国際協力NGOのCARE、バングラデシュ、サイクロン被災者救援活動、第2段階へ
バングラデシュのサイクロン被災者支援において、緊急段階の救命活動がほぼ完了するのを受け、国際協力NGOのCAREでは、被災者の村への帰還と生活再建を可能にする支援へと活動の焦点を移し始めています。
バングラデシュのサイクロン被災者支援において、緊急段階の救命活動がほぼ完了するのを受け、国際協力NGOのCAREでは、被災者の村への帰還と生活再建を可能にする支援へと活動の焦点を移し始めています。
「今や私たちは長期的なアプローチをとる段階に入っています」とCAREのバングラデシュ現地事務所の事務局長、Nick Southernは話しています。「被災者たちは、生活を元通りにしようとするなか、支援を必要とします。家を再建し、家族を養うことができるよう、生計を立て直す手助けが必要です」。
11月15日にサイクロン「シドル」がバングラデシュ沿岸部を直撃してからのこの2週間、CAREでは、現地のパートナーNGOと連携して、3万7000世帯、約18万5000人の人々に緊急用の食糧パッケージと救援物資を配布しました。来月初めに現段階の支援活動が終了するまでには、8万5000世帯、約42万5000人の被災者への配布が完了する予定です。
被災地には大量の食糧が届けられていますが、配布が均一でなく、十分な食糧供給を受けている村もあれば、供給を受けられていない村もあるという状況です。CAREの強みは、Prodipon, South Asia Partnership, Coast Bangladesh and Resource Integration Centreなど現地NGOと長期的な協力関係を築いてきたことです。現地の市民団体との緊密な関係、そして現場に持っているネットワークにより、CAREは実際に支援を最も必要としているのは誰なのか、また最も効果的な支援物資の配布方法についてより正確な判断を行うことができています。
現在、ダッカにあるコミュニティ病院と連携し、25の医療チームが被災した村を巡回し、1万7261人の患者を診察しています。今回のサイクロンで負傷した人は6000人以上に及びます。さらに、4つの可動式の浄化施設により、何千人もの被災者に対して安全な飲料水の供給を行っています。この施設では、1つの施設につき、1日に1万2000リットル、合計4万8000リットルの水を浄化することができます。
CAREの救援活動の第2段階は、被災者が通常の生活を回復するための支援に焦点を当てていきます。食糧配布を広範囲に拡大していくためのドナーとの交渉も行われていますが、損傷を受けた家屋の再建と強化の部分での支援も求められています。また、CAREでは、「災害前の状態よりも、よりよい状態にする」といった考えに基づき、復興支援の段階では、災害時のリスク削減のための支援も組み込む予定です。
復興支援の重要となる焦点の一つに、給水施設の修理が挙げられます。多くの村では、小さな貯水池として機能している池の水に頼っていますが、これらの池の大半が汚染されています。可動式の浄化施設は、緊急段階では極めて重要でしたが、長期的には稼働にかなりコストがかかるため、CAREでは、村の住民たちが現状を調査し、災害発生前まで使用されていた水源をきれいにし、修繕することを支援しています。
CAREの救援活動の第2段階は、2月いっぱいまで継続される予定ですが、復興支援全体は、少なくとも1年間は続くことが予想されます。
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ケア・インターナショナル ジャパンは、
60年の歴史をもち、現在世界70カ国で支援活動を
行う国際協力NGO、CAREの日本事務局です。
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-137
「今や私たちは長期的なアプローチをとる段階に入っています」とCAREのバングラデシュ現地事務所の事務局長、Nick Southernは話しています。「被災者たちは、生活を元通りにしようとするなか、支援を必要とします。家を再建し、家族を養うことができるよう、生計を立て直す手助けが必要です」。
11月15日にサイクロン「シドル」がバングラデシュ沿岸部を直撃してからのこの2週間、CAREでは、現地のパートナーNGOと連携して、3万7000世帯、約18万5000人の人々に緊急用の食糧パッケージと救援物資を配布しました。来月初めに現段階の支援活動が終了するまでには、8万5000世帯、約42万5000人の被災者への配布が完了する予定です。
被災地には大量の食糧が届けられていますが、配布が均一でなく、十分な食糧供給を受けている村もあれば、供給を受けられていない村もあるという状況です。CAREの強みは、Prodipon, South Asia Partnership, Coast Bangladesh and Resource Integration Centreなど現地NGOと長期的な協力関係を築いてきたことです。現地の市民団体との緊密な関係、そして現場に持っているネットワークにより、CAREは実際に支援を最も必要としているのは誰なのか、また最も効果的な支援物資の配布方法についてより正確な判断を行うことができています。
現在、ダッカにあるコミュニティ病院と連携し、25の医療チームが被災した村を巡回し、1万7261人の患者を診察しています。今回のサイクロンで負傷した人は6000人以上に及びます。さらに、4つの可動式の浄化施設により、何千人もの被災者に対して安全な飲料水の供給を行っています。この施設では、1つの施設につき、1日に1万2000リットル、合計4万8000リットルの水を浄化することができます。
CAREの救援活動の第2段階は、被災者が通常の生活を回復するための支援に焦点を当てていきます。食糧配布を広範囲に拡大していくためのドナーとの交渉も行われていますが、損傷を受けた家屋の再建と強化の部分での支援も求められています。また、CAREでは、「災害前の状態よりも、よりよい状態にする」といった考えに基づき、復興支援の段階では、災害時のリスク削減のための支援も組み込む予定です。
復興支援の重要となる焦点の一つに、給水施設の修理が挙げられます。多くの村では、小さな貯水池として機能している池の水に頼っていますが、これらの池の大半が汚染されています。可動式の浄化施設は、緊急段階では極めて重要でしたが、長期的には稼働にかなりコストがかかるため、CAREでは、村の住民たちが現状を調査し、災害発生前まで使用されていた水源をきれいにし、修繕することを支援しています。
CAREの救援活動の第2段階は、2月いっぱいまで継続される予定ですが、復興支援全体は、少なくとも1年間は続くことが予想されます。
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60年の歴史をもち、現在世界70カ国で支援活動を
行う国際協力NGO、CAREの日本事務局です。
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企業情報
企業名 | 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン |
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代表者名 | 関口 房朗 |
業種 | 未選択 |
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