地域に根ざしたITセキュリティ研究をグローバルに〜G DATA
G DATA Softwareとボーフム大学(ドイツ)ITセキュリティ研究所のサデギ教授は、共同の記者会見を行い、今後ITセキュリティ分野でグローバルに貢献することを表明しました。
ヨーロッパ最大のITセキュリティ研究機関の代表であるサデギ教授とG DATAの共同記者会見
地域に根ざしたITセキュリティ研究をグローバルに
G DATA Software株式会社(代表取締役社長:Jag 山本、本社:東京都千代田区)は、ドイツ学術交流会主催による記念行事「世界に向けて、日独学術交流の未来」参加のために来日した、ボーフム大学(ドイツ)にあるITセキュリティ研究所のサデギ教授とともに、5月31日(土)、明治学院大学にて、共同の記者会見を行いました。
名称: サデギ教授とG DATAによる共同記者会見
日時: 2008年5月31日(土) 12:45-13:15
場所: 明治学院大学 (白金台キャンパス)3号館3201
(東京都港区白金台1-2-37)
サデギ教授のコメント:
「eコマース・電子政府の出現、世界に広がる急速な接続性の拡大、現代社会によるコンピュータシステムへの強い依存、インターネットのようなオープンネットワークを介したセキュリティ的に危険な情報交換の増加。こうしたことが私たちに迫り、数々の深刻な脅威から情報やコミュニケーション体系を守ろうとする取り組みに難問を投げかけています。この状況には、明確で精巧なセキュリティ・プライバシーポリシーを必ず実行するシステムがエンドユーザにとって必要です。最新の暗号作成法をはじめとする現在の保護措置は大変有効な手段ではありますが、基礎となる計算プラットフォームが、ハードやソフトの面で種々の問題を抱えている限りは、部分的な解決にしかなりません。高度な複雑性に起因するセキュリティの構造問題や内在の脆弱性と比べて、共通の計算プラットフォームには、徹底したシステム管理技術が必要となります。しかし、悪意のあるコードの実行および改ざんから効果的に保護することはまだできていません。今回の発表はこの問題を正面からとらえ、現状と課題、そして今後の見通しについて述べようと思っています。特に、ヨーロッパ、中でもドイツにおける情報セキュリティ・プライバシー分野で、現在、研究開発のトレンドとなっている事項をいくつか検討します。主題のひとつとして、セキュリティおよび現在・未来のITシステム信頼性の強化を目的とする、トラステッド・プラットフォームとトラステッド・インフラストラクチャに焦点をあてます。」
■サデギ教授へのインタビュー
Q: 現在、特にどういった研究をされていますか。
A: ボーフム大学では、ネットワークシステムの安全性、OSシステムの安全性について、講義を行っています。トラステッド・プラットフォームの設計に関しては、大きな研究開発プロジェクトを率いています。そのほか、暗号メカニズム、プライバシー保護強化システムなどに注力し、研究を行っています。
Q: 拠点であるボーフム市は、ITもしくは情報セキュリティに力を入れているのでしょうか。
A: ボーフムは情報セキュリティに関する研究開発にかなり力を入れています。G DATAあもちろん、ウイルス研究を行うZynamics、衛星通信研究を行うVCSなどが知られています。そもそもノルトライン・ヴェストファーレン州はドイツで最もITセキュリティ企業が集まっているところです。日本でも古い世代ならば「ルール工業地帯」という言葉を地理の勉強で習ったと思いますが、いまや「工業地帯」は「情報セキュリティの研究開発の拠点」に変わっています。
Q: ボーフム大学での情報セキュリティに関するとりくみは?
