ソルベイの「Technyl PA6.6」および「Technyl eXten PA6.10」が飲料水の接触用途に関する認証を取得

日本・東京 - 2016年5月10日 - 高度なポリアミドソリューションのグローバル・リーダーであるソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスは、Technyl PA6.6およびTechnyl eXten PA6.10が、水道配管設備など飲料水に接触する用途への適用について、世界各国の認証機関より認証を取得したことを発表します。認証を受けた規格および国は、NSF-61（米国）、WRAS（英国）、ACS（フランス）、KTWおよびW270（ドイツ）です。

ソルベイは、欧州と米国の双方で認証された材料を提供する世界で数少ないサプライヤーの一つです。この認証取得によってソルベイは、飲用水に接触する配管部品を必要とする世界中の顧客に対して、各地域の法規制を満たす製品を提供できることになります。本製品の主な用途としては、ポンプ、水道メーター、マニホールド、ジョイント、バルブ、ボイラー（給湯機）、フィルターといった水道関連製品があげられます。Technyl PA6.6材料は、米FDA（食品医薬品局）の承認を受けているほか、水道用途に向けた全てのTechnyl製品群は、欧州の規格である(EU) 10/2011「食品と接触することを意図するプラスチック素材及び製品に関する委員会規則」に適合しています。

ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックス、Global C&E（Consumer & Electrical）Market DirectorのWilson Chanは、「水道設備業界では、安全性と健康を守る目的から厳格な基準を設けており、特に水に直接触れる製品や材料を非常に厳しく管理しています。当社では顧客と協働し、上水道システムからの有害物質流入に対する潜在リスクから水道利用者を守るソリューションを開発しています。」としており、加えて「主要市場の認証を取得したソルベイのTechnyl®を水道用途向け材料に利用することで、水道関連製品の設計および承認にかかる時間を大幅に短縮することができます。」とコメントしました。

水道設備業界においては、厳しい規制や顧客ニーズを満たすと共に、コストや性能の課題を克服する優れたソリューションが求められています。PA（ポリアミド）をベースとするTechnyl製品群は、ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスの金属代替材料に関する専門技術が活かされており、従来材料である真鍮、銅、非合金スチールやアルミニウムよりも優れた多くの利点を提供します。ソルベイのTechnyl製品群は、金属材料にみられる電解腐食のリスクが無いため、コスト低減に寄与すると共に、厳格化する飲料水の鉛含有量規制を遵守できるといったメリットもあります。

ソルベイのTechnyl eXten（PA 6.10）材料はPA6.6と同等の利点に加えて、高い機械的性能を維持する上、より低い吸水性、非常に優れた寸法安定性および耐塩素性を有しています。これらに加えて高耐熱性や長寿命といった特性を発揮するPA 6.10材料は、標準PA 6.6材料よりも高い性能が求められる用途に利用することができます。

ソルベイは、材料選定から先進の設計シミュレーション、物理的な部品性能試験まで、お客様の開発を幅広くサポートしています。ソルベイが大規模な投資によって整備した研究開発ラボは、上市期間の短縮に貢献すると共に、世界の水道設備業界においてますます増加する性能向上へのニーズに対応します。