千葉県小学校教諭によるわいせつ事件を受け『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』著者の性教育アドバイザー・のじまなみ氏がコメントを発表。

千葉県の公立小学校で教諭による小6児童へのわいせつ事件が発生しました。各メディアでも取り上げられているなか、昨年末『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』を発表した性教育アドバイザー・のじまなみ氏がコメントを発表。「顔見知りによる性犯罪は驚くほど多い」と指摘しました。

▼性犯罪の加害者は「顔見知り」であることが多い

 

 事件の概要は各社報道の通り。これを受け、性教育アドバイザーとして全国の教育機関で幼児期からの性教育や防犯教育の必要性を説くのじまなみ氏が、コメントを発表しました。

 

 ――残念ながら、今回の問題のみならず、日本では13歳未満の子どもに対する性犯罪が年間900件以上起きています。しかも、仮に性被害に遭っても今回の児童さんのように自分で「これはおかしい」と気づけるお子さんは少なく、さらに、「おかしい」と気づいても、それを身近な大人に訴えることのできるお子さんは、さらに少なくなります。

 今回の事件はとても痛ましく、許すことはできませんが、児童さんが声をあげたことは、ご自身とご家族が前に進むためにも、日本社会にとっても、意義のある、勇気ある行動だったと思います。

 この事件でも分かるとおり、性犯罪は必ずしも「見知らぬ不審者」によるものではありません。あってはならないことですが、教育現場やご近所などの「顔見知り」による犯行は驚くほど多いのです。だからこそ、子どもが自分で自分の身を守る術、そして、万が一危険にさらされたときに取るべき行動を、日頃から伝えてあげてほしいと思います。

 想像したくもないことですが、もしもわが子が性被害を訴えてきたら、「本当なの!?」と疑うような言葉は決してかけてはいけません。「つらかったね」とわが子を抱きしめ「あなたは決して悪くない。話してくれてありがとう」と伝えてあげてください。

 

 

「サングラスに帽子にマスク」なんて変質者はいません。普通の人でも用心を!

 

 

▼子どもを性被害から守るためにできることとは?

 

 のじま氏の著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』では「水着ゾーン」という言葉で、「自分の体は大切だ」と子どもに自覚させる重要性を強調しています。

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 水着ゾーンとは、その名のとおり「水着で隠れている体の部位」と「口」のことを指します。男の子の水着は下半身しか覆っていませんが、男女ともに「口・胸・性器・おしり」が水着ゾーン。水着ゾーンは“他人に見せても触らせてもいけない、自分だけの大切な場所”です。このことを、幼いうちから子どもに徹底的に教えましょう。

 13歳未満の子どもに対する性犯罪のうち、特にSNSを経由した子どもの性被害は年々増加しており、強制わいせつだけでなく、児童ポルノ、自撮りした裸の写真をインターネットに流出させてしまうなど、その被害が多様化しています。加害者による一方的な性被害ではなく、被害者である子ども自身に被害の自覚がないことも多いのです。だからこそ、「自分の体は大切にしなければいけない」という概念を、「水着ゾーン」を使って具体的に理解させることが必要なのです。

 

「プライベートゾーン」という表現は小さな子どもにとってはイメージがつきにくい

 

 そしてもう一つ、必ず伝えてほしいのが、「あなたの水着ゾーンを見たがったり触りたがったりする人が現れたら、全力で逃げてよい。そしてそのことをお母さんやお父さん、身近な大人に必ず伝えてほしい」ということ。その訴えを受け取った大人は、それが未遂であっても警察に届け出て、しかるべき対策を求めましょう。

 

 

▼今日からできる性教育

 

 のじま氏は、子どもの好奇心を逆手に取りわかりやすく性教育のノウハウを教える「とにかく明るい性教育 パンツの教室協会」の代表理事を務め、性教育の必要性のみならず、子どもへの「伝え方」を親たちに手ほどきしています。3人の娘を育てる母としての実感と元泌尿器科看護師としての経験から得たノウハウは実践的で、多くの保護者から支持を得ています。

 著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』では、防犯のための性教育だけでなく、命の誕生、避妊、中絶、不妊、LGBTなど多岐に渡る内容をいかに子どもに伝えていくかを指南しており、「子どもの性」に向きあう子育て世代にとって大きな手助けとなる一冊となっています。

 

「性教育にはメリットしかない」と、のじま氏は強調する

 



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代表者名 廣瀬 和二
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