今まで「歳のせい」だと感じていた症状は、男性の更年期障害である可能性も。eヘルスケアが『男性更年期障害に関する消費者・医師調査』の結果を公開
この夏に株式会社eヘルスケアでは、30歳以上の男性および、医師に対して男性更年期障害に関するアンケートを実施いたしました。一般男性の中には「集中力が低下」「疲れやすい」といった症状を感じても、男性更年期障害の認知度が低いため医療機関に出向く方は少なく、医師側の想定との隔離が見られました。
日本最大級の医療機関検索サイト『病院なび』を運営する株式会社eヘルスケア(所在地:東京都千代田区、代表取締役:デービット・リーブレック)は、医師に対するアンケート・コミュニケーションツールの提供および医師に対する各種調査を行う株式会社ヴォイス(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:南部博之)と共同で、男性更年期障害に関する調査を実施いたしました。
女性の更年期障害と同様に、男性ではテストステロンの低下によるLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)の研究が進んでいますが、その認知や治療率は女性と比べて低いと言われています。本調査は、男性更年期障害に対する認知や理解、治療実態を把握することを目的として、医師および一般消費者に対して実施されました。
調査の詳細は、病院なび特設ページに公開しています。
▼今まで「歳のせい」だと感じていた症状は、男性の更年期障害である可能性も。|病院なび:https://byoinnavi.jp/service/tokusyu004/
■調査結果の概要
30歳以上の男性を対象とする一般の方々に対するアンケートでは、男性更年期障害の主な症状や治療法を知っている人は1割未満で年齢に関わらず認知が低い中、3割以上の方々が男性更年期障害の症状を4つ以上感じているにも関わらず、半数近くは男性更年期障害を認知していない結果が出ました。
また、医師に対する調査では、代表的な更年期障害の症状として「無気力」「集中力が低下」「怒りやすく、イライラする」「性欲が低下」などの精神的な症状、「寝つきが悪い、眠りが浅い」など睡眠関連の症状が挙げられました。
さらに医師は、日本人男性の2割以上が生涯において男性更年期障害の症状を感じると考えており、これは人口比で計算すると約1,000万人が該当します。医師一人あたりの男性更年期患者数は2.9人、一般消費者への調査において実際に男性更年期障害と診断された患者の割合は0.5%程度であり、受診する側と診察を受ける側のミスマッチが生まれていることがわかります。
■調査結果の詳細
<いずれの年代でも、半数以上が「男性更年期障害」を知らない>
一般消費者への調査では、男性更年期障害に関する認知程度を質問しました。その結果、全体では60%が「全く知らない」と回答し、34%が「名前を知っている程度」と回答しました。主な症状や治療法を知っているのは6%程度にとどまり、認知の低さを窺うことができます。年齢が高くなるにつれ認知が高まる傾向にありますが、症状や治療法を知っている割合は1割未満と大きく変わらない結果となりました。
<男性更年期障害に該当する症状の中で代表的なものは「イライラ」や「集中力の低下」、「性欲の低下」>
医師に対して、更年期障害の代表的な症状について質問したところ、「無気力、やる気がない」(44%)が最も多く、「怒りやすく、イライラする」(36%)、「集中力が低下」(34%)、「性欲が低下」(32%)、「寝つきが悪い、眠りが浅い」(31%)が多く回答されました。
同様の質問を一般消費者に尋ねたところ、「寝つきが悪い、眠りが浅い」を感じている対象者が25%と最も多く、次いで「集中力が低下」(20%)、「怒りやすく、イライラする」「無気力、やる気がない」(ともに16%)、「性欲が低下」(15%)が回答されました。
<4症状以上が該当する対象者も、半数程度が男性更年期障害を知らない>
一般消費者からの回答を更年期障害に該当する18の症状について、現在その症状を感じているかどうかを尋ねたところ、患者1名あたりが感じる平均症状数は2.7症状でした。また、「4症状以上を感じている」と答えたのは32%にも及びました。また、「4症状以上感じている」対象者においても46%が男性更年期障害を「全く知らない」と回答しています。
<日本人男性全体の23%は生涯で更年期障害の症状を感じるが、受診するのは10%に満たない>
