京都府舞鶴市は、大連市友好都市提携35周年を記念した企画展『中国の塼』を7月20日から開催。「万里の長城」のれんがなど、通常は非公開の24点を含む28点を展示。

塼(せん)とは、中国で作られた建築用れんが(煉瓦)や陶板(タイル)の総称です。舞鶴市が運営・管理する赤れんが博物館は、本市と中国・大連市の友好都市提携35周年を記念して、世界遺産の「万里の長城」などに使われた中国の貴重なれんが(塼)を展示する企画展「中国の塼-れんがが彩る世界-」を開催します。平成29年7月20日(木)~9月10日(日)まで。場所は舞鶴赤れんがパーク内の赤れんが3号棟(まいづる智恵蔵)2階。入場料は無料です。

平成29年7月3日

舞鶴市観光まちづくり室観光商業課

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《日本海に面した“赤れんが”のまち・舞鶴》

舞鶴市・大連市友好都市提携35周年記念

赤れんが博物館企画展

「中国の塼 -れんがが彩る世界-」 開催!

世界遺産の「万里の長城」に使われた塼(れんが)などを展示!

7月20日(木)~9月10日(日)まで、赤れんが3号棟にて

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 京都府北部に位置し、日本海に面する“赤れんが”のまち・舞鶴市

(市長:多々見良三)が運営・管理する赤れんが博物館(館長:

石原雅章)は、本市と中国・大連市の友好都市提携35周年を記念

して、世界遺産の「万里の長城」などに使われた中国の貴重な

れんが(塼:せん)を展示する企画展「中国の塼 -れんがが彩る

世界-」を開催します。

 期間は平成29(2017)年7月20日(木)~9月10日(日)まで、

場所は舞鶴赤れんがパーク内の赤れんが3号棟(まいづる智恵蔵)

2階、入場料は無料です。

鶴の浮彫が施された塼(13~14世紀・元時代)

 塼(せん)とは、中国で作られた建築用れんが(煉瓦)や陶板

(タイル)の総称です。

 友好都市の提携後、大連市から舞鶴市に寄贈された塼は、ユネ

スコの世界遺産に認定された「万里の長城」の城壁、大連市内の

城郭都市・金州城の城壁に使われた塼、後漢時代に墳墓の墓室に

使われていた塼などの5点。本企画展「中国の塼」では、大連市

からの寄贈品をはじめ、仏像や動物・植物を浮彫にした塼や

20世紀前半に近代建築用に作られた赤れんがなど、通常は非公開の

24点を含む合計28点をテーマ別に展示し、塼の歴史と美しさを

紹介します。

「万里の長城」に使用された塼(15世紀・明時代) ※大連市から寄贈


【赤れんが博物館 企画展

「中国の塼-れんがが彩る世界-」 概要】

催事名称

 舞鶴市・大連市友好都市提携35周年記念企画展

 「中国の塼 -れんがが彩る世界-」

   ※塼(せん)とは、中国の建築用れんが(煉瓦)や陶板

    (タイル)の総称。

期 間

 平成29年7月20日(木)~9月10日(日)まで

   ※期間中は無休

時 間

 9:00~17:00

場 所

 舞鶴赤れんがパーク内 赤れんが3号棟(まいづる智恵蔵) 2階

 展示エリア

   所在地:〒625-0080舞鶴市北吸1039-2

   交通アクセス:JR東舞鶴駅から徒歩15分

入 場 料

 無料

概 要

 大連市から寄贈された5点の塼をはじめ、通常は公開していない

 中国の貴重な塼をテーマ別に分類し、展示します。

 約2,000年前から20世紀前半に至るまで、中国の時代を映す

 建造物に使われてきた「塼の歴史と美」を紹介します。

展示総数

 合計28点(大連市から寄贈された5点を含む)

   ※そのうち24点は通常は非公開品

展示内容

《1.塼の始まり》

 中国では建築用のれんが、陶板(タイル)を総称して「塼

(せん)」と呼び、古くから墳墓、住居、宮殿など、あらゆる

建造物に使用されていました。その用途の多様さだけでなく、

構造材自体が装飾性に富んでいるのも塼の特徴です。

 本コーナーでは、大連市から寄贈された「方形花紋塼」のほか、

 中が空洞で墳墓の築造に用いられた「龍と菱型紋空心塼」など、

 5点を展示します。

 「方形花紋塼」は、1~2世紀初めに栄えた後漢の時代、大連市

金州(きんしゅう)区に築かれた墳墓に使われていたもので、

正方形で花の文様などが表現されています。

《2.仏教と塼》

 3世紀の三国時代から6世紀末の南北朝時代には、中国仏教の

発展に伴い、多くの仏塔や寺院が建てられはじめ、建築・装飾に

塼が用いられました。塼は仏教と共に朝鮮半島や日本に伝わり、

東アジア各地で出土しています。

 本コーナーでは、3世紀(魏)に作られ、仏像が浮彫された6点を

展示します。

《3.塼への祈りと美》

 建築材料としての塼に装飾が施されている場合も多く、幾何学紋

や動物・植物の浮彫が、塼そのものに美しさを与えています。

モチーフによって意味があり、牡丹は「富貴」、蓮は「清廉」、

羊は「孝行」などの願いが込められた塼が作られました。

 本コーナーでは、鷺と蓮、鵜と花、羊と牡丹、獅子(ライオン)

のほか、女性や力士といった人物をモチーフにした9点を展示します。

《4.民家における塼の利用》

 中国では古くから、集落に点在する窯で塼が焼かれ、民家建築の

材料として身近に利用されてきました。現在においても農村部を

中心に民家建築に利用されています。

 本コーナーでは、「寿」が刻印された14~17世紀の明代の塼と、

植物文様が装飾された現代の塼の2点を展示します。

《5.城壁》

 中国の都市や国境では、外敵の侵入を防ぐために城壁が作られ

ました。「万里の長城」は、もともとは土の城壁でしたが、明の

時代に塼を積み上げた城壁が築かれました。また、大連市の

金州城は城壁で囲われた町で、城壁には塼が使われていました。

 本コーナーでは、大連市から寄贈された「万里の長城塼」と

「金州城溝紋塼」など、3点を展示します。

《6.王宮を彩る塼》

 塼は王宮建築にも使用されました。なかでも、北京にある明・

清朝の皇宮・紫禁城の中心的な建物の床材に使用された塼は、硬く、

表面が滑らかで光沢を帯びており 「金塼」と呼ばれ、指定の窯

でしか製造できませんでした。

 本コーナーでは、紫禁城の修復用に作られた半完成品の「金塼」

を展示します。

《7.近代の赤れんが建造物》

 近代になると、それまで根付いていた塼(黒れんが)に対し、

欧米や日本の影響で「赤れんが」も導入されました。19世紀末の

ロシア統治時代から、昭和20年の敗戦まで続いた日本統治時代に

整備された大連市の中山(ちゅうざん)広場の周辺には、欧風の

近代建築が多く建設されました。銀行や郵便局として現在も使用

されている10の建築物のうち、7つが日本人が設計した建物です。

 本コーナーでは、中山広場の近代建築に使われた「赤れんが」

2点を展示します。

主 催

 舞鶴市立赤れんが博物館

一般の方からの問い合わせ先

 舞鶴市立赤れんが博物館

  電話:0773-66-1095(9:00~17:00、期間中無休)

 舞鶴赤れんがパークHP 

  http://akarenga-park.com/facility/musium/

 

 

※舞鶴観光の情報は「まいづる観光ネット」を参照してください。

 http://www.maizuru-kanko.net/

※状況によって、イベントの内容を変更・中止する可能性が

 あります。予めご了承願います。

 

 

※参考1:舞鶴市と大連市の友好都市提携について

 日本と中国は、昭和47(1972)年の「日中共同声明」の発表、

昭和53(1978)年に「日中平和友好条約」が締結され、両国間で

政治・経済・文化など、多方面にわたる本格的な交流が始まりました。

 

 中国遼寧省の遼東半島の最南端に位置する大連市は、中国東北

地区を代表する港湾工業と物流の拠点であり、風光明媚な自然を

活かした観光に力を注ぐほか、船舶・鉄道車両などの工業分野

でも大きな発展を遂げ、「経済技術開発区」には多くの日本企業や

合弁会社が進出しています。

 大窯湾地区の大連新港は、上海と並ぶ国際貿易港です。

 

 明治時代に日本海側で唯一の軍港都市として発展した舞鶴市は、

終戦から昭和33(1958)年までの約13年間にわたり、大連からの

引揚者を含む、海外から約66万人の引揚者を迎え入れてきました。

 舞鶴港は、昭和23(1948)年に特定港に指定、昭和26(1951)

年には重要港に決定され、終戦後は商港として利用されてきました。

平成16(2004)年、舞鶴港は京都府が管理する国際貿易港として

「京都舞鶴港」の通称の使用も始めました。

 現在、舞鶴西港は国際クルーズ客船なども寄港する外国貿易港、

舞鶴東港は国内貿易港として整備がすすめられています。

大連市と舞鶴の友好交流については、交流を臨む舞鶴市民の

強い声により、提携実現に向けて交流の促進に努めた結果、昭和

57(1982)年5月、舞鶴市と大連市の友好都市提携が実現しました。

 

※参考2:舞鶴市の紹介

 舞鶴市は、縄文時代から交易の要所として繁栄し、明治34

(1901)年の舞鶴鎮守府(旧海軍の統括機関)の開庁以来、

日本海側で唯一の軍港都市として発展してきました。

 市内は、戦国武将・細川幽斎が築いた田辺城の城下町として古い

町並みが残る「西地区」。平成28年度の「日本遺産」に認定

された旧海軍ゆかりの「赤れんが倉庫群」など、近代化遺産が

数多く残る「東地区」を中心に形成されています。

 現在、市内沿岸部には海上自衛隊舞鶴地方総監部、第八管区海上

保安本部が設置され、「海上自衛隊」と「海上保安庁」の拠点が

同一の市に設置されている《全国で唯一》の都市です。

 また、舞鶴は戦後13年間にわたり、海外から約66万人の引揚者

を迎え入れた「引き揚げのまち」でもあります。平成27(2015)

年10月、舞鶴引揚記念館が所蔵するシベリア抑留と引き揚げに

関する資料570点がユネスコの「世界記憶遺産」に登録されました。

 

人口:82,502人(平成29年6月1日現在推計人口)

面積:342.39k㎡

市長:多々見良三(たたみ・りょうぞう)

 

 



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企業情報

企業名 舞鶴市
代表者名 多々見良三
業種 国・自治体・公共機関

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