「慶應卒の名医に聞く!」メディカルセミナーシリーズ 大盛況の第1弾『前立腺のすべて〜肥大症とがん〜』開催。 受付当初から予約殺到!中高年男性の気になる前立腺のすべてがここに!

前立腺肥大症は65歳以上の男性3人に1人、前立腺がんは日本で最も増えているがん。BRBメディカルサロンでは中高年男性にとって関心の高い「前立腺」をテーマに、セミナーを開催致しました。

 去る2月20日(水)のBRBメディカルセミナーでは、国際親善総合病院名誉院長、久留米大学名誉教授の掛川 暉夫(かけがわ てるお)先生のコーディネートで、前立腺疾患のエキスパートとして著名な慶應義塾大学名誉教授・同大学病院元院長、国際親善総合病院院長の村井 勝(むらい まさる)先生を講師にお迎えし『前立腺のすべて〜肥大症とがん〜』をテーマにセミナーを開催致しました。村井先生は豊富な経験をもとに、前立腺肥大症とがんについて症状や治療例をご説明くださいました。また先生はWHO(世界保健機関)国際前立腺疾患会議の副議長を務められており、世界の前立腺における最新医療情報についても詳しくご講演くださいました。
 いま、加齢に伴い前立腺の病気、「前立腺肥大症」と「前立腺がん」が男性の健康にとって大きな問題となっています。前立腺肥大症は、65歳以上の男性3人中1人に見られ、前立腺がんは現在、日本で最も増えているがんで、その増加率は世界で2番目となっています。セミナー受付当初から予約が殺到し、大盛況だった開催内容をセミナーダイジェストとしてここにご紹介します。

<前立腺とは>
 男性にしかない、男性の生殖機能に関わる臓器です。膀胱の出口で尿道を取り囲むように存在し、大きさはクルミ大程と言われています。主な働きは、精液の一部である前立腺液を分泌(精子の3分の1程度)することです。前立腺はホルモンの影響を強く受けると言われ、特に40〜50歳代の男性はホルモンのバランスが崩れる時期であり、女性ホルモンの増加や男性ホルモンの減少などが肥大症の原因と言われています。また最近では増殖因子(生殖器としての能力低下を内部組織が増殖してカバーする)なども原因と言われています。男性は40歳を超えると90%以上が肥大傾向にあります。しかし、中には肥大しない人や萎縮して小さくなる人も少数いるそうです。前立腺の病気としては、「前立腺肥大症」「前立腺がん」「前立腺炎」などがあります。

<前立腺肥大症>
 前立腺肥大症の原因は、加齢・喫煙・高血圧・性ホルモン・肥満・アルコール摂取・家族歴など、多くの因子が関与していると言われていますが、いまだ決定的なものは明らかになっていません。検査は「直腸内指診」「尿流測定」「内視鏡検査」「経直腸的前立腺超音波検査」や「国際前立腺症状スコア」を利用した点数評価などがあります。
 特に前立腺肥大症では、治療をする・しない は、患者さんがどこまで悩んでいるのかによって異なります。また、治療方針は1.肥大の状態 2.尿道の塞がり状態 3.症状 以上3点を踏まえた上で患者さんと医師が相談して決定します。治療方法は重症度により異なり、軽症の場合は「経過観察」「薬物療法」、中等症の場合は「薬物療法」「低侵襲性治療」「手術療法」、重症の場合は「低侵襲性治療」「手術療法」などになります。具体的には、薬物療法では「α1ブロッカー」「抗アンドロゲン剤(抗男性ホルモン剤)」「植物性エキス」などがあり、低侵襲性治療には「尿道ステント」「温熱・高温度治療」ほか、手術療法には「経尿道的前立腺切除手術(TUR-P)」などがあります。

<前立腺がん>
 前立腺がんは、最近の日本人がん患者の部位別では6位のがんですが、年々増加傾向にあり1995年度の実測値から2015年には3倍に増え、その伸び率はがんの中で1番目になると予測されています。がんの出来る位置は主に前立腺の外側で、対し肥大症は前立腺の内側にできます。40歳以上の男性の90%が前立腺肥大症傾向にあるため、前立腺がん患者は肥大症を伴っていることが多いようです。
 主な前立腺がんの検査として、「PSA(前立腺特異抗原)採血検査」を行います。その結果は4.0 ng/ml以下で陰性、4.0〜10.0 ng/mlでグレーゾーン、10.0 ng/ml以上では陽性となります。PSA値が高かった患者さんには「前立腺生検」を行い、実際にがん細胞があるかを調べます。2006年 慶應義塾大学病院の検査データによると、PSA値がグレーゾーンの患者さんでも約20%はがんが発見されました。また1回の生検ではがんと診断できないケースもあるようです。採血検査及び生検で、前立腺がんが見つかった場合は、「グリーソンスコア」で分類し、さらに「骨シンチグラフィー」「CT」「MRI」など詳しく検査します。
 前立腺がんの治療法は、「がんの悪性度(組織学的分化度)」「がんの広がり(臨床病期)」「年齢(平均余命)」「全身状態(合併症)」といった背景を踏まえて、患者さんと医師が相談して決定する「インフォームド・デシジョン」が重要です。病期別治療方針には「無治療厳重経過観察」「根治的前立腺全摘除術」「小線源治療」「放射線治療」「内分泌治療」などがあります。
 前立腺がんのリスクファクターとして、「年齢(高齢化)」「遺伝(父親が前立腺がんの場合、3〜7倍の確率)」「人種(アメリカ黒人に多い)」「食生活(脂肪の多い食事、緑黄色野菜不足)」「性生活(早婚、若い時の頻回の性交、性活動停止年齢がより早いなど)」などがあげられます。
 日頃から、尿の出具合には注意を払い、前立腺がんに有効なマーカーPSA検査を受けるなど、早期発見、早期治療を心がけると良いでしょう。

 BRBメディカルセミナーは、予定が決まり次第、随時弊社ホームページに掲載いたしますので、ご興味のある方は是非ご確認ください。

※記事の文責はBRBメディカルサロンにあります。

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