第5回「斎藤茂太賞」授賞式のお知らせ

「斎藤茂太賞」の第5回授賞式が2020年10月23日(金)、千代田区内幸町の日本プレスセンター内レストラン・アラスカにて18時00分より行われる。2019年に出版された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション作品多数の中から選ばれた受賞作は、若菜晃子氏『旅の断片』(アノニマ・スタジオ/KTC中央出版)。正賞「クリスタルトロフィー」、副賞「賞金30万円」が授与される。授賞式には著者のほか、日本旅行作家協会会長 下重暁子、椎名誠氏など選考委員各氏ほか、斎藤茂太氏のご長男である斎藤茂一氏夫妻も出席する。

報道関係各位

2020年10月20日

 

第5回「斎藤茂太賞」授賞式のお知らせ

 

 

一般社団法人 日本旅行作家協会 会長 下重暁子

斎藤茂太賞実行委員会 委員長 市岡正朗

 

旅に関する出版を表彰する第5回「斎藤茂太賞」受賞作が、若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ編集/KTC中央出版発行)に決定し、授賞式を2020年10月23日(金)18時00分から、千代田区内幸町の日本プレスセンター内レストラン・アラスカで行います。当日は著者のほか、審査員各氏、斎藤茂太氏のご長男である斎藤茂一ご夫妻も出席いたします。なお、今年度の授賞式は新型コロナウイルス感染症対策のため、授賞式は関係者及び事前お申し込みの報道関係者のみで開催いたします。

 

今回で5回目となる「齋藤茂太賞」は、一般社団法人日本旅行作家協会(会長/下重暁子、会員数195人)が主催するもので、長年にわたり世界と日本の旅行文化の発展に貢献した当協会創立会長の故・斎藤茂太氏の功績をたたえ、その志を引き継ぐために創設したものです。今回は2019年に出版された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション作品を対象として選出いたしました。「斎藤茂太賞」の正賞は「クリスタルトロフィー」、副賞は「賞金30万円」です。

 

またこの授賞式では、旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を顕彰する「旅の良書2020」も併せて紹介します。この、「旅の良書」は、基本的に中学生以上の読者を対象として、旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を認定いたします。斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象として、斎藤茂太賞実行委員会が選考し、日本旅行作家協会の「旅の良書2020」ロゴマークが出版元に提供されます。「旅の良書」の認定は本年度が第2回目となります。

 

 

[審査員]

下重暁子(作家・日本旅行作家協会会長)

椎名 誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)

大岡 玲(作家・東京経済大学教授)★今回より新しく審査員就任

芦原 伸(ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)

種村国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事)

 

[第5回「斎藤茂太賞」最終候補作] (著者名五十音順)

■岡本仁『また旅。』(京阪神エルマガジン社)

■乙武洋匡『ただいま、日本』(扶桑社)

■坂田ミギー『旅がなければ死んでいた』(ベストセラーズ)

■若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ/KTC中央出版)                 

 

 

[総評](下重暁子)

候補作品が送られてくると、まずはパラパラとページをめくって大まかに印象をつかみ、そのあと熟読するのだが、今回最初に手に取った3冊はどうもピンとこなかった。ところが、事情があってたまたま遅れて届いた1冊に目を見張った。「いいのがあったじゃない!」。それが『旅の断片』だ。コロナ禍の中で山荘に引き籠もり、じっくり読み進めていくと、ますますこの作品に引き込まれた。外国へ行って、珍しいものを見ようというのではなく、人々の普通の暮らしに目を向け、それを落ち着きのある優しい文章で綴っている。たとえば、とある街角。おばあさんが毎日毎日花に水をやっている。ただそれだけの風景が、なんと愛おしく心にしみることか。かつて、宮城県気仙沼市から渡った島で、一日中ひたすら牡蠣の殻をむいている人々の姿に、心底感動したことを思い出した。地に足のついた暮らし、なんでもない日常がいかに尊いものであるか、旅のスケッチ風のエッセイが、そのことを改めて感じさせてくれた。(談)

 

[若菜晃子(わかなあきこ)プロフィール]

1968年兵庫県神戸市生まれ。編集者。学習院大学文学部国文科卒業後、山と渓谷社入社。『wandel』編集長、『山と渓谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。著書に『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『東京周辺ヒルトップ散歩』(河出書房新書)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』、『石井桃子のことば』(ともに新潮社)、『東京甘味食堂』(本の雑誌社)、『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ)など多数。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『m urren』 編集・発行人。

 

 

[旅の良書2020](順不同)

■馬田草織『ムイト・ボン! ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)

家庭のキッチンから、街角のレストランまで、人生を変えるような味を求めてポルトガル各地を巡る“美味しい”が詰まった食と旅のエッセイ。

 

■吉田正仁『リヤカー引いてアフリカ縦断 時速5キロの歩き旅』(小学館)

時速5キロの旅だからこそ出会うことができた絶景、自然、そして優しい人達。リヤカーを引いて世界中で徒歩旅を続ける筆者の1年にわたるアフリカ大陸での珠玉のエピソード。

 

■梅宮創造『英国の街を歩く』(彩流社)

街歩きで耳目にふれる看板や人びとの声などの「街にあるメッセージ」を観察してみると、そこには英国文化ならではの驚きが。豊富な写真とともに「英語」を楽しむエッセイ。

 

■滝澤恭平『ハビタ・ランドスケープ』(木楽舎)

日本37地域を歩き、そこに棲む人々の風景からその土地の物語を読み解く。まちづくりの専門家である筆者が紡ぎ出す風土の物語。

 

■ナカムラクニオ『世界の本屋さんめぐり』(産業編集センター)

その国の本屋を訪れれば、その国がわかる!旅先で本屋を訪れるという新しい楽しみ方を実践したブックカフェの店長による世界35ヵ国の本屋案内。

 

■芦原伸『ラストカムイ 砂澤ビッキの木彫』(白水社)

北海道からカナダ、そして鎌倉へ。没後30年、今また見直される異能のアイヌ彫刻家 砂澤ビッキの生涯と足跡を辿る紀行ドキュメンタリー。

 

■乙武洋匡『ただいま、日本』(扶桑社)

日本を飛び出した著者が、電動車椅子で海外移住も視野に入れた世界一周の旅へ! LGBTQ、障害者、難民……。世界のマイノリティと触れ合い、あらたに見えた日本社会の姿とは。

 

■坂田ミギー『旅がなければ死んでいた』(ベストセラーズ)

失恋と過労で、心身ともに瀕死状態で出発した、アラサー・独身・彼氏なしの世界一周ひとり旅。行き詰まり・生きづらさを感じているすべての人を勇気づける奇跡の旅行記。

 

■岡本仁『また旅。』(京阪神エルマガジン社)

旅の時間だけがもたらすもの。密やかでスリリングな発見と出会いの連鎖。6年かけて、撮った・歩いた・食べた。「あたらしい日本地図」を描く『暮しの手帖』連載の旅エッセイ。

 

[第5回「斎藤茂太賞」授賞式ならびに「旅の良書2020」の

取材お申し込み・お問い合わせ]

一般社団法人 日本旅行作家協会事務局(担当/八重野充弘)

〒104‐0061 東京都中央区銀座1-5-5 明興ビル4F

TEL03‐3538‐2345 FAX03‐3538‐2346

E-mail:jtwo@minos.ocn.ne.jp

 

 

 

日本旅行作家協会「旅の良書マーク」2020年版

 

 

 

 



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企業情報

企業名 一般社団法人 日本旅行作家協会
代表者名 下重暁子
業種 新聞・出版・放送

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