COVID-19ワクチンの市場規模、2022年の22億7300万米ドルから2025年には14億1000万米ドルへ、CAGR-14.9%で縮小予測
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「ワクチン・医薬品の世界市場への新型コロナウイルス感染症 (Covid-19) の影響:将来予測 (2025年まで)」 (MarketsandMarkets) の販売を6月8日より開始いたしました。
世界のCOVID-19ワクチン市場は、2022年の22億7300万米ドルから2025年には14億1000万米ドルに、-14.9%のCAGRで縮小すると予測されています。COVID-19ワクチン市場の成長は、COVID-19の感染者数の増加とワクチン開発のための資金の増加が要因となっています。
一方で、世界のCOVID-19治療薬市場は、2020年の1億6500万ドルから2025年には200万米ドルへ減少し、予測期間中のCAGRは-57.8%になると予測されています。COVID治療薬市場の成長は、医薬品の例外的使用と、SARS、MERS、H1N1などの流行性疾患にかつて使用されていた回復期血漿療法のような代替療法の出現に起因しています。また、世界的な組織や各国政府との連携による必需品や医薬品の供給促進が市場の成長を後押ししています。
COVID-19 ワクチン・医薬品市場への影響
現在、COVID-19ワクチンの研究開発は115のワクチン候補があります。臨床開発に移行した最新の候補は以下の通りです。
・mRNA-1273(Moderna社)
・Ad5-nCoV(CanSino Biologics社)
・INO-4800(Inovio社)
・LV-SMENP-DC、pathogen-specific aAPC(Shenzhen Geno-Immune Medical Institute)
各国政府や財団からの資金提供が市場の成長を促す
SARS-CoV-2ワクチンの十分な生産能力を保証するためには、製造業者の大規模な生産能力を確保するための支援が必要であり、これに伴い、Gavi、CEPI、WHOなど国際機関が名乗りを上げています。しかし、COVID-19の大流行を考えると、より強力な取り組みが求められています。
2020年4月、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、決定的なデータが出る前に、7つの有望なワクチンの工場に資金を提供する計画を発表しました。同財団は、ワクチンが試験中であっても、製造工程を進める事ができるよう支援しています。
最も有望なModerna社の他にも、いくつかの大手製薬会社がCOVID-19ワクチンの研究に携わっています。ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、連邦政府が提携している工程の製造規模を十億回投与まで拡大することを約束しています。一方、サノフィ社は、連邦政府とトランスレート・バイオ社との提携をそれぞれ進めています。
ワクチン製造のスケールアップでさらに成長
世界の製薬メーカーが標的治療やワクチンの開発に巨額の資金を投入している一方で、開発・製造受託機関(CDMO)はワクチンの生産を拡大する方法を模索しています。これに合わせて、ベルギーのUnivercells社の新しいCDMOが、製薬メーカーの製造規模拡大を支援するための専門的知識を提供しています。
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https://www.gii.co.jp/report/mama936013-covid-19-impact-on-vaccines-drugs-market-global.html
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