複合材料の市場規模、2021年には829億米ドルへ、CAGRマイナス4.4%で減退予測 広範な用途により、今後の需要拡大に期待
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「新型コロナウィルス(COVID-19)が複合材料市場に及ぼす影響:繊維材質(ガラス繊維、炭素繊維、天然繊維)、樹脂タイプ(熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂)、利用業種、地域別:2021年までの世界市場予測」 (MarketsandMarkets) の販売を6月22日より開始いたしました。
複合材料の市場規模は、2019年の906億米ドルから2021年は829億米ドルに縮小し、2019年から2021年のCAGRはマイナス4.4%に転じると予測されています。同市場は、風力エネルギー、航空宇宙・防衛、自動車・輸送産業からの需要増加に伴う景気回復が見込まれるため、今後の成長が見込まれています。
自動車・運輸業界が最大シェアを占める
一定レベルの強度を保ちつつも軽量化が求められる自動車・輸送業界では、複合材料の使用が不可欠です。自動車および鉄道業界では、車両の軽量・効率化や、より高度な材料の開発に重点が置かれています。COVID-19の影響で、世界中の自動車メーカーは深刻な影響に直面しています。自動車および輸送機器の主要製造国である米国、日本、韓国、イタリア、ドイツ、英国が、最もCOVID-19の影響を受けています。自動車メーカーの大半は、COVID-19の流行が2020年の収益に直接影響を与えることを予測しています。
ガラス繊維部門は、金額ベースで主要分野である
ガラス繊維は、強度、柔軟性、耐久性、安定性、低重量、耐熱性、耐湿性などの優れた特性により、建設、風力エネルギー、パイプ・タンク、海洋、輸送業界のさまざまな用途に使用されています。輸送業界では、車体下部システム、デッキの蓋、フロントエンドモジュール、バンパービーム、エンジンカバー計測、計測器、およびエアダクトなどのさまざまな用途で使用されています。主要な製造国であるインドと中国でもCOVID-19の影響により、ガラス繊維ベースの複合材料の需要は減少しました。生産においても、フロア作業員、エンジニア、その他のスタッフ間のソーシャルディスタンスを維持するために停止または減速されています。
種類別で、熱硬化性樹脂は最大部門
樹脂の種類別部門では、熱硬化性樹脂が市場を支配しています。剛性の高い相互連結分子構造、不活性化学組成、紫外線や化学的な疲労に対する耐性を備えるなどの特徴を持つ同材料は、非常に耐久性が強く、メンテナンスの負担が少ないものです。しかし、今回のCOVID-19の影響により、風力エネルギー、自動車・輸送、航空宇宙・防衛、パイプ・タンクなどの産業向けの需要は減少すると予想されています。
2019年の市場ではAPACが最大シェア
APAC(アジア太平洋地域)は、中国、日本、インド、その他の国からの高い需要により、複合材料の主要な消費国となっています。同地域における主なエンドユ-ザ-には、建設、自動車・輸送、航空宇宙・防衛、風力エネルギーなどがあります。技術の進歩、規制政策、政府の規範は、市場を牽引する要因の一つです。しかし、2020年にはCOVID-19の影響で各国が継続的にロックダウンされているため、需要は減少すると予想されています。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama933791-covid-19-impact-on-composites-market-by-fiber-type.html
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