創業大正13年、国内唯一にして最後のランプ屋の5代目女職人が守り伝えたい、世界が認めたハリケーンランプの「灯」

大阪府八尾市でハリケーンランプ(ランタン)を製造する株式会社WINGED WHEEL(ウィングド・ウィール)は、日本で唯一のハリケーンランプメーカーです。創業大正13年の灯を守り続けるのは5代目の女職人・別所由加(27)で、これまで和風総本家、日経新聞など30以上のメディアに取り上げられてきました。現在、後継者不足などの理由から部品の製造工程など失われている情報も多く、金型の手入れも追いつかないのが現状で来春にも部品が底を尽くものもあります。しかし当社のランプを3年以上お待ち頂いているお客様もいらっしゃる事から、製造を継続できるよう、今回クラウドファンディングを活用して金型の修復代を募る事に致しました。本プロジェクトの募集締め切りは2016年9月29日。1口5,000円から支援ができ、支援額に応じてキャンドルセットや工場見学の招待、現品1点限りの貴重なランプなどのお礼をご用意しています。

日本でただひとつ。

最後の日本製ハリケーンランプの灯を絶やさないために。

クラウドファンディングによる金型修復代の支援をお願いします。

プロジェクト詳細:https://faavo.jp/osaka/project/1445

【ハリケーンランプ  FAAVO】で検索して下さい。

 

大阪八尾にある株式会社WINGED WHEELの別所由加です。

私は5代目であり、代表取締役兼、日本で最後のランプ職人です。

左:5代目別所由加 右:4代目母・二三子

 

大正13年から続く当社のランプ作りは、

当時世界中で使用されたハリケーンランプから始まりました。

 

ハリケーンランプとは、その名の通り「嵐の中でも消えないランプ」で、

馬小屋やビニールハウスなどで使用されており、

北海道の馬小屋では、繊細な馬が夜中に風に吹かれ暴れるランプの炎に怯える為、

安定した炎で照らす当社のものに全て変更し使用されたという逸話があります。

 

その安定した灯を生み出す当社のハリケーンランプは

その性能から「完成された形」と言われ

創業から今日まで一度も形状の変更はありません。

 

ハリケーンランプの製造はブリキの一枚板からプレス工程を経て、

当社専用の機械と手加工で各パーツを組み立てていき、

全行程数は約300程あると言われています。

 

今回私がクラウドファンディングに挑戦したのは、

唯一の日本製であるハリケーンランプを守っていく為です。

 

ハリケーンランプ

ハリケーンランプ製造の要。プレス金型を修復したい。

実はハリケーンランプ作りのノウハウは記録として一切残っておらず、

私は昭和25年に当社に入社した工場長から教わり、

それでも分からないことは自分自身で試行錯誤し、解明しなければなりませんでした。

 

代表取締役に就任してから今日まで、

私はハリケーンランプのパーツを組み立てる作業のみを行ってきました。

というのも昔ランプが大量生産大量消費だった時に作られていたパーツが大量にあった為、私の代まではパーツ製造は必要なかったのです。

しかし遂に各パーツが底をついてきました。

 

そこで問題になってきたのが製造の要であるプレス金型です。

いざ作業をしようと金型を見れば深絞りと呼ばれる、

作業としては非常に難しい、品物を深く絞る金型に

ガイド(金型の上と下を正確に取り付ける為の案内)はなく、

しかも以前の職人によって破壊されているものや、刃がかけているものまで出てきたのです。

 

ガイド付き金型例

 

ガイドなし金型

 

ガイドなし金型がこんなにもたくさんあります。

今後、ハリケーンランプを製造し続けるのに、

これらの金型の修復が、必要不可欠です。

 

しかし、この修復は専門の方でも手を上げてしまうほど困難なもので、

費用も通常より多くかかってしまい、

当社だけではまかないきれない額となってしましました。

 

その修復費を、皆さまのご支援でお助けいただけませんでしょうか?

 

今回修復を考えている金型

修復が必要な金型一覧

全部で30点あり、総額で約450万円ほどかかります。

今回は、特に修復が急務の13点に絞り、

修復に取り掛かりたいと考えています。

この修復で長くお待たせしているお客様へのお届けが可能に。

現在3年もの間納品を待っていただいてるお客様がいます。

OnlineShopでは50人のお客様に半年待ちでご予約いただいております。

 

金型を改善することにより、以前より作業をスムースに行うことが出来るようになり、

製造数量をふやすことができ、

このようにお待たせしてしまう状況が改善されます。

日本で最後の1軒となったランプ屋。

当社では現在ハリケーンランプのみならず、

洋燈と呼ばれるランプのバーナーや、オイルランプといったランプ製品全般を製造しています。

 

オイルランプ(左)・バーナー(洋燈)(右)

どうしてハリケーンランプ屋だった当社が他のランプ作りを行うことになったのか。

それはランプ作りが大阪の地場産業であった時代、

しかし電気の台頭で次々に同業者が廃業されていった時の事です。

 

その当時ランプ屋はハリケーンランプ屋とバーナー屋がありました。

あるバーナー会社の社長が当社に訪れ、

「お前のとこはハリケーンランプがあるから生き残っていけるやろう。

どうかランプの炎を絶やさないでほしい」と金型を当社に託していったのです。

最盛期の頃の弊社。職人・従業員は200人以上。たいへん大きな工場でした。

 

 

そこから3代目が更に改良を重ね、

ハリケーンランプと同様に安定した美しい炎を生み出すバーナーの製造を開始しました。

 

ランプはガスとバーナーいう2つの技術を組み合わせて製造する為、

両方ノウハウを持つ当社はハリケーンランプから洋燈・オイルランプと

様々なランプ作りが可能でした。

 

ハリケーンランプには私の先祖の強い意志が、

そして当社の機械や金型には大阪のランプ屋の願いが宿っているのです。

 

私の祖父・3代目です。

 

暗闇に炎があると人は自然に炎の周りに集い合い

恋人たちは炎の揺らめきが映った瞳に恋をする

家族は時々電気を消してらんぷの炎を見つめながら語り合えば良い

きっと素敵な家族になれる

三代目の言葉

 

 

これから先もランプのファンの皆さまや直火の灯に魅力を感じて下さる方がいる限り、

WINGED WHEELはランプの製造を続けていきます。

 

 

日本唯一のハリケーンランプを守るため、

皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

#500(左)と#350(右) 番号の違いは大きさの違いです。

 

クラウドファンディングのプロジェクト詳細

https://faavo.jp/osaka/project/1445



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企業情報

企業名 株式会社NFL
代表者名 川辺友之
業種 ネットサービス

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