【異音発生時は要注意】デジタルデータリカバリーがRAID1を構成するHDD2台両方に物理障害が発生している機器からのデータ復旧に成功。

デジタルデータリカバリー(デジタルデータソリューション株式会社、本社:東京都中央区、代表取締役:熊谷聖司)は、RAID1を構成するHDD2台両方に物理障害が発生し、異音まで聞こえる機器からのデータ復旧が成功いたしました。1台は磁気ヘッド破損後の通電による悪化で手が施せない程の重度障害「スクラッチ」が発生しており、もう1台は磁気ヘッド障害により認識しない状態でした。具体的な復旧作業のご説明とともに、異音が発生した機器への注意点と対処法を公開いたします。

国内9年連続日本No1のデータ復旧件数(※1)を誇るデジタルデータリカバリー

(デジタルデータソリューション株式会社、代表取締役:熊谷 聖司)。

同社は最先端のデータ復旧技術と設備を保有し、累積ご依頼件数116,289件以上(※2)、RAIDサーバ復旧実績年間1,200件以上、データ復旧率 96.2%(※3)という世界でも有数の高い復旧技術を保有する、データ復旧業界のリーディングカンパニーです。

当社では『1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧します』を使命に掲げ、官公庁や上場企業様を中心にデータ復旧を行っています。

 

デジタルデータリカバリーでは日々データ復旧をご希望のお客様より多くのご依頼をいただいております。冗長性を保つためのRAIDであっても、複数台のHDDに物理的な破損が発生してしまった場合、後がない復旧作業が強いられることがあります。この度復旧のご依頼いただいた機器は、RAID1を組んだHDD2台両方に物理障害があり、1台は重度のスクラッチ障害により手の施しようがありませんでした。さらに、残されたもう1台のHDDからデータを復旧するには難易度の高い復旧作業が必要でした。

 

【異音発生機器の障害特徴】

お客様からお問合時に伺った機器の状態は「RAID1を組んだHDD2台ともカチカチと音がしており、認識しない」とのことでした。HDDは故障した際、異音によりアラートを生じさせる場合があります。異音は機器や障害により異なり、「ジージー」「カタカタ」といったものから、ビープ音など多岐に渡ります。今回のような、「カチカチ」「カタカタ」する異音の正体は、HDDの磁気ヘッドが異常な往復動作を繰り返し、磁気ヘッドが搭載されたアームがストッパーに何度も当たることで鳴る音です。磁気ヘッドの異常動作は85%が物理障害によるもので、うち62%は磁気ヘッド障害、8.8%は不良セクタが原因とされております。(2015年4月当社調べ)

ご相談いただいた機器は初期診断の結果、2台とも磁気ヘッド障害との診断が下されました。

 

【実際の機器状況と復旧内容】

ミラーリング構成のRAID1のため、2台のうち、どちらかのHDDから無事にデータが取り出せれば良い状態です。しかしながら、カチカチ音がする場合は重度障害のケースが数多くございます。そのため、当社の中でも経験・知識共に豊富な技術員が作業に当たりました。

 まずはHDD2台共、通電した際の音を再確認し、症状の重さを聞き分けることで先に作業にあたるHDDを決めます。通電音を頼りに、比較的軽度と判断した2台目のHDDから復旧作業を進めることになりました。通電音の微細な違いから、ただ磁気ヘッドを交換するだけでHDDを認識させることはできないと判断した技術員は、ファームウェアの解析を行うことに致しました。

まず、約8,000台あるドナーHDDから壊れた部品と交換する為に適切なものを選出し、交換作業を行いました。更にファームウェアを解析したところ、基盤破損の可能性が高いと判断いたしました。そこで、基盤内部の情報を抜き出し、ドナー部品に上書きしましたが、残念ながらHDDは認識しませんでした。この段階で技術員は基盤内部のファームウェア、もしくはインターフェース破損の可能性があると障害の根本原因をさらに絞ります。しかし、お客様の機器は基盤のファームウェアが書かれているチップが無かったため、特殊な手法を用いて基盤内のファームウェアの情報を再構築いたしました。無事にファームウェアの情報が基盤と一致することでHDDが正常に認識し、クローンの作成を行ったところ、99.9%でコピーが完了いたしました。お客様のご希望のデータも問題なく抽出でき、新しい外付けHDDにデータを移すことで無事にデータをご納品することができました。

 

【復旧成功の要】

今回の復旧作業ではファームウェアを解析し、修復する高い技術力が必要不可欠でした。当社の中で難易度をAレベルと位置付けている内容で、ごく一部の技術員のみが保有している技術です。ドナーを使ったファームウェアへのアクセス方法、基盤内部のファームウェアへのアクセス方法などの技術は、HDDの基本概念を理解しているだけでは応用できません。同じような症例を何百件と実際に着手し、経験を積むことでようやく身に付く技術です。

当社では復旧作業の難易度を6段階にレベル分けしています。最高難度のレベルSから軽度のレベルEまであり、レベルSからBまでを「プレミアムゾーン」と呼んでおります。このプレミアムゾーンとは、日本国内で当社でしかデータ復旧ができない独占領域と定めており、プレミアムゾーンの障害を復旧出来るエンジニアを「プレミアムエンジニア」と呼んでいます。この度の復旧作業はプレミアムエンジニアが最初から復旧作業に当たったことで最善の方法を用いることができ、無事にデータを復旧することができました。

