インフリキシマブ：自己免疫疾患の治療に適用　クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、ベーチェット病など

インフリキシマブ：概要

インフリキシマブは、レミケードなどのブランド名で販売されているキメラモノクローナル抗体であり、多くの自己免疫疾患の治療に使用されています。クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、ベーチェット病などが含まれます。

インフリキシマブは、連続灌流によって培養された組換え細胞株によって産生されます。Tumor necrosis factor-α（TNF-α）は、慢性炎症性疾患に関与する重要な炎症誘発性サイトカインです。その活動亢進と増強されたシグナル伝達経路は、さらなる炎症誘発性カスケードを活性化する炎症性疾患で観察することができます。インフリキシマブは、可溶性サブユニットとTNF-α1の膜結合前駆体の両方に結合することにより、TNF-αとその受容体との相互作用を阻害し、TNF-α1を産生する細胞の溶解を導く可能性があります。

インフリキシマブのバイオシミラー：市販薬

Inflectra: Celltrion：Pfizer

Inflectraは、バイオシミラーモノクローナル抗体（mAb）製剤として米国で初めて承認されたものです。本剤は中等度から重度の患者を中心に、活動性クローン病の成人および6歳以上の小児、活動性潰瘍性大腸炎の成人、活動性関節リウマチ（メトトレキサートとの併用）、活動性強直性脊椎炎、活動性乾癬性関節炎、慢性重症尋常性乾癬などに対する治療薬として承認を取得しています。

Renflexis: Merck

Renflexis は、他の治療法で効果が不十分な中等度から重度の、成人および6歳から17歳の小児クローン病、潰瘍性大腸炎、小児潰瘍性大腸炎などの、自己免疫疾患の症状や徴候を軽減し寛解を誘導・維持します。

インフリキシマブのバイオシミラー：新興薬

BCD 055：Biocad

インフリキシマブのバイオシミラー剤BCD 055は、強直性脊椎炎および関節リウマチの治療薬としてBiocad社が開発を進めています。

【 当レポートの詳細目次 】

https://www.gii.co.jp/report/del955878-infliximab-biosimilars-insight.html

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