A: 通称「HGI」と呼んでいるホルスト・ゲルツITセキュリティ研究所が大学にあります。大学での情報セキュリティ関連の研究機関としては、ドイツでも、いやヨーロッパでも最大ではないでしょうか。私を含む教授9名に加えて、ITセキュリティを専門とする常勤研究者が55名おります。
Q: G DATAとは、どういったつながりがあり、今度はどのようなことを考えていますか。
A: 地域でのつながりもあり、大学の優秀な学生がG DATAに就職したり、よく連絡をとりあうなど、親しくしています。私たちの研究センターとG DATAは今後もっと密接な関係をもち、日本を含む世界の情報セキュリティの将来に貢献したいと思っています。
Q: 最後に、日本において、情報セキュリティはどうあるべきだと思われますか。
A: PCやサーバ、ネットワーク、モバイルなどを含むITシステムを用いる人々すべてにとって情報セキュリティは、最重要課題です。オンラインバンクのようなインターネットで行われているオンラインサービスを攻撃してきたり、IDやパスワードのような個人情報を抜き取ったりトロイの木馬をしかけたりウイルスをばらまいたりするような、サイバー犯罪者が増えており、しかも彼らは大規模な組織をもっているにもかかわらずアンダーグラウンドで活動しているということです。そのなかで、特にアジアや日本では多くの人々がケータイを使われていますので、これからはケータイが攻撃対象となってくると予測されます。
アフマド=レザ・サデギ教授 (Prof.Dr.-Ing. Ahmad-Reza Sadeghi)
機械工学および電気工学で修士号(MSc)を取得後、エリクソン社など複数のIT通信研究開発企業で勤務し、プライバシー保護暗号システムを中心としたコンピュータサイエンスで工学博士号(PhD)を取得。システム起動時におけるセキュリティにかかわる「トラステッド・プラットフォーム」に関する国際的な研究を推進する第一人者。
情報セキュリティ研究に積極的に取り組み、暗号・情報セキュリティ分野の多数の会議や研究集会で共同議長を務める。また、信頼性のある計算プラットフォームの設計・実装および種々のプライバシー保護暗号システムの設計に関して、いくつもの研究開発プロジェクトを先導している。
現在、ボーフム大学(Ruhr-Universität Bochum、ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州)にあるホルスト・ゲルツITセキュリティ研究所(Hosrt Görtz Institute for IT Security)の、システム・セキュリティ講座の研究長。
主な研究テーマは、セキュリティのアーキテクチャとモデル、トラステッド・コンピューティング、プライバシー強化技術、暗号プロトコル、デジタル著作権管理など。
G DATAの社会・地域貢献
・ボーフム市およびノルトライン・ヴェストファーレン州の若者を職業訓練生として積極的に採用。同市の職業訓練場所不足の解消に貢献しています。
・州内はもちろん、ドイツ国内のITセキュリティ企業や教育機関などに盛んに接触することによって、ボーフム市の知名度を高める努力をしています。同時に、各企業、機関との友好関係構築にも努めています。
・ノルトライン・ヴェストファーレン州で開催されるイベントを積極的に後援しています。本年はドルトムントで開催されるラブパレードに協賛。またボーフム市のオーケストラの定期公演にも協賛しています。
・市よりボーフム工科専門大学の敷地内への本社移転オファーを受諾、新本社建物は2010年竣工予定。
・ドイツ各地において定期的にITセキュリティに関する講演を行いドイツ国内におけるITセキュリティ意識の向上に努めています。
*ジーデータソフトウェアについて
G DATA Software A.G.は、1985年に創業したドイツのセキュリティソフト会社です。EUを中心に、コンシュマーならびに法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立、主要製品は「アンチウイルス」「インターネットセキュリティ」「トータルケア」です。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率であり、各誌・各テストで実証済みです。また、フィッシング詐欺対策、未知ウイルスへの防御、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。