医師への調査では、日本人男性全体のうち何割が生涯において更年期障害の症状を感じるかを尋ねました。平均は23.9%で、この値を30歳以上の男性約4,400万人(平成28年2月人口推計確定値)に当てはめると、およそ1,000万人が生涯において更年期障害の何らかの症状を感じていることになります。
症状を感じる男性の何割が医療機関を受診するかを尋ねたところ、医師全体では9.5%、1年以内に男性更年期障害患者の診察経験がある医師では11.7%が平均でした。1,000万人のうち、95万〜117万人程度が医療機関を受診している計算となります。
<直近1年間で男性更年期障害患者の診察・治療経験を持つ医師はおよそ3割、平均患者数は2.9人>
724名のうち351名(48%)の医師が、直近1年間に更年期障害患者の診察・治療を実施しており、そのうち62%(218名)が直近1年間に男性の更年期障害患者の診察・治療に当たっていました。医師全体を母数とした場合、医師1名あたりの直近1年間における平均患者数は2.9人でした。
一般消費者への調査でも、現在、男性更年期障害と診断され治療を受けていると回答した患者は少なく2名 (0.5%)のみでした。医師1名あたりが診ている平均患者数、現在治療を受けている患者数ともに、想定されている患者数と比較すると非常に低く止まっていることがわかります。
■今後の展開
医療機関検索サイト『病院なび』では、本調査の結果と東京内科医会の監修に基づき、男性更年期障害を分かりやすく解説したコンテンツを 8月に公開いたしました。
▼「イライラ」「集中力の低下」「やる気がでない」もしかして男性更年期障害?!|病院なび:https://byoinnavi.jp/medical_info/66
同サイトでは毎月、健康管理や疾患理解に役立つコンテンツを「お役立ち医療コラム」として公開中。今後も継続して最新の医療情報やアンケート結果など、一般の方々に興味を持って読んでいただけるメディカルレポートを発信してまいります。
【調査概要】
<一般消費者に対する調査>
株式会社ジャストシステムが提供するリサーチサービス「Fastask」に登録している一般消費者パネルのうち、30代以上の男性に向けて配信され、430名の有効回答を得ました。
調査対象:Fastask 登録モニター
調査方法:非公開のインターネットアンケート
調査期間:2016年8月4日(木)〜6日(土)
有効回答者数:430名
配信対象者の属性:30歳以上の男性(2016年2月の総務省人口推計確定値に基づきウェイトバック集計を実施)
<医師に対する調査>
株式会社ヴォイスが保有するDoctors Squareの医師パネルに対して実施され、724名の有効回答を得ました。
調査対象:Doctors Square登録医師パネル
調査方法:非公開のインターネットアンケート
調査期間:2016年7月26日(火)〜29日(金)
有効回答者数:724名
配信対象者の属性:病院勤務医及び診療所勤務医
【株式会社ヴォイスについて】
所在地:〒102‐0094 東京都千代田区紀尾井町3-6 紀尾井町パークビル1F
代表者:代表取締役社長 南部博之
設立:2015年8月
事業内容:
・医師に対するアンケート・コミュニケーションツールの提供
・医師およびコメディカルの各種情報の提供
・企業から顧客へのアンケート・コミュニケーションツールの提供 ほか
【株式会社 eヘルスケアについて】
所在地:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-6 紀尾井町パークビル1F
代表者:代表取締役 デービット・リーブレック
設立:2004年4月
資本金:79,055,350円
Email:info@ehealthcare.co.jp
事業内容:
・マーケティングリサーチおよびコンサルティング業務
・情報システムの企画、設計並びに管理運営に関する業務
・コンピューターのソフトウェアの設計、開発、販売及び保守
・情報提供サービス業務
・経営コンサルティング業務
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企業情報
企業名 | 株式会社eヘルスケア |
---|---|
代表者名 | デービット・リーブレック |
業種 | その他サービス |
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