「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」施行直前 子育て層の「子どもの受動喫煙」全国意識調査
アクトインディ株式会社(本社:東京都品川区 代表:下元敬道)が企画運営する、国内最大級の子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」( https://iko-yo.net/ )は、4月1日の「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の施行を前に、子どもを持つ全国の保護者を対象とした子どもの受動喫煙に関するアンケート調査を実施しました。
「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」施行直前
子育て層の「子どもの受動喫煙」全国意識調査
アクトインディ株式会社(本社:東京都品川区 代表:下元敬道)が企画運営する、国内最大級の子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」( https://iko-yo.net/ )は、4月1日の「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の施行を前に、子どもを持つ全国の保護者を対象とした子どもの受動喫煙に関するアンケート調査を実施しました。
【総括】
4月1日の「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の施行が直前に迫っているものの、実際に子どもを持つ親の認知度は25%だった。都民に限定しても32%。日常生活に密接性があり、かつメディアで見聞きすることの多いテーマであることを考慮すると低い認識率だと言える。
東京都は「受動喫煙(他人のたばこの煙にさらされること)が、健康に悪影響を与えることは科学的に明らかにされており」(「東京都受動喫煙防止条例(仮称)の基本的な考え方」東京都福祉保健局 平成29年9月8日)としている。条例についての低い認識率を見ると、こうした科学的なエビデンスを理解してもらうための情報発信が十分であったのか疑問が残る。
この条例では、子どもの家庭内外での受動喫煙について保護者の努力義務規定をおいている(6、7条)。この点に関して、今回の調査の中で見えてきたのは、喫煙をする保護者の場合でも条例のあるなしに関わらず、子どもが受動喫煙しないように日ごろ配慮しているということだ。子どもにタバコの匂いを感じさせないように、喫煙後に歯磨きまでするという保護者までいる。
飲食店での分煙対策についての回答からは、喫煙経験の有無などにより意見が別れた。これから、東京都をはじめ、国の受動喫煙に対する動きがどう進んでいくか、見守りたい。
(調査・分析:王麗華)
【本リリースのポイント】
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1. 保護者の喫煙実態
- 男性保護者の喫煙者環割合は約3割、女性保護者の喫煙者割合は1割弱
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
- 「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の認知率は25%
- 喫煙する保護者であっても、我が子が受動喫煙しないよう苦心
3. 飲食店の分煙対策満足度
- 喫煙者も必要性を感じている分煙対策の徹底
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1. 保護者の喫煙実態
Q. 保護者の方にお聞きします。あなたはタバコを吸いますか (単一回答、n=342)
現在子どもがいる保護者の方に、ご自身がタバコを吸うかどうか質問したところ、喫煙者の割合は約14%であった。男女比で見ると大きな開きがあり、男性の保護者は約3割が喫煙者であるのに対し、女性保護者の喫煙者割合は3分の1の1割弱という結果であった。
なお、この結果は全年齢調査とほぼ一致した。(男性28.2%、女性9.0%:平成29年JT全国喫煙者率調査)
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
Q. 東京都では4月から子どもを受動喫煙から守る条例が施行されますが、ご存知ですか (単一回答n=346)
2018年4月から東京都で施行される「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」について、保護者が知っているかどうかを質問したところ、知っていたと回答した割合は25%であった。居住地を東京都に絞った場合でも、32%という結果で、全国と10ポイント程度しか変わらず、まだ浸透していない状況であることがうかがえた。
Q. 今回の東京都の受動喫煙防止条例に賛成ですか反対ですか (条例では、保護者は受動喫煙を防止する措置が講じられていない施設などに子どもを立ち入らせないようにすることや、家庭においても喫煙者が子どもの受動喫煙防止に努めることを求めています) (単一回答、n=342)
東京都が打ち出した今回の受動喫煙防止条例に対して、賛成か反対かを質問したところ、タバコを吸わない人たちの賛成割合は8割超という高い割合に対して、喫煙者では賛成割合は5割を下回る結果となった。しかし、喫煙者において反対割合が高いわけではなく、「どちらともいえない」という回答が約半数にも上っているところに注目したい。
どちらともいえないという喫煙者の理由
▶ 「さすがに子どもの前では吸わないけれど、家庭内でも吸えないってなると、吸ってる人の気持ちを考えたら楽しみのタバコがそれほど制限されるならやっぱり困るから」(2歳女の子のパパ)
▶ 「吸う立場からしたら嫌だし、子どものことを考えると賛成だから」(4歳男の子のパパ)
▶ 「タバコはよくないのはわかるが自分も吸うのでなんとも言えない」(2歳女の子・3歳女の子のママ)
▶ 「吸う側も配慮、マナーをまもれば。逆に禁煙してストレスがたまることも。そんなときはいいケアがでなくて。」(2歳女の子のパパ)
Q. 現在喫煙をされている方にお聞きします。現在家庭内で子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていますか (単一回答、n=47)
