用した決め手は、TRONベースリアルタイムOSとして多彩な採用実績があり、その実績により実証された高いリアルタイム性とμITRON資産の流用の容易性でした。また、BSP(Board Support Package)やミドルウェアなど、XSELシリーズの開発を行うにあたり必要な環境が統合化され、eSOLプラットフォームとして提供されるので、開発着手が容易であることも魅力の一つです。eSOLプラットフォームにより、本来のアプリケーション開発に注力でき、効率的に開発を進めることができました。」
イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント
「アイエイアイ様のXSELシリーズコントローラにeSOLプラットフォームを採用していただき大変光栄です。eT-Kernelは、高いリアルタイム性や信頼性から、信頼性が求められる組込みシステムで多く採用されています。産業機器向け機能安全規格IEC 61508の最高安全度レベルSIL 4の第三者認証も受けています。TRONアーキテクチャをベースとし、シングルコアからマルチコアまでをサポートするeT-Kernelにより、将来の製品仕様の変更や拡張に対してもスケーラブルな対応を支援します。」
<補足資料>
▽ eSOL Platform詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/lineup_rtos.html
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です
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企業情報
企業名 | イーソル株式会社 |
---|---|
代表者名 | 長谷川 勝敏 |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
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