ニューヨークの映画祭でDocumentary4・岸田浩和監督作品が最優秀短編賞を受賞
・ニューヨーク(アメリカ)で開かれた食に関する映画祭(The Food Film Festival)で、株式会社ドキュメンタリー4の岸田浩和監督作品が最優秀短編賞(金匙賞)を受賞・観客からの投票による「最高観客賞」も受賞・日本での凱旋上映会を京都・東京・その他で予定
10月20日~23日に、ニューヨーク(NY)で開催された、食をテーマにした短編映画祭「The Food Film Festival」にて、株式会社ドキュメンタリー4(Documentary4.inc)の岸田浩和監督(代表取締役ビデオグラファー)作品「Sakurada — ZEN Chef」が最優秀短編賞(Best Short Film Award:金匙賞*)を受賞しました。観客からの投票により選ばれる最高観客賞(Audience Choice Award)とのダブル受賞という快挙を成し遂げました。
4日間開催のうちの最終日に「Eat Japan!特集」の冒頭作品として上映。NYCのマンハッタン中心部にある同市を代表する映画館である「AMC Empire 25」の中に設けられた会場は大きな拍手に包まれました。
映画を鑑賞するだけでなく、映画に関する食事ができるのが特徴の珍しい映画祭。受賞作品のテーマとして取り上げた京都の有名料亭「桜田」(2015年1月閉店=作品は閉店までの50日を描いたドキュメンタリー)の桜田五十鈴氏の料理「生麩 桜田特製ちり酢かけ」を、ニューヨークの和食料理店(嘉日:125 E 39th Street, New York, NY 10016)の料理人の手により再現していただきました。生麩と日本酒で雰囲気に浸りながら京都の映像を見た観客からは好意的な声が多数聞かれました。
監督・岸田浩和は、共同創業者2名(小森良介・佐谷恭)とともに舞台に上がり(もう1名・田口茂樹は客席から見守った)、上映後に作品についてコメント。また、表彰式にて受賞の喜びを語った(以下日本語訳を全文掲載)。
岸田浩和による上映後のコメント:
はじめまして。監督の岸田浩和です。
この作品を皆さまに見て頂くために、私たちは4人で日本からやって来ました。私たちは3年前に、優れた日本のドキュメンタリーフィルムを作るために集まったメンバーです。
今は閉店した料亭「桜田」の大将が料理を通じて体現した、禅の教えに沿った生き方を、伝えたいと思い、この作品をつくりました。
今回の上映は、私たちにとって特別な上映でした。この「SAKURADA ZEN Chef」の、Worldpremiereであり、私たちにとっても初めての海外上映の機会となったのです。また、海外で桜田の料理が提供された機会は、今までも、そして今後もないと思います。
残念ながら、今日ここに桜田の大将が来ることは出来ませんでしたが、ニューヨークの精進料理店「嘉日」のおかげで、桜田のメニューが忠実に再現でき、皆さんに楽しんでもらう事が出来ました。
こうした3つの貴重な機会を、ニューヨークの皆さまと一緒に体験できたことを、私はとても嬉しく思っています。
この機会が、世界の文化と食の中心であるニューヨークだったことに大きな意味があると感じています。ありがとうございました!
岸田浩和による受賞コメント:
先週、わたしは大将に会いに行きました。京都の禅寺で、毎朝掃除をされています。
わたしは大将に、「店を閉めて、料理人という肩書きを失い、後悔はなかったか」と質問しました。すると大将は、「後悔はない」と断言しました。
大将が、”彼の師匠である禅僧”から教わった言葉を紹介してくれました。
この禅僧は、大将に向かって「人生の本番は、引退してから死ぬまでの期間だ」と、教えてくださったそうです。
大将はその言葉を信じ「料理人を引退したあと、いよいよ人生の本番が始まるのだ」と考えています。料理人として、たくさんの名声を築いた期間も、大将にとっては単なる準備期間なのです。大将は、自分を現在も「発展途上にある修行者」だと言い「この修行は、死ぬまで続くのだ」と話してくれました。これが、大将が「後悔していない」理由です。
こうした禅の考えが、大将の作った料理にも現れていたと感じます。ただおいしいだけでなく、「食べた人が感動する料理」が生まれる理由がそこにあります。
なお、この作品は京都にある妙心寺退蔵院の松山大耕・副住職の尽力により、撮影が実現しました。
私自身も、このすばらしい栄誉に感謝しつつ、Filmmakerとして更に成長して、また皆さまに良い作品を届けられるように努力したいと思います。
嘉日のスタッフ、映画祭のスタッフ、観客の皆さま、ありがとうございました。
日本での凱旋上映会を京都(11月6日に京都・退蔵院にて)・東京(日時や場所は未定)・その他で行う予定です。
*本映画祭では各賞受賞者に巨大なスプーン(匙)型のトロフィーが授与されます。厳密には金色ではないですが、そのうちの最高賞の日本語訳として金匙賞と記載しました。
■京都・退蔵院での上映会について
日時: 11月6日(日)17時半開場、18時〜
会場:妙心寺退蔵院(京都)
・監督挨拶
・「Sakurada Zen Chef」上映
・退蔵院/松山大耕副住職の講演
・軽食「桜田特製、生麩のチリ酢添え」
■参考リンク
The Food Film Festival: http://thefoodfilmfestival.com/
株式会社ドキュメンタリー4: http://www.documentary4inc.com/
■株式会社ドキュメンタリー4
Webに最適化した、プロモーション映像・企業ビデオ・ダイジェスト映像を制作するプロダクション。ドキュメンタリー手法の撮影と、シネマスタイルの印象的な映像を駆使し、「クリエイティブ・ノンフィクション」というジャンルの広告映像を提供している。
■ドキュメンタリー4 共同創業者
岸田浩和:ビデオグラファー。津波で被災した缶詰会社の再建を追いかけた短編ドキュメンタリー「Cans of Hope」でで5ヶ国9箇所の映画祭に入選・入賞。
小森良介:株式会社まぐまぐ 前代表取締役
佐谷恭:日本パクチー狂会 会長、パクチーハウス東京 創業者
田口茂樹:株式会社エス・エム・エス 共同創業者、Japan Taguchi Construction (Bangladesh) 会長
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企業情報
企業名 | 株式会社旅と平和 |
---|---|
代表者名 | 佐谷恭 |
業種 | 外食・フードサービス |
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