 

【重度障害「スクラッチ」につながる異音には要注意】

1台から無事にデータを復旧できたため問題ございませんでしたが、もう1台はデータが保存されているプラッタ上の全面に傷がついていました。プラッタ上につく傷は、磁気ヘッドがプラッタに擦れて生じることから「スクラッチ」と呼ばれており、HDDの障害の中でも重度障害に当たります。磁気ヘッドの破損後にも通電を続けると、症状の悪化によってスクラッチ障害に発展する可能性があります。また、強い衝撃をHDDが受けることにより磁気ヘッドがプラッタに接触して発生することもございます。今回は前者の磁気ヘッド破損の症状悪化が原因と考えられます。万一、お客様が当社にご依頼いただく前に、さらに通電を続けてご自身で症状の原因を模索されていた場合、無事にデータを救い出すことができた2台目のHDDも症状が悪化し、スクラッチ障害に発展していた可能性がございます。

 

[解説:スクラッチのついたプラッタの写真]
今回の機器は上部の写真より悪化した状態でプラッタの厚みが薄くなっておりました。
スクラッチがある場合にも、当社ではスクラッチのないプラッタ上からデータを救い出す技術がございますが、
このように全面が削れている場合、手を施すことができるデータ復旧業者は存在しません。
いかにスクラッチが恐ろしい障害かお分かりいただけるかと思います。

 

 

【異音発生時こそデータ復旧のプロの見極めが要】

異音がした場合はすぐに通電を避け、データ復旧業者に相談すべき状況と捉えてください。

1)クリーンルーム内で物理作業が行われているか

HDDの物理復旧はクリーンルームと呼ばれる無菌手術室と同様の特殊な環境でのみ行うことができます。HDDの内部は少しの埃の付着でも故障するほどに精密で繊細です。データ復旧業者をお探しになる際には“開封作業が必要な物理復旧作業がクリーンルーム内で行われているかどうか”を是非ご確認下さい。

2)同じ症状の起きた機器からの復旧実績があるか

データ復旧業者でも症状を確認のために通電は避けられません。特に今回のように、部品を交換するだけでは復旧できないような症状の切り分けは難しいため、当社ではトップレベルの技術員が担当しております。通電行為はHDDに負荷がかかり症状が悪化する可能性が高まるため、”症状を見誤らずに復旧作業に当たることができ、実際の復旧実績がある程の技術力を保有しているか”を見極めることが肝心でございます。

 

一般的にHDDの平均寿命は3年から5年と言われております。まさに今回は約8年前から使用している機器であったことから、経年劣化がことの発端と考えられます。万一、長年HDDをそのまま使用し大事なデータを保存しているという方は、RAID機器であってもデータを失う可能性が高まるためバックアップの作成やHDDの交換をお勧めいたします。

 

既にトラブルによりデータの損失が危ぶまれている方は、是非デジタルデータリカバリーにお問合せください。症状や機器に合わせた専門のアドバイザーがご案内いたします。

 

【フリーダイヤル 364日24時間電話可能】

個人のお客様:0120-706-332

法人のお客様:0120-923-117

RAID・サーバ専用ダイヤル:0120-921-055

 

【RAID/サーバ機専用 出張サービスに関する詳細はこちら】

http://www.ino-inc.com/restore/onsite.html

 

デジタルデータリカバリーのトップエンジニアがRAIDトラブル時の対処法や過去の復旧事例を公開しております。ぜひこちらもご活用ください。

【データ復旧のプロ直伝。RAIDトラブル時の対処法】

http://earth0614.seesaa.net/

 

【RAID復旧事例ブログ】

http://ameblo.jp/mercury0614/

 

デジタルデータリカバリーは、皆様のご支持により、データ復旧業界において9年連続でご依頼件数国内1位の実績を残しております。データの重要性がますます高まる昨今、データ復旧サービスは欠かせないものとなって参りました。

今後も技術の向上に邁進し、データ復旧をご利用頂く全てのお客様に御満足頂けるよう成長し続けていくことをお約束いたします。

 

■デジタルデータリカバリーサービスサイト

http://www.ino-inc.com

http://www.ino-inc.com/s 【スマートフォン専用ホームページ】

 

■デジタルデータリカバリーとは

デジタルデータソリューション株式会社が運営するデータ復旧サービスの名称。

2007年~2015年 9年連続復旧実績No.1(第三者調査機関調べ)

平成11年6月14日に設立。

その後、高度な復旧技術とスピード、丁寧な対応で年々業績を伸ばす。

現状で満足することなく、1人でも多くのお客様の、1つでも多くのデータを、

1秒でも早く最も安全に復旧するため、デジタルデータリカバリーは復旧率と復旧スピードにこだわり続けます。

 

■お取引実績につきまして、掲載の許可を頂いたお客様に関しては、コチラに掲載させていただいております。

 

http://ino-inc.com/voice/voice.html

※1 第三者機関調べ

※2 2016年1月時点

※3 データご納品件数/データ復旧ご依頼件数 2016年1月現在 当社調べ

 

 

【本件に関するお問い合せ先】

企業名:デジタルデータソリューション株式会社

サービス名:デジタルデータリカバリー

担当者名:中嶋 真理子

TEL:03-6264-1515

Email:mteam@ino-inc.com



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企業情報

企業名 デジタルデータソリューション株式会社
代表者名 熊谷 聖司
業種 その他サービス

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