*本ニュースリリースについて
本ニュースリリースに記載されている内容および製品情報については、市場動向、社会状況、経営方針の変更等により将来的に変更される可能性があります。本ニュースリリースに記載されている記載内容に関する永続的な整合性をG DATA Software株式会社が保証するものではありません。本リリースに記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。
【本リリースに関する問合せ先】
G DATA Software株式会社
101-0047 東京都千代田区内神田2-8-1冨高ビル3F
広報窓口: 瀧本 往人
E-mail: gdata_japan_info@gdatasoftware.com
URL: http://www.gdata.co.jp/
地域に根ざしたITセキュリティ研究をグローバルに
G DATA Software株式会社(代表取締役社長:Jag 山本、本社:東京都千代田区)は、ドイツ学術交流会主催による記念行事「世界に向けて、日独学術交流の未来」参加のために来日した、ボーフム大学(ドイツ)にあるITセキュリティ研究所のサデギ教授とともに、5月31日(土)、明治学院大学にて、共同の記者会見を行いました。
名称: サデギ教授とG DATAによる共同記者会見
日時: 2008年5月31日(土) 12:45-13:15
場所: 明治学院大学 (白金台キャンパス)3号館3201
(東京都港区白金台1-2-37)
サデギ教授のコメント:
「eコマース・電子政府の出現、世界に広がる急速な接続性の拡大、現代社会によるコンピュータシステムへの強い依存、インターネットのようなオープンネットワークを介したセキュリティ的に危険な情報交換の増加。こうしたことが私たちに迫り、数々の深刻な脅威から情報やコミュニケーション体系を守ろうとする取り組みに難問を投げかけています。この状況には、明確で精巧なセキュリティ・プライバシーポリシーを必ず実行するシステムがエンドユーザにとって必要です。最新の暗号作成法をはじめとする現在の保護措置は大変有効な手段ではありますが、基礎となる計算プラットフォームが、ハードやソフトの面で種々の問題を抱えている限りは、部分的な解決にしかなりません。高度な複雑性に起因するセキュリティの構造問題や内在の脆弱性と比べて、共通の計算プラットフォームには、徹底したシステム管理技術が必要となります。しかし、悪意のあるコードの実行および改ざんから効果的に保護することはまだできていません。今回の発表はこの問題を正面からとらえ、現状と課題、そして今後の見通しについて述べようと思っています。特に、ヨーロッパ、中でもドイツにおける情報セキュリティ・プライバシー分野で、現在、研究開発のトレンドとなっている事項をいくつか検討します。主題のひとつとして、セキュリティおよび現在・未来のITシステム信頼性の強化を目的とする、トラステッド・プラットフォームとトラステッド・インフラストラクチャに焦点をあてます。」
■サデギ教授へのインタビュー
Q: 現在、特にどういった研究をされていますか。
A: ボーフム大学では、ネットワークシステムの安全性、OSシステムの安全性について、講義を行っています。トラステッド・プラットフォームの設計に関しては、大きな研究開発プロジェクトを率いています。そのほか、暗号メカニズム、プライバシー保護強化システムなどに注力し、研究を行っています。
Q: 拠点であるボーフム市は、ITもしくは情報セキュリティに力を入れているのでしょうか。
A: ボーフムは情報セキュリティに関する研究開発にかなり力を入れています。G DATAあもちろん、ウイルス研究を行うZynamics、衛星通信研究を行うVCSなどが知られています。そもそもノルトライン・ヴェストファーレン州はドイツで最もITセキュリティ企業が集まっているところです。日本でも古い世代ならば「ルール工業地帯」という言葉を地理の勉強で習ったと思いますが、いまや「工業地帯」は「情報セキュリティの研究開発の拠点」に変わっています。
Q: ボーフム大学での情報セキュリティに関するとりくみは?
