データセンターの需要急増を受け、2020年第1四半期のNAND型フラッシュの売上高は前四半期比8.3%増 COVID-19のクラウドサービス分野への影響は限定的
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「SSD価格・出荷量の追跡調査サービス」 (TrendForce) の販売を8月3日より開始いたしました。
NANDフラッシュの2020年第1四半期のビット出荷量は、2019年第4四半期と比較して横ばいでした。また、NANDフラッシュ製品全体のASP(アメリカ販売価格)も上昇しました。その結果、2020年第1四半期のグローバルNANDフラッシュの売上高は前四半期比8.3%増の136億米ドルとなりました。
2020年第1四半期は、2019年第4四半期以降、クラウド・サービス・プロバイダーのデータセンター向けの調達が増加傾向にあったことから、企業向けSSDの需要が供給を上回りました。また、NAND型フラッシュのサプライヤーの在庫は、期間中にほぼ通常の状態に戻り、その結果、主要アプリケーション向けのNANDフラッシュ製品のほとんどの契約価格が上昇しました。旧正月に発生したCOVID-19の影響については、ノートPCやスマートフォンのサプライチェーンよりもサーバーのサプライチェーンの方が回復していることがわかりました。このように、クラウドサービス分野のストレージ需要への影響は極めて限定的でした。一方、ノートPCやスマートフォンの生産は、物流上の問題や部品サプライチェーンの断絶などの影響を受けました。3月以降になり、ノートPCやスマートフォンメーカーは徐々に生産を再開しています。
2020年第2四半期に向けては、リモートサービスや動画配信などのアプリケーションによるクラウドサービスへのニーズが続く一方で、WFH(在宅勤務)や通信教育の急増による企業の大口購入や政府の入札に反映されたノートPCの需要が急増しています。このため、2020年第2四半期のNANDフラッシュ需要の大半は、タブレット、ノートPC、企業用SSD向けとなります。これらの旺盛な需要に牽引されて、NANDフラッシュ市場の供給が不足することで、2020年第2四半期のNANDフラッシュの契約価格が上昇することになります。需要と価格の両方の上昇が続くことから、NANDフラッシュのサプライヤーはさらに収益を拡大すると予想されます。
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企業名 | 株式会社グローバルインフォメーション |
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代表者名 | 樋口 荘祐 |
業種 | その他サービス |
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