ラティス・テクノロジー、3Dビューワカスタマイズキットを開発−無償ビューワ向け開発キット、XVL Player SDK Ver.2.0を本格発売−

ラティスは、XVLデータを閲覧する無償の3Dビューワ「XVL Player」をカスタマイズする開発キット、「XVL Player SDK Ver. 2.0」の本格販売を5月9日より開始しました。

2008年5月9日、東京 (日本) − ラティス・テクノロジー株式会社 (代表取締役社長 鳥谷 浩志、以下ラティス)は、超軽量3DデータXVLを閲覧する無償の3DビューワソフトウェアのXVL PlayerをカスタマイズするためのSDK(Software Development Kit)、XVL Player SDK Ver. 2.0(以下、本製品)の本格販売を2008年5月9日より開始しました。

XVL Playerは、回転、パン、ズームなどのデータ参照のための基本機能を搭載した3Dデータを閲覧するソフトウェア(以下、3Dビューワ)です。ラティスは、Webページ( http://www.lattice.co.jp/ )で無償配布を行っており、国内外の製造業、建設業などの各分野で活用されています。2000年のリリースからのダウンロード数は、累計で50万件を超えています。

本製品は、XVL Player Ver. 9.1以降のXVL Playerを利用し、業務や用途にあったカスタマイズ3Dビューワとして活用するための開発キットです。本製品を使用することで、マイクロソフトのOfficeやHTML、業務用アプリケーションにXVL Playerを埋め込み、3D表示に関連したボタンの配置やサイズなどを調整することができます。細かな作業が難しい現場などで3Dデータを参照する場合など、よく使う機能のボタンを大きく表示させることで、業務効率を上げることができます。

また、部品の構造情報や組立工程などと連携したコンテンツを作成できます。PDM(Product Data Management)に格納された部品情報や設計情報と連携させた3Dビューワを作成すれば、設計情報の見える化が促進され、設計品質の向上に結びつきます。

このように、業種や業務などによって異なるさまざまな要望にあわせた使いやすい3Dビューワをカスタマイズによって提供できるようになれば、3Dデータの取扱いに慣れない部門にも、3Dデータの活用が進み、業務効率が向上します。本製品は、設計、製造、生産技術、調達、管理、保守、営業、マーケティングなど、それぞれの目的と用途に合った3Dビューワを提供していくことを目的としています。

開発環境は、JavaScript、Office、Visual Basicに対応しています。開発用ライセンス5ユーザ分を含む本製品は、本体が3,150,000円(税込)、年間保守が630,000円(税込)で、ラティスより提供されます。

ラティスは、本製品のリリースでXVLの活用範囲が拡大することによるXVL StudioシリーズやXVL Web MasterなどのXVL関連製品の拡販を計画しています。そして、3Dデータ活用の市場におけるXVL関連製品群のシェアの拡大につなげる考えです。



■用語説明

XVL
「XVL」 (eXtensible Virtual world description Language) は、XML(eXtensible Markup Language) をベースとした超軽量3D表現として、ラティスが提唱する表現形式です。XVLを用いることで、3D CADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができます。また、メモリが少ない環境で巨大な3Dデータを高速表示する技術の実装により、ネットワーク環境での3Dデータ共有に最適な形式です。さらに、XVLに変換されたデータは、無償のXVL Playerで閲覧が可能です。( http://www.lattice.co.jp/ )。

現在、XVLをベースとした技術文書を作成する製品群や、干渉チェック機能を搭載したビューワ製品などが市場で高く評価されています。ラティスの XVLは世界中の自動車産業、航空機産業、電機産業等多くの製造業の会社で採用されています。3Dデータの精度とアセンブリ構造データを保ちながら、軽量にデータ表現できるという特徴から、デジタルモックアップ、シミュレーション、パーツカタログなどの用途に活用されています。製造業大手では、3D CADの普及により蓄積した3Dデータの有効活用を目的に、XVL製品を全社規模で導入するケースが増加し、国内外で急速に普及が進んでいます。



■ラティス・テクノロジー株式会社概要
ラティス・テクノロジー株式会社はネット上でのグラフィックスソリューションを提供するために1997年10月、慶応義塾大学の千代倉弘明教授らが中心となって設立したソフトウェアベンチャ企業です。「XVL」技術の研究開発と標準化、CADやCGデータをXVLに変換し、これを編集してネット配信可能にするXVL製品群を開発提供しています。「XVL」を最適処理するネット指向3Dコンポーネントソフト、XVLカーネルをベースにネットワーク上でのグラフィックスソリューションを幅広く提供しています。

ラティス・テクノロジー株式会社
本社:〒102-0074 東京都千代田区九段南3-8-11飛栄九段ビル4F
TEL : 03-5212-5121 / FAX : 03-5212-5122
ホームページ:http://www.lattice.co.jp/
E-mail: casual3d@lattice.co.jp
代表取締役社長:鳥谷 浩志
資本金:7億円
設立:1997年10月


【本件に関するお問い合わせ先】
ラティス・テクノロジー株式会社 営業統括本部 マーケティング室 
松浦 真弓E-mail:matsuura@lattice.co.jp / TEL : 03-5212-5121


《関連URL》
http://www.lattice.co.jp/

企業情報

企業名 ラティス・テクノロジー株式会社
代表者名 鳥谷 浩志
業種 その他製造業

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