富樫雅彦氏 追悼特集番組を放送。孤高の音楽家が切り拓いた音世界と、その限りない愛情。

　富樫雅彦は、日本のフリージャズの草分けとも言えるドラマー／パーカッショニスト。14歳での
デビューから、キャリアは実に45年を超え、その間、山下洋輔や渡辺貞夫、佐藤允彦や加古隆、
ドン・チェリーやスティーブ・レイシー、リッチー・バイラークなど、内外のミュージシャンとの
交流の中で、日本のジャズ界を牽引してきた人物。

　1969年、不慮の事故により車いす生活を余儀なくされたが、独自のドラムセットを考案し、
その後も精力的な音楽活動を続ける。2002年、演奏家としての活動から引退してからも、富樫雅彦は
作曲家として多くの楽曲を生み出した。

　ドラマー時代のエネルギッシュなプレイもさることながら、後に打楽器奏者として切り拓いた
即興音楽家としての足跡、また作曲家としての側面は現在も多くのミュージシャンに影響を与えて
いる。演奏家としての富樫氏のプレイは独特だ。自問自答をするかのように「間」を限りなく
効果的に用いたソロや、遠近、濃淡とも表すべき立体感のある音空間の創造は決して色あせるもの
ではない。さらに作曲では、音楽や日常の情景への深い愛情にあふれた楽曲を数多く遺している。
ストイックさと温かさ、その両面を極めた音は、聴く者の心をとらえて離さない。

　富樫雅彦氏を追悼する「JJazz.Net THE ARTIST OF THE MONTH」は、2007年10月15日(月)から
の放送開始。10代後半での渡辺貞夫との共演から、演奏活動引退直前の録音、また山下洋輔、
佐藤允彦らによる富樫雅彦作品の演奏までを幅広く紹介している。


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2000年7月15日にスタート。2003年11月13日に米Real Networks社との業務提携により、
会員向け課金サービスを開始。高品位音楽コンテンツをオンデマンド・ストリーミング方式で、
音楽ファンに届けるパーソナル・ミュージック・ステーションとして注目を集める。
協力レーベルは350社を超える。日本人アーティストによるジャズの他にも、国内外、
新旧のグッドミュージックを、ジャンルを超えて広く、深く網羅するラインナップにて、
高い支持を得ている。現在の利用者数は、500万PV／月、フリー約70万人、
会員2,000人（2006年4月現在）。

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