プレスリリース

2019年7月26日 12時

名刺サイズの極小キーボードキット『素-Shiro』を国内初の自作キーボード専門店『遊舎工房』と『迷宮商会』が販売、2019年7月28日より開始

コンピュータ・通信機器

一本指操作ができる名刺サイズ（91mmx55mm 薄さ20mm）15キーの極小キーボードキット『素-shiro』が2019年7月28日（日曜日）より発売。製作者はキーボードクリエーターの篠原拓真（27）。 2019年1月13日に国内初の自作キーボードの専門店である『遊舎工房』が開店するなど近年盛り上がるパソコンなどのキーボードを自作するという業界から誕生した製品で、販売は同店とネット通販ショップの『迷宮商会』が行う。なお名刺サイズ自作キーボードのプレスリリースは本件が日本初となる。

2019年7月26日

迷宮商会・株式会社遊舎工房

共同プレスリリース

名刺サイズの極小キーボードキット『素-Shiro』が2019年7月28日に発売される。取扱店は国内初の自作キーボードの専門店『遊舎工房』（所在地：東京都台東区　代表取締役：倉内誠）とYAHOO!ショッピング内の店舗『迷宮商会』（所在地：東京都江東区　代表：矢野芳典）の２店舗。

キーボードクリエーターで都内IT系企業勤務エンジニアの篠原拓真（しのはら・たくま）（27）が設計製作した、15キーを名刺サイズに収めた薄く軽量コンパクトなキーボードで、比較的簡単なはんだ付けなどの技術や電子工作用の基本的な工具があれば組み立てられるキットとして2019年7月28日より販売される。

簡易な紙のマニュアルが添付し、組み立て手順を記したインターネットサイトアドレスやQRコードから作者本人による組み立て手順が参照でき、また製作者のtwitterアカウントや参加しているDiscordサーバからも組み立てに関して困ったことがあれば直接指導を受けられる。

店頭での参考価格は税込2,500円（通販時の送料・手数料含まず）

組み立て完成時には小型のノートパソコンやミニキーボードでは実装されていないことが多いテンキーや十字キーの代わりにもなり、通常複数キーの同時押しやマウスなどでの操作を要するカット・コピー・ペーストや操作のやり直し、繰り返しなどもワンキーで簡単操作でき、製作者の篠原はマイクロソフト社のエクセルなどの操作もかなり楽になると説明する。

また文字や数値の入力が多い文章やプログラミングを書く作業、編集作業などでも便利に利用できる。

キーボードの内部のファームウェアというプログラムを書き換えることができる上級者であれば、キーを一つ押しただけでより多くのキーを同時押しした状態にしたり、定型文やマクロなどを打鍵するような操作も可能なため、繰り返し操作や複雑な操作の多いアプリケーションやゲームなどの各操作をボタン一発で処理することも可能になる。

■遊舎工房

https://yushakobo.jp/

■遊舎工房『素-Shiro』販売ページ

https://yushakobo.jp/shop/shiro/ （7月28日公開）

■迷宮商会

https://store.shopping.yahoo.co.jp/meikyuu/

■迷宮商会『素-Shiro』販売ページ（YAHOO!ショッピング内店舗）

https://store.shopping.yahoo.co.jp/meikyuu/gj-kb-201907270001.html　（7月28日公開）

※通販価格は店頭販売価格と変わります

※本製品は自作キーボードキットです、完成品として使用するためにはユーザ側でのはんだ付け、キースイッチやキーキャップの別途購入や組み立て作業、PCなどによるファームウェア書き込み作業が必要となります。そのためまずはキットを購入し説明書と照らし合わせて付属品の数量チェック状態の確認や別途必要になる部品と点数のリストを参照して間違いのないようお買い求めください。