子どもがいる家庭において、喫煙をする際に子どもが受動喫煙しないよう配慮をしているか質問したところ、9割超が何らかの配慮をしていると回答した。
喫煙をする保護者が、子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていない理由
▶ 「特に気にしていなかったから。でも、今アンケートを見ていて気にしないといけないかなと少し考えさせられた」(4歳女の子のママ)
▶ 「ついつい、吸ってしまう」(4歳女の子・9歳男の子・7歳女の子・12歳女の子のママ)
子どもが受動喫煙しないよう配慮をしている保護者の具体策
▶ 「換気扇の真下で吸う」(8歳男の子のママ)
▶ 「屋外や換気扇の下で吸ったり、加熱式たばこに移行している」(5歳女の子・12歳男の子のパパ)
▶ 「自宅内では全く吸わない」(7歳男の子のパパ)
▶ 「外で吸ってます。そして、吸った後は、とうぶん家に入らないで煙草の匂いがなくなってから入ります」(3歳男の子のママ)
▶ 「家の中では吸わずに吸うときは外で吸って、家の中に入ったら手洗いうがいはする」(2歳女の子のパパ)
▶ 「外で吸う。吸ったあとは歯磨きする」(2歳女の子のパパ)
3. 飲食店の分煙対策満足度
Q. 直近の1年で分煙対策をしている飲食店を利用した方にお聞きします。飲食店の分煙対策の満足度をお聞かせください(単一回答、n=310)
子どもが受動喫煙にさらされる可能性の高い場所として飲食店があげられる。子どもを持つ保護者に飲食店の分煙対策における満足度を聞いてみたところ、「やや不満」と「大変不満」を合わせた不満を感じる割合が一番高かったのは「以前吸っていたが完全にやめた」グループであった。対して、不満を感じる割合が一番低かったのは「禁煙中」のグループであった。
それぞれのグループにおける不満と感じる理由
【吸ったことがない群】
▶ 「喫煙・禁煙場所は分かれているがついたてがあるだけで煙は子どもに届いているから」(2歳男の子のママ)
▶ 「分煙でもタバコの煙がくるから嫌です。なので完全全席禁煙の店に行きます」(3歳女の子・5歳女の子のママ)
▶ 「本当に分煙対策されているのか謎。臭いがしてくる」(4歳男の子・5歳女の子のママ)
【以前吸っていたが完全にやめた群】
▶ 「見た目だけ分離してますよって感じで全然換気が追いついていないことが多いので」(0歳女の子のママ)
▶ 「1ミリでも煙の匂いがしないことはないから」(0歳女の子のパパ)
▶ 「煙はこなくても衣類のにおい等で不快な思いをしたことがあります。」(2歳女の子のパパ)
【禁煙中群】
▶ 「分煙と言っても、完全では無いので煙がこっちに来る」(7歳男の子・9歳男の子のママ)
▶ 「場所によっては、席位置のみでの分煙なので、匂いがする」(9歳女の子のママ)
【喫煙群】
▶ 「喫煙できる所が少ない」(3歳男の子のママ)
▶ 「禁煙できればいいけど吸いたい時吸えないとストレスになる」(10歳男の子のパパ)
▶ 「確かに分煙しているが完全個室ではない限り気になる。店内は禁煙が良い」(2歳男の子のママ)
▶ 「禁煙席と喫煙席に仕切りがあるが空調で空気が循環しているのであまり効果なさそう」(0歳男の子・3歳女の子・8歳女の子のパパ)
▼アンケート概要
【実施方法】 「いこーよ」サイト上で実施
【回答者プロフィール】 全国の子どもの保護者
【実施期間】 2018年1月9日~2018年2月5日
【有効回答数】 346名
子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」概要
子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」(https://iko-yo.net)は、2008年12月にサービスを開始した、家族でおでかけする場所が見つかる情報サイトです。「いこーよ」を通じて家族のおでかけや会話が増え、子ども達の笑顔が増えることが明るい社会創りにつながることを願ってサイトを運営しています。
おでかけ情報の他にも、親もワクワクする子育て情報、家庭生活に役立つトピックス等随時発信中です!
■年間利用者数(UB) :約4,800万人 (2017年12月現在)
■掲載スポット数 :約63,000件 (2017年12月現在)
■子育て世代の利用率:約8割
「いこーよ」の運営会社について
社名: アクトインディ株式会社
所在地: 東京都品川区西五反田 8-2-8 五反田佑気ビル 7F
代表取締役: 下元敬道
設立: 2003年6月
社員数: 73人(パート含む。2018年1月10日現在)
主な事業:子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」(https://iko-yo.net)の企画運営
受賞歴:
・「第11回 キッズデザイン賞」キッズデザイン協議会会長賞(主催:キッズデザイン協議会、後援:経済産業省、消費者庁、内閣府)2017年
・「Ruby bizグランプリ2017」(主催:Ruby biz グランプリ実行委員会/島根県)2017年
・「第4回グッドライフアワード」実行委員会特別賞(環境省)2016年
経営者について
下元 敬道(しももと たかみち)41歳
1976年12月、高知県生まれ。 青山学院大学経営学部卒業。IT企業を経て2003年に26歳で独立し、アクトインディ株式会社を設立。 独立の思いは「ネットを使って世の中に価値を発信し、課題解決をしたい」。当時、情報不足が問題となっていた葬儀業界に着目し、ネット上で葬儀社を紹介するサービスを日本に定着させた。
その成功で、「情報の活性化が、業界と利用者双方から喜ばれる」ことを確信。その思いを持って子育て層・子ども向けサービスに着手し、2008年に「子どもとおでかけ情報サイト『いこーよ』」をスタート。
2017年4月シニア関連事業をアクトインディ株式会社の100%子会社「せいざん株式会社」に譲渡。同12月 「一般社団法人次世代価値コンソーシアム」を設立。
趣味は、墓参り、子どもと遊ぶこと、野球。
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企業情報
企業名 | アクトインディ株式会社 |
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代表者名 | 下元 敬道 |
業種 | ネットサービス |
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