イーソルの「eT-Kernel」ベースプラットフォームが、ルネサス社の産業用ネットワークプロセッサ「RZ/N シリーズ」をサポート
イーソル株式会社は、イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアとするソフトウェアプラットフォームが、ルネサス エレクトロニクス社(以下ルネサス)の産業用ネットワークプロセッサ「RZ/N シリーズ」をサポートしたことを発表します。イーソルのeT-Kernelをコアとするソフトウェアプラットフォームを利用することで、RZ/Nシリーズを使った様々な産業ネットワーク機器の開発において、ソフトウェア資産を再利用した低コスト・短期間でのシステム開発と、高いリアルタイム性と信頼性の確保が容易になります。
2018年3月29日
報道関係者各位
イーソル株式会社
イーソルの「eT-Kernel」ベースプラットフォームが、ルネサス社の産業用ネットワークプロセッサ「RZ/N シリーズ」をサポート
~ RZ/Nシリーズを利用した開発においてリアルタイム性と信頼性の確保を強力に支援
ネサス社の「R-INエンジン」搭載HW-RTOSとのシームレスなOS間通信を実現 ~
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアとするソフトウェアプラットフォームが、ルネサス エレクトロニクス社(以下ルネサス)の産業用ネットワークプロセッサ「RZ/N シリーズ」をサポートしたことを発表します。イーソルのeT-Kernelをコアとするソフトウェアプラットフォームを利用することで、RZ/Nシリーズを使った様々な産業ネットワーク機器の開発において、ソフトウェア資産を再利用した低コスト・短期間でのシステム開発と、高いリアルタイム性と信頼性の確保が容易になります。
ドイツが提唱するIndustrie4.0に続き、昨年日本政府が自国産業の未来を示す新たなビジョンとして掲げた「コネクテッドインダストリーズ」においては、国際競争力強化に向けた技術革新や生産性向上を図っていくための重要ファクターとして、製造現場に蓄積された多数のデータの有効活用が挙げられています。これらのデータを利活用するための高速で信頼性の高いデータ通信は必要不可欠な要素と言えます。ルネサスのRZ/NシリーズによるワンチップソリューションとイーソルのeT-Kernelによる高いリアルタイム性と信頼性の確保が、コネクテッドインダストリーズ時代における高度な産業ネットワーク機器の開発を容易にします。
RZ/Nシリーズは、産業イーサネット通信用のアクセラレータとして実績のある「R-INエンジン」を搭載しており、通信データのリアルタイム処理と低消費電力を実現するとともに、様々な産業ネットワークプロトコルと冗長ネットワークプロトコルにワンチップで対応可能です。本シリーズはハイエンドからローエンドまで3つのラインナップでスケーラビリティが提供されており、幅広い性能レンジの産業機器を統一アーキテクチャでサポートしています。これにより、ソフトウェア資産の再利用が容易となるため特定ニーズに合わせたプロセッサの選択が可能となります。
RZ/NシリーズのArm(R) Cortex(R)-A7コアにeT-Kernelを搭載することにより、Arm(R) Cortex(R)-M3のR-INエンジンに搭載されたルネサスのHW-RTOS(ハードウェア-リアルタイムOS)とシームレスなOS間連携が可能です。また、HW-RTOSにイーソルのTCP/IPスタックをはじめ、ファイルシステム、USBスタックなど各種ミドルウェアの提供を予定しています。これによりR-IN エンジン搭載RZファミリのハードウェア仕様を活かした製品開発において高信頼性や高付加価値の実現が容易になります。
eT-Kernelベースプラットフォームは、μITRONのアーキテクチャと性能を引き継ぐリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアに、Arm純正コンパイラをバンドルした統合開発環境「eBinder」、ネットワークプロトコルスタック、ファイルシステム、USBホスト/デバイススタックなどの各種ミドルウェアに加え、製品サポートや受託開発を含むプロフェッショナルサービスが統合されています。eT-Kernelは、μITRONに似た構成を持つコンパクトでリアルタイム性の高いリアルタイムOS、Linuxとの高い互換性を持つPOSIX仕様準拠リアルタイムOSを含む、3つのスケーラブルなプロファイルで構成されており、システムの規模や用途に合わせて最適なものを選択できます。また、ソフトウェア開発には、eT-Kernelを使ったソフトウェア開発に特化したeBinderを利用することで、高品質なアプリケーションを効率的に開発できます。
eT-Kernelは、機能安全規格 IEC 61508(産業機器)およびISO 26262(自動車)ともに最高の安全度水準(SIL 4、ASIL D)のプロダクト認証を取得しています。また、イーソルのリアルタイムOS製品の開発プロセスは、医療機器向け安全規格IEC 62304に準拠していることが認証されています。
イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸 のコメント
「eT-KernelベースプラットフォームがRZ/Nシリーズに対応したことにより、工場などで使用される産業ネットワーク機器の開発において、高いリアルタイム性と信頼性を持つシステム開発を効率的に行うことが容易になりました。車載機器や産業機器などのミッションクリティカルな分野での豊富な実績や機能安全規格への取り組みの経験を活かし、RZファミリを使ったソフトウェア開発を包括的に支援します。」
<補足資料>
▽eT-Kernel MCE詳細:https://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html
▽ イーソル ホームページ:https://www.esol.co.jp/
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
企業情報
企業名 | イーソル株式会社 |
---|---|
代表者名 | 長谷川 勝敏 |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
コラム
イーソル株式会社の
関連プレスリリース
-
イーソルの主力OS「eMCOS® POSIX」がArm社の最新車載向けリアルタイムプロセッサに対応しエコシステムを更に拡大
2024年7月31日 15時 Cユーザー投稿
-
eSOL Technology Forum 2024を2024年9月27日(金)に開催
2024年7月11日 15時
-
デンソー社製 車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」採用
2024年6月27日 15時
-
日本のSDV標準化を推進する「Open SDV Initiative」にイーソルが参画
2024年6月20日 12時
イーソル株式会社の
関連プレスリリースをもっと見る