『素-Shiro』完成品の一作例（白無地のキーキャップを使用したもの）をMac Book Proと並べた

【製品概要】

■小さく・薄く・軽いの三拍子がそろった携帯性の高さ

片手で持てる名刺サイズ、薄さは最も厚い部分でわずか20mm

■操作性の良さ

電卓のように片手に乗せ、一本指で打鍵、机や椅子のひじ掛け（コンパクトなので狭い場所でも使えます）などの上に置いて一本指の打鍵などで、本来複数キー同時押しなどが必要な操作も楽々。片手のみでの操作も可能（※１）

■選べる打鍵感であなたの好みのカスタマイズが可能

メカニカル式のキースイッチ（別売り）の種類を自分で変えることができるために、キータッチの感触や重さを変えることで自分好みの打鍵感や指や手首に負担のかからないキーにすることができる

■少ないキー数で多くのキー入力が可能

上1列の3つのキーを押すことで（トグルスイッチとなるために押し続けなくてよい）、その下の3×4列のキー（12キー）を3パターンの別のキー（合計36キー相当）に変えることができる（※２）

■接続はmicroUSBケーブル一本で楽々

家に一本は余っている可能性も高い、100円ショップやコンビニにもあるケーブルがそのまま使用可能。

接続は安価で入手性の高いスマフォ用として普及したmicroUSBケーブルを使用します（キットには同梱されません）

■ファームウェアのカスタマイズであらゆるアプリケーションやゲームの定型入力やショートカット入力も可能に（中・上級者向け）

QMK Firmware使用のため、比較的ネットなどでの情報収集もしやすく、ファームウェアを書き換えることで好きなキーマッピングで定型文入力やショートカットキーなどを自由にカスタマイズ可能、あらゆるアプリケーションやゲームで使用すればまるでチートのような神業もだるい同一操作の繰り返しも一発操作で簡単になります

■キーボード自作の入門用に
自作キットながら電子工作の基本的な工具やはんだごての技術があれば比較的簡単に作れるため、キーボード自作に必要な基礎やPCでの環境構築などが一通り覚えられる

※１　片手のみでの使用は製作者によれば「可能ではあるが非推奨」

※２　キット完成時の標準状態では、3キーが未割当のため、キーマッピングを切り替えるために使用する3キー以外は33キーが利用可能

【『素-Shiro』誕生の背景】

製作者の篠原は２年前恒常的な肩こりに悩まされており、その原因が業務上や趣味での既製品のパソコン用キーボードの利用頻度が高いことであることに気づき、より自身の体の負担にならないキーボード探しや使い方を探求するうちに「自分の求めるキーボードを自作する」という「自作キーボード」というジャンルの世界があることを知り没頭する。

かつてから自作キーボードは個人の制作・販売による「同人ハードウェア」としての扱いであったが一般への認知度は高くはなかった、一昨年ごろからコミックマーケット（毎年8月と12月に東京都江東区有明ビックサイトで行われる世界最大の同人誌即売会）にて頒布ブースが急増するなど認知度は上がり人気は次第に過熱していた。

このような動向を背景に今年（2019年）1月13日には日本初の自作キーボードの専門店『遊舎工房』（ゆうしゃこうぼう）が開店、『素-Shiro』開発者の篠原も開店初日から足しげく通っていた。

同店が5月18日（土）～26日（日）の期間に開催した名刺サイズキーボードキットと名刺サイズの小型自作キーボードを集めた展示会「meishi展」には60名以上の参加者があり、篠原も同イベントに参加『素-Shiro』のコンセプト原型となる自作キーボードの制作と展示に参加した。

篠原は同店スタッフや参加した他のキーボードクリエーター、twitterなどSNSでの反応を機に、名刺サイズキーボードセットの第一弾として基板設計から行った『素-Shiro』の制作と販売を決定した。

【現時点の自作キーボード業界の認知度の高まりについて】

NHK WORLD にて世界に向けて「日本で自作キーボードが盛り上がっている様子」が放映されるなど、遊舎工房と「meishi展」の様子が動画とサイトでも紹介されており、PC系ニュースサイトや秋葉系メディアなどでも頻繁に取り上げられるようになり「自作キーボード」の世界の認知度は日ごとに高まっている。

また自作キーボードを作成するクリエーターも増え、遊舎工房での取扱製品数も増えている。

twitterやSNS上での自作キーボード情報も増え、Discord（※３）上でも自作キーボードの愛好者向けのサーバが設立されている。

「meishi展」（公式告知ページ）

https://yushakobo.jp/news/2019/04/02/meishi-ten/

AKIBA PC Hotline!

「個性豊かな“名刺サイズ”の小型自作キーボードが多数展示、「meishi展」が遊舎工房で開催中」

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1186069.html

NHK WORLD（英文：動画内でも開始後すぐに紹介が始まります）

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/greatgear/20190704/2018248/

※３　Discordはテキストチャットや音声チャットが可能で簡易SNSのようなコミュニティがPC、スマフォを選ばず簡単に構築できる簡便さからサービス開始3年（2018年）で1億人のユーザを超えたシステム。本来はゲームユーザ向けとされたが、無料で細かい権限設定が容易なことやチャンネルの作成が簡単なこと、スマホからの利用も簡単なことから、最近では企業、ユーチューバー、声優、クリエーターなどもビジネス用途やファンコミュニティとの交流用途でサーバの開設をしており、一般個人も様々なジャンルのコミュニティを作成している。日本語化されて以降は日本人の利用者数も伸びている

【製品の主な仕様】

サイズ：幅55mm×奥行（薄さ）20mm（ゴム足・キーキャップ含む最厚部実測）×高さ91mm

カラー（キー側）：ユーザ側で好みのものを選ぶため不定

カラー（背面側）：素（白）

基板色：素（白）

保証期間：初期不良交換のみ

キー数：15（3x5）

配列：格子配列

キーピッチ：18mm(実測)

キーストローク：3.0±0.5mm

動作力：n/a（別売りの付属しない使用するキースイッチにより変動）

接続方法：有線（USB2.0 microB ケーブル ※キットには含まれない ※充電のみ対応のものは使用不可）

使用スイッチ方式：メカニカル
対応キースイッチ：Kailh Low Profile（ユーザ側で好みのものを選ぶため要別途購入）
対応キーキャップ：Kailh Low Profile（ユーザ側で好みのものを選ぶため要別途購入）

状態：完成品ではなくキットとして販売のため、ユーザ側でのはんだごてでの作業やキースイッチやキーキャップなどの部品は別途入手と組み立て、PCによるファームウェア書き込み作業を要する、必要な部品と購入手段などはマニュアルにリストが記載
内容物：キット部品一式（8種）、部品リスト・別途購入リスト付き作成マニュアル1枚

必要な工具：はんだごて一式・ピンセット・ねじに合うプラスドライバー
完成品基本キーマップ（画像）：https://images-ext-1.discordapp.net/external/uTxiRX8bldvZSnwi4hNQewTnibNRIEuKfmBMe2eGQ2E/https/cdn.discordapp.com/attachments/536423734144401422/600653405974953985/macro-keypad-shiro.png

【製作者の今後の展開について】

今回本製品『素-Shiro』を設計・製作したキーボードクリエーターの篠原拓真は、名刺サイズの別バージョンのキーボードキットやさらに大きなサイズの自作キーボードキットを計画、また新製品に関してクラウドファンディングを行うことや、今後作るキーボードのアイディアを語ったところSNS上で海外ユーザーから「作ってほしい」と反応があった製品企画があることから海外展開も視野に入れている。

【販売会社情報】

■日本初の自作キーボード専門店『遊舎工房』

会社名：株式会社遊舎工房

会社名フリガナ：カブシキガイシャユウシャコウボウ

代表取締役：倉内誠

所在地：〒110-0005 東京都台東区上野3-6-10 ユニオンビル１F

電話番号：03-6803-0104

メールアドレス：shop@yushakobo.jp

PAYPALアカウント：shop@yushakobo.jp

ホームページURL：https://yushakobo.jp/

■『迷宮商会』

業者名：迷宮商会