速報 08年のネットエイプリルフール概況

例年、多くの企業が、4月1日のエイプリルフールの日を見はからってニセの記事をウェブ上で流しますが、これらの概要を、プレスリリースという形でをお知らせいたします。

例年、多くの企業・個人が、4月1日のエイプリルフールの日を見はからってニセの記事をウェブ上で流しますが、残念なことに認知度・到達度はいまひとつです。そこで、プレスリリースという形で、主要各社のエイプリルフール記事の概要をお知らせいたします。明日の朝刊コラムやウェブ媒体のタイムリーな記事枠を埋めようとお悩みの記者・編集者様、あるいは次年度のエイプリルフール広報戦略を立案される一般企業の広報担当の方々の一助となれば幸いです。

<企業によるエイプリルフール記事>

Yahoo Japan!:「ついに公開、宇宙人襲来の決定的証拠!?」という表題がトップページに表示。クリックすると…。スペースインベーダー30周年を記念したタイトーとのタイアップ企画。
http://event.yahoo.co.jp/invaders/beginning/

Google(日本法人):「Googleダジャレサーチβ版」開発のお知らせ。高品質なダジャレを検索したり、作成することが可能。
http://www.google.co.jp/intl/ja/help/search/dajare/

EditNet社:新聞紙上を賑わせた偽装商品を扱うショッピングサイト開設のお知らせ。北海道にあった某社製牛肉コロッケや、中国産の冷凍餃子など、ある意味一世を風靡した食品がネット通販で購入可能に!
www.editnet.ad.jp/news/080401/

まぐまぐ社:フォームに入力した言葉が、限りなく人間に近い音声に変換されてメールで届く「グレゴリオ聖子」テクノロジーや、flickr APIを使用した画像検索サービス「肌質検索」など、まぐまぐならではの新サービスを開始。
http://www.mag2.com/AprilFool/2008/release/20080401.html

Impress Watch:トップニュースで「スタパ齋藤氏、改名か」の記事にはじまり、「犬派によるネットユーザーの任意団体が発足」などバラエティ豊かなウソ記事を展開。
http://www.watch.impress.co.jp/

ゼロベース社:世界でもっとも薄い新書、その名も「エア新書」シリーズを刊行。『新書はタイトルが十割』、『食い逃げしてもバイクは盗むな』など話題となりそうな新書が目白押し。
http://airbook.jp/

アイレム社:ありえない珍獣ばかりを集めた動物園「あいれむ動物園」の公式サイト。残念ながら今日で閉園。
http://www.irem.co.jp/index.html

eiga.com:1ページまるごとをエイプリルフールのコンテンツとし、松崎しげる主演「クロスギ」などパロディ色の強い映画情報を掲載。
http://eiga.com/

Telegraph.co.uk(英「Daily Telegraph」紙のウェブ版):BBCが大空を飛ぶペンギンの大群を撮った番組を放映。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2008/04/01/npenguin101.xml

Google Australia:24時間後の未来のインターネット情報を検索できる機能が追加される。
http://www.google.com.au/intl/en/gday/index.html

shakespeareghostwriter.com:シェークスピア本人がウェブテクノロジーで復活し、文字通りの「ゴーストライター」となって、代わりに傑作小説を書いてくれるというサービス。
http://www.shakespeareghostwriter.com/

<著名なアルファブロガーによるエイプリルフール記事>

ある編集者の気になるノート:ブロガー本人の著書『出版人の品格』発売のお知らせ。「品格本」の決定打となるか?
http://aruhenshu.exblog.jp/

ブログの書き方・初心者編:一部私立高校の授業にブログの書き方を導入。また、文科省も音頭をとり、ブログ教育の夏期講習を行うというニュース。
http://ameblo.jp/waka00ww/

(文:鈴木拓也)


[エイプリルフールの日について]
4月1日に罪のないウソをついてもよいという伝統は400年以上前にフランスではじまりましたが、欧州の新聞や雑誌などのメディアが、エイプリルフールの記事を本格的に掲載し始めたのはここ数十年のことです。1977年に英高級紙『ガーディアン』が、延々7面も費やして、サンセリフという名の架空の島国の観光情報を書いたのが起爆剤となり、多くの新聞・雑誌が趣向をこらしたウソの記事を載せるようになりました。近年は、ウェブサイト上でのエイプリルフール・コンテンツの展開も盛んとなっており、ヤフー各国版、グーグル社の公式サイトから著名アルファブロガーにいたるまでバラエティに富んだ記事を読むことができます。

[中公新書ラクレ『世界のエイプリルフール・ジョーク集』について]
本書は、比較的近年のメディア・エイプリルフール・ジョーク約60本を厳選し、収録したものです。血税を投入してつくられたウソ公共広告や、朝日新聞社のエイプリルフールにかける情熱と挫折など、興味深いエピソードやトリビアもふんだんに盛り込み、非常に面白いエンターテインメント本に仕上がっています。先月3月10日に発行され、全国の書店で絶賛発売中です。

主な収録記事
・渋谷のハチ公像が金属窃盗団に盗まれる(Japan Times紙)
・モナリザは、実は微笑んでいないことが修復作業により判明(英Independent紙)
・ベッカムが浦和レッズに移籍(Japan Times紙)
・地方競馬活性化策としてシマウマをレースに投入(東京新聞)
・中国政府、グーグル社を買収(英ウェブメディアRegister)
・小渕首相、閣僚に外国人を登用(朝日新聞)
など。

[中公新書ラクレ『世界のエイプリルフール・ジョーク集』の編著者について]

鈴木拓也
1968年、北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。札幌の老舗翻訳・通訳会社、グラデュウス・マルチリンガルサービスの翻訳担当取締役を務める。翻訳研究の一環として十数紙の英字新聞・雑誌を購読するうちに、エイプリルフール記事の存在に気づき、収集を開始。今では、媒体社から「エイプリルフール・ジョークのソムリエ」と紹介されるほどの通となる。

著者近影(北海道新聞記事):http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/83427.html
著者ブログ(April Fools World):http://ameblo.jp/aprilfoolsworld/ 
著者連絡先(グラデュウス):電話は011-717-8770。メールアドレスはgra@gradus.net
(昨日からテレビ局、ラジオ局、新聞社の方々からのお問い合わせや情報提供の依頼が来ており、電話がふさがり気味ですが、できるだけ対応いたします)

[中公新書ラクレについて]
2001年3月創刊。21世紀の今を読み解くためのより逞しい知の「鍵」を読書子に届けるべく、さまざまなジャンルの新書を上梓しています。近年のヒット作に、早坂隆氏著『世界の日本人ジョーク集』、関根眞一氏著『となりのクレーマー』、江副浩正氏著『不動産は値下がりする』などがあります。

[中央公論新社について]
1999年、老舗出版社中央公論社から出版権などの営業譲渡を受け、読売新聞グループ「中央公論新社」として再スタートを切りました。独自の視点による歴史書からノベルス小説まで、幅広い出版活動を展開しています。

中公新書ラクレ編集部の連絡先:03-3563-3669

企業情報

企業名 中央公論新社
代表者名 早川準一
業種 未選択

コラム

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