デイサービスで高齢者のやる気を生み、自信を回復させるプログラムを10月1日から開始。 これまでの実践スキルにモチベーション理論を融合

生活力発見型デイサービスの鶴亀寿々庵小倉沼南を運営する株式会社エールアクティブ（本社：福岡県北九州市、代表取締役：有馬義之介)は10月1日 、これまで培ってきた経験（実践スキル）と、2人の職員が「公認モチベーション・マネジャー」資格取得を通じて身につけた「モチベーション理論」を融合した高齢者の方に自信や、やる気を取り戻してもらうための介護プログラムを始めました。

高齢化が進み、認知症の高齢者が増加している現代社会において、高齢の方が豊かで自立した人生を送るためのプログラムです。

 

▼生活力発見型デイサービス｜鶴亀寿々庵小倉沼南：http://turukamejujuan.com

 

■スタッフがモチベーション理論に基づく専門知識を共有

デイサービス鶴亀寿々庵小倉沼南では2014 年から、「高齢者のやる気を生み出すプログラム」を実施しています。これは高齢者の方に「自信」や「やる気」を取り戻していただく目的で行われ、利用者やご家族から高い評価を頂いてきました。

 

これまで高齢者の脳の働きや身体的な要素を改善させるプログラムはありましたが、年齢や性別に関係のない要素である「モチベーション」に着目した取り組みがなかったことから、評価をいただけたものと思います。

 

もっとも、これらは職員が実践から得た経験のみで実施されてきたプログラムでした。

高齢者の方が「自信」や「やる気」を取り戻す成功事例が出ても、理論的に説明が付かないことがあったのは事実です。

 

そこで 今回、2 人の職員が「公認モチベーション・マネジャー資格」を取得。

これによりスタッフがモチベーション理論に基づく専門的な知識を共有することができるようになりました。成功事例の理論的な裏付けに成功したことで、新たなモチベーション理論に基づく介護プログラムを自信をもって提供することが可能となったのです。

※「公認モチベーション・マネジャー」

モチベーション理論と実践スキルを学ぶため、株式会社リンクアンドモチベーションと東京未来大学が設立した資格。

 

【実践スキルとモチベーション理論を融合したプログラム例】

日常生活の中で高齢者の「発言内容」「行動の様子」を記録しながら、状況に応じた支援メニューを決定。

多くの高齢者は職場や家庭で居場所を失い自信を喪失して施設を訪れますから、そうした状況ではまず「できる感」を生み出し徐々に段階を踏むことが必要です。

「テーブルを拭く」「掃除機をかける」など日常生活で行なう動作も、リハビリとしての効果が見込めます。

 

こうした何気ない日常の動作でも本人の中では「直接の成功体験」や「代理的体験」として昇華させることが可能です。さらに「言葉による説得」、「情緒的な喚起」によって本人に「できる感」を生み出していきます。

 

少し難しい動作や行為をクリアすることは、自信や次の段階への意欲の源泉です。

そうした段階を踏んで、難易度の高いエコクラフト作成へと導いていきます。

このようなプロセスを経て、高齢者は「仕事」や「居場所」を 取り戻すことに成功。徐々に自信を回復し、自立へ向かっていきます。

 

エコクラフト作成など、レクレーション活動で作成した作品は外部に販売し、これまで何度もその売り上げで豪華なお食事会を催してきました。

自分たちで稼いだお金で、寿司やステーキなどを注文することで達成感をより強く感じさせ、同時に次の作品に向かう原動力とするのです