アニメーション製作におけるLLP活用ノウハウを公開

有限責任事業組合(LLP)契約書のオープンソース化により、クリエイターメリット実現のための新たな映像製作スキームを提案

 株式会社シンク(東京都港区、代表取締役:森 祐治)は、個人や中小アニメーション制作会社のクリエイターのオリジナル企画を対象としたアニメーション制作支援事業「動画革命東京」(詳細は下記参照)で培ってきた有限責任事業組合(以下、LLP)の組成・運用ノウハウを公開することを発表いたします。
 2006年3月からスタートいたしました本事業では、これまでに7つのアニメーション作品の製作支援を行っており、各作品の製作母体としてLLPを組成・運営しております。この組成・運営ノウハウを、10月5日に行われるJAM2007(*)のシンポジウムおよびウェブサイトでのLLP契約書のオープンソース化を皮切りに様々な形で公開して参ります。

 今回映像製作の母体として提唱するLLPは、映像製作に従来用いられてきた任意組合型の製作委員会に比べ、組合の登記や財務諸表の作成・開示が義務付けられているなど非常に透明性が高い仕組みです。そのため、業界外の事業者にとっても参加がしやすく、従来よりも資金調達が容易となることが見込まれます。
 また、LLPは利益配分割合を参加する組合員が自由に設計できるという特徴があり、資金力のないクリエイターに対しても貢献度に応じて出資割合よりも大きな割合で配当を行うことができます。
このようなLLPのメリットを生かした新たな映像製作スキームを提案して参ります。

*JAM2007・・・JAPAN国際コンテンツ・フェスティバル(通称:コ・フェスタ)の一環として経済産業省・日本動画協会主催で本年10月4日〜7日に秋葉原で開催されるJapan Animation Contents Meeting 2007の略称。
 - JAPAN国際コンテンツ・フェスティバル公式サイト: http://www.cofesta.jp/
 - JAM2007公式サイト: http://www.jam-anime.jp/top.html


【JAM2007シンポジウム「動画革命東京のビジネススキームのノウハウ公開」について】

 JAM2007開催中に、同会場内にて「動画革命東京」のLLP組成・運営ノウハウを公開するシンポジウムを経済産業省・日本動画協会と共同で開催いたします。
 このシンポジウムでは、映像コンテンツ製作スキームの中心となっている製作委員会方式の現状と課題に関する解説と、製作スキームにおける新たな試みとしてのLLP活用について、契約内容を公開しつつ解説いたします。

 〔開催要項〕
 日時:2007年10月5日(金) 16:00〜17:00
 場所:秋葉原UDX4階 アキバ3Dシアター
 講師:森 祐治(株式会社シンク 代表取締役)、 山口 浩(駒澤大学 准教授)
 主催:中間法人日本動画協会、経済産業省、株式会社シンク
 公式告知ページ: http://www.jam-anime.jp/symsemi/index.html


【LLP契約書のオープンソース化について】

 「動画革命東京」でのノウハウを反映したLLP契約書のテンプレートを、10月19日(金)に同事業のウェブサイトにてオープンソースとして公開いたします。
このLLP契約書のテンプレートについてはクリエイティブ・コモンズが提唱する方式に則って公開して参ります。
 今後詳細は「動画革命東京」のウェブサイトにて公開して参りますのでそちらを是非ご参照下さい。

 「動画革命東京」公式サイト: http://www.anime-innovation.jp/


【LLPについて】

 『LLP』とは、正式には「有限責任事業組合」といい、2005年8月に導入された新しい組合制度です。この『LLP』には大きな3つの特徴があります。
 1)内部自治:資金を出した割合に限らず、事業貢献度に応じて利益の分配割合を決めることができる
 2)パススルー課税:法人税がかからない
 3)有限責任:万が一のときでも、組合員自身が負債を負う必要がない
 株式会社・有限会社などの会社組織も含めて、この3つの特徴を兼ね備えた組織は従来ありませんでした。このLLPを用いることで、組合員となる個人の生活や、企業の本体事業への過度なリスクを負う必要はなくなりますし、多くの資金を出すこと が難しい個人や中小零細の企業であっても事業の貢献度に応じて成功報酬を得られるチャンスが生まれてきます。

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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社シンク ビジネス開発&投資事業部門 伊江/高橋      
TEL :03-5405-3774   e-mail:press@anime-innovation.jp
「動画革命東京」WEBサイト: http://www.anime-innovation.jp/
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【「動画革命東京」事業の内容】
 東京都のアニメ産業振興策の一環として、東京都の支援をうけて株式会社シンクが「動画革命東京」プロジェクトを企画いたしました。
(1)アニメ作品企画の募集・作品制作について
 オリジナルアニメーション作品企画を、東京国際アニメフェアやウェブによるエントリーなどを通じて広く募集していきます。 採用企画に対して、アニメイノベーション東京が制作資金の提供や作品のプロデュースを行います。事業期間4年間で15作品程度の支援を予定しています。

(2)作品の販売について
 本事業では、アニメーション映画やテレビシリーズなどパイロット版映像を基とした大規模作品の作品化権の売却と、パイロット版映像自体のTVやブロードバンドでの放映、パッケージ販売などにより収益を獲得していきます。 作品の販売に当たって、これまで株式会社シンクが培ってきたネットワークをフル活用し、国内マーケットだけではなくより規模の大きな海外マーケットでの展開も行っていきます。


【事業の特色】
 本事業では、作品企画に対して制作資金を提供するだけでなく、株式会社シンク創業者でコンテンツ&プロデュース部門の責任者である竹内宏彰を中心とした国内外の強力なプロデューサー陣により作品企画・制作に関するハンズオン・プロデュースを行うことで、より確度の高い事業化を行っていきます。
 また、アニメイノベーション東京と企画者・制作者との共同事業という形態を取り、共同事業体が知的財産権を保有することで複雑になりがちな諸権利を一括して処理し、機動的なビジネス展開と企画者・制作者に対する柔軟な利益分配が可能になります。株式会社シンク創業者でコンテンツ&プロデュース部門の責任者である竹内宏彰を中心とした国内外の強力なプロデューサー陣により作品企画・制作に関するハンズオン・プロデュースを行うことで、より確度の高い事業化を行っていきます。
 さらに、複数作品に資金支援を行うポートフォリオ型の運用を行うことで作品単位では大きくなりがちな収益の振れ幅を相殺し、事業全体のリスク抑制を図ります。

【株式会社シンク 会社概要】     http://www.think.ne.jp
 2005年より、日米のMicrosoftや大手戦略コンサルティング会社McKinsey &Companyなど、グローバル・リーディング・カンパニーで事業開発において豊かな経験を持つ森祐治が代表取締役社長に就任。これまでのウェブ・ソリューション 事業領域に加えて、アニメーションやCGなど映像コンテンツ領域へのビジネス開発・投資・プロデュースの事業を開始。 エグゼクティブ・プロデューサーには、ハリウッド人気SF映画「The Matrix」シリーズのアニメーション・アンソロジー「Animatrix」(ワーナーホームビデオ)を手がけ、一方では「ほしのこえ」(CW フィルム)の新海誠監督など新人発掘・育成に実績のある竹内宏彰を擁し、映像コンテンツ領域で積極果敢な試みを展開している。

《関連URL》
http://www.anime-innovation.jp/
http://www.jam-anime.jp/symsemi/index.html#05_03
http://www.think.ne.jp

企業情報

企業名 株式会社シンク
代表者名 --
業種 未選択

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