A: 通称「HGI」と呼んでいるホルスト・ゲルツITセキュリティ研究所が大学にあります。大学での情報セキュリティ関連の研究機関としては、ドイツでも、いやヨーロッパでも最大ではないでしょうか。私を含む教授9名に加えて、ITセキュリティを専門とする常勤研究者が55名おります。
Q: G DATAとは、どういったつながりがあり、今度はどのようなことを考えていますか。
A: 地域でのつながりもあり、大学の優秀な学生がG DATAに就職したり、よく連絡をとりあうなど、親しくしています。私たちの研究センターとG DATAは今後もっと密接な関係をもち、日本を含む世界の情報セキュリティの将来に貢献したいと思っています。
Q: 最後に、日本において、情報セキュリティはどうあるべきだと思われますか。
A: PCやサーバ、ネットワーク、モバイルなどを含むITシステムを用いる人々すべてにとって情報セキュリティは、最重要課題です。オンラインバンクのようなインターネットで行われているオンラインサービスを攻撃してきたり、IDやパスワードのような個人情報を抜き取ったりトロイの木馬をしかけたりウイルスをばらまいたりするような、サイバー犯罪者が増えており、しかも彼らは大規模な組織をもっているにもかかわらずアンダーグラウンドで活動しているということです。そのなかで、特にアジアや日本では多くの人々がケータイを使われていますので、これからはケータイが攻撃対象となってくると予測されます。
アフマド=レザ・サデギ教授 (Prof.Dr.-Ing. Ahmad-Reza Sadeghi)
機械工学および電気工学で修士号(MSc)を取得後、エリクソン社など複数のIT通信研究開発企業で勤務し、プライバシー保護暗号システムを中心としたコンピュータサイエンスで工学博士号(PhD)を取得。システム起動時におけるセキュリティにかかわる「トラステッド・プラットフォーム」に関する国際的な研究を推進する第一人者。
情報セキュリティ研究に積極的に取り組み、暗号・情報セキュリティ分野の多数の会議や研究集会で共同議長を務める。また、信頼性のある計算プラットフォームの設計・実装および種々のプライバシー保護暗号システムの設計に関して、いくつもの研究開発プロジェクトを先導している。
現在、ボーフム大学(Ruhr-Universität Bochum、ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州)にあるホルスト・ゲルツITセキュリティ研究所(Hosrt Görtz Institute for IT Security)の、システム・セキュリティ講座の研究長。
主な研究テーマは、セキュリティのアーキテクチャとモデル、トラステッド・コンピューティング、プライバシー強化技術、暗号プロトコル、デジタル著作権管理など。
G DATAの社会・地域貢献
・ボーフム市およびノルトライン・ヴェストファーレン州の若者を職業訓練生として積極的に採用。同市の職業訓練場所不足の解消に貢献しています。
・州内はもちろん、ドイツ国内のITセキュリティ企業や教育機関などに盛んに接触することによって、ボーフム市の知名度を高める努力をしています。同時に、各企業、機関との友好関係構築にも努めています。
・ノルトライン・ヴェストファーレン州で開催されるイベントを積極的に後援しています。本年はドルトムントで開催されるラブパレードに協賛。またボーフム市のオーケストラの定期公演にも協賛しています。
・市よりボーフム工科専門大学の敷地内への本社移転オファーを受諾、新本社建物は2010年竣工予定。
・ドイツ各地において定期的にITセキュリティに関する講演を行いドイツ国内におけるITセキュリティ意識の向上に努めています。
*ジーデータソフトウェアについて
G DATA Software A.G.は、1985年に創業したドイツのセキュリティソフト会社です。EUを中心に、コンシュマーならびに法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立、主要製品は「アンチウイルス」「インターネットセキュリティ」「トータルケア」です。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率であり、各誌・各テストで実証済みです。また、フィッシング詐欺対策、未知ウイルスへの防御、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。
*本ニュースリリースについて
本ニュースリリースに記載されている内容および製品情報については、市場動向、社会状況、経営方針の変更等により将来的に変更される可能性があります。本ニュースリリースに記載されている記載内容に関する永続的な整合性をG DATA Software株式会社が保証するものではありません。本リリースに記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。
【本リリースに関する問合せ先】
G DATA Software株式会社
101-0047 東京都千代田区内神田2-8-1冨高ビル3F
広報窓口: 瀧本 往人
E-mail: gdata_japan_info@gdatasoftware.com
URL: http://www.gdata.co.jp/
企業情報
企業名 | G DATA Software株式会社 |
---|---|
代表者名 | Jag山本 |
業種 | 未選